えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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大友啓史監督の『宝島』を見ました。直木賞を受賞した真藤順丈さん原作は、直木賞を受賞した年に読みまして、とても面白かった記憶がありますが、話の筋はまったく忘れてしまっていて、それはそれで、映画鑑賞に都合がよろしゅうございます。敗戦の7年後の1952年から1970年までの現代史を3時間で駆け抜けます。それを背景にした東映のやくざ映画のようでもあって、それに人間のドラマと自由、平等、人権といったテーマが重なります。

主演の刑事のグスクを演ずる妻夫木聡さんがかっこいい。さらにいいのが行方不明の米軍基地から物資を盗んで人びとに分け与える伝説の怪盗団、戦果アギヤーのリーダーの恋人、ヤマコを演ずる広瀬すずさんです。1950年代、1960年代の沖縄の景色がとてもリアルです。そして、それは暴動のシーンになだれこむ。たまりにたまった米軍の無法に怒りがついに爆発する暴動のシーンからつながった希望の言葉のラストがいい。ふと今の現実を顧みれば、アメリカの従属国である日本の矛盾が集約したかのような沖縄の苦しみが今でもつづいていることにぼくは心が痛い。

映画『宝島』公式サイト | 劇場で、たぎれ!
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国会議事堂の周辺でのフリー・コンサート『イットクフェス2025!』で歌いました。このコンサートを企画して、毎年、つづけて開催しているスタッフの皆さまに感謝の言葉しか申しあげられません。ありがとうございます。

一曲目は「ガザのために」と題した散文詩の朗読をしました。この詩を作ったのが、2024年の3月ごろで、状況が変わらないことに、アメリカに飼われているかのような日本の政府のふがいなさに、怒りと悲しみを感じます。

♪♪♪
私は殺され、死んだ子どもの姿を見過ぎたのだろうか。もう十分だ。もう十分だという声も被害者と称する選民たちには届かない。今では、病院の受乳容器の中で、餓死する子どもの姿が届けられる。誰も手出しするな、死なすのだとあなたは言うのかね?

ウクライナでも戦争は止まない。ミャンマーはどうなった? 私にとって、生きた時間より、これから生きる時間の方がはるかに短いというのに。

パレスチナ、ウイグル、クルド、チベット、ロヒンギャ。土地を持たない民族の悲惨さに、まだ、夜は続いている。国境がなくなればいいという夢の歌。二千年以上、はるか昔の物語には選ばれし民というが、それによって、命を含むすべてを奪われたらどうだろうか? 国歌と民族は同一ではない。国の中にさまざまな人種、民族がおり、むしろあなたは、あなたの国の中の壁の崩落するのを夢見たらどうだろうか?

獲物を食み涙する鰐の体の中で、魚は憤怒し、鱗を逆立てているのだ。言葉。その言葉を発することを私は止めてはならない。言葉は翼を持ち、すると、言葉ではない鳥のさえずりを聞くことだろう。自由。自由。その時、死んだ、洗礼を受けない、あなたにとっての異教徒の子どもらが、不滅の輪廻転生のように、復活するのを見るだろう。そのような夢の中ですべては逆流し、新宿駅の集会で在日パレスチナ人であるアイーダさんの言葉は響き、私は不覚の嗚咽をし始めたのだ。

「今起きている虐殺は前例を見ない。ホロコーストでさえ比較にならない。支援物資が届いた所でイスラエルは殺人を犯した。あと何人の血が、何人の死体が、何人のもぎ取られた四肢があれば十分か。私たちは黙らず、どこにも行かない。パレスチナ人はパレスチナ人だ」♪♪♪

ガザについては、今、歌わなくてはならない。自分で作った「ガザの平和ための前奏曲」も歌いました。

♪♪♪
戦争をやめろ 子どもを殺すな
武器を捨てろ 誰も殺すな

もしもわたしが死ななくてはならないのなら
あなたは生きなくてはならない
わたしの物語を伝えるために

いつか子どもたちの眠る
瓦礫に花を咲かせてくれないか♪♪♪

このコンサートで見た中川五郎さんの「ピーター・ノーマンを知っているかい?」は、圧巻のパフォーマンスでした。差別主義の復活し、跋扈する今の時代に、暴力ではない、言葉の力、歌の力による石礫を五郎さんのようにぼくも投げたい。愛と思いやりが底に流れうる言葉の力、歌の力をぼくは信じています。
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明日、9月21日は、ぼくはは国会議事堂の周辺の「イットクフェス2025!」で歌っております。「イットクフェス2025!」は11時45分から20時30分まで開催されてありまして、ぼくの出番は14時から14時30分までで、烈火ステージです。永田町の中心で愛を叫ぶステージでは13時から17時までオープンマイクも開催されていて、誰でも歌えます。では、みなさん、お会いしましょう。
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ティアラこうとう大ホールでパソナグループ「夢」オーケストラの『ヨハン・シュトラウスⅡ世生誕200年記念コンサート』を見ました。何曲かで、パソナグループグループ合唱団の合唱や高橋維さんのソプラノ、4人のダンサーも入ります。今夜の選曲がそうだったのかもしれませんが、ヨハン・シュトラウスⅡ世の音楽は楽しくて、明るくて、とてもいい。指揮者の曽我大介さんの解説も楽しく、分かりやすい。アンコールの大団円で客席のみんなで手拍子。

「夢」オーケストラの奏でるヨハン・シュトラウスⅡ世の音楽は明朗かつ流麗で、ふと、この音楽の力で、ヨーロッパから中東までをおおい、今や世界中をおおいつくすかのようなに暗い雲を吹き飛ばしてはくれまいか、などとぼくは願ってもいました。これは、もしかして、市民オーケストラだからこその音楽の力かもしれません。このような演奏にぼくは、深く感謝すらしているのでありました。
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九月十七日、新宿末廣亭で令和七年九月中席昼の部です。見た演目を書き出してみます。前座の柳亭市助くんの「道灌」、二つ目の三遊亭歌彦くんの「垂乳根」、桂三木助師匠の「だくだく」、林家楽一師匠の紙切り、春風亭三朝師匠の「代書屋」、三遊亭歌武蔵師匠の「猫の茶碗」、笑組のお二人の漫才、古今亭志ん彌師匠の漫談みたいな噺で眠気のピークがきてしまいました。柳家〆治師匠の「初天神」、アサダ二世さんの奇術、金原亭馬生師匠の「不精床」、柳家小満ん師匠の「宮戸川」で仲入りとなりました。春風亭梅朝師匠の「さんま火事」、ロケット団のお二人の漫才、柳屋小里ん師匠の「長短」、柳屋さん遊師匠の「強情灸」、鏡味仙志郎師匠、 鏡味仙成師匠のお二人の太神楽曲芸、主任は三遊亭歌る多師匠の「替り目」でした。

林家楽一師匠の紙切りで紙切りをゲットしてしまいました。嬉しいなぁ。三遊亭歌武蔵師匠の「猫の茶碗」で笑い、心が暖まってきます。アサダ二世さんの奇術の緩さがいいね。春風亭梅朝師匠の「さんま火事」で爆笑。去年、真打になったばかりだそうです。これから、どんどん活躍しそう。ロケット団の漫才でさらに爆笑。柳屋小里ん師匠の「長短」が面白い。この噺、大好きです。主任の三遊亭歌る多師匠の「替り目」で笑いっぱなし。歌る多師匠がいなければ、今をときめく蝶花楼桃花師匠も、林家つる子師匠も出てこなかったでしょう。歌る多師匠はすごいパイオニアなのであります。

いつもは老人クラブの寄り合いみたいな寄席の客席なのだけれども、今日は若い人の姿もちらりほらり。嬉しいなぁ。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のパラダイスなのです。
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塩出浩之さんの著した『琉球処分「沖縄問題」の原点』を読了した。読み進めるのが苦しくなる、そのような本であった。というのも、読んでいくと、150年前のことであるのだけれど、当時の為政者の加害、日本から琉球への日本人の加害に向き合わざるえなくなるからである。それは苦しい。苦しいけれど、日本の文物や伝統の好きなぼくだからこそ、向き合わなくてはならないのだ。嘉手苅林昌の唄う名曲「廃藩ぬ武士」、それが少しは理解できたようだ、というのもぼくの言葉はどうしょうもなく軽い。

琉球処分 「沖縄問題」の原点 -塩出浩之 著|中公新書

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多分、昨日がぼくの横浜DeNAベイスターズを野球場で応援する今年のラストの日となるのかもしれない。去年はクライマックスシリーズのチケットを取ることはできなかった。昨日の試合の結果は巨人に3対0でベイスターズが勝って、ペナントレースの第2位となりました。ぶっちぎりで阪神のペナントレースのチャンピオンは決まっております。けれど、2位か3位かでは、クライマックスシリーズのホーム球場のアドバンテージを取れるか、どうかでとっても大事。ぼくのフレーフレーベイスターズはつづきます。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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