えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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恩田川の桜が満開です。吟行して、詠んだ俳句が五句。

 桜咲きやさしき笑顔恩田川

 桜咲く川のほとりでワイン開け

 桜咲きそぞろ歩きと川の音

 人はみな桜の咲くのを喜ばん

 桜の枝向こう岸まで届かんとす(枝:え)
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渋谷のNHKホールで開催されている「第25回NHK全国俳句大会」に行ってまいりました。正岡子規の「写生文」のことは知っておりましたが、俳人の方々の講評を聞くにつれ、「季語の現場に立つ」、「説明をしない」、「瞬間を詠む」などということが、なるほどと感じられ、とても印象に残りました。瞬間を詠むと、そこには過去も未来も現れるらしいのです。説明をしないこととは、小津安二郎の映画のようでもあります。小津安二郎は、描けないところにこそ、余情や余韻の映画のよさ、本質があり、映画の2時間は俳句の十七文字と同じく、あまりにも短く、逆にそこが長所だと述べられておりました。入賞作はどれもすばらしい俳句ばかりです。勉強になりました。

最近、テレビでよくお見受けする夏井いつきさんも講者や選評者として出ておられ、テレビで梅沢富美男さんの句をけちょんけちょんにけなす、とがった姿とはまったく違い、実際はとても柔和で朗らかな人であります。あのテレビでの夏井さんは、テレビのために面白おかしく作られた姿なのでしょう。

おっと、少し本題から脱線しましたな。俳句はぼくを惹きつけます。賞など取らなくていいから、ずっと詠みつづける所存であります。そこで今日、詠んだ、まだまだの一句。

 未だ咲かぬ桜もありし桜花
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俳句を詠む人を俳人と呼び、その俳人の一人ひとりに付けられた名前を俳号というらしい。その俳号は人から名付けられるものではなく、こらから私は地位もなく、身分もない俳人として生きることの宣言として、自分から名乗るものだという。最近、読んだ辻桃子さんと安倍元気さんの共著である『やさしい俳句入門』では、こう書いておりました。

「俳号は「別の世界」にいることを示す符号であり、俳号をつけるということは、もろもろの世間のしがらみから自由になって、ひとりの俳人としてと生きるぞという意思の表れだ」

ぼくにもともと地位などないけれど、なるほどと納得し、かっこいいと思う。ぼくも俳号を名乗ろうではないかと思い、あれこれ思案した結果、これからの過ぎていく人生を願い、このような名前となった。

「酒花流清(しゅかりゅうせい)」

人生という夢の酒に酔い、花を咲かせ、清く流れてゆきたいという意を込めてです。

詠んだ順に、最近、詠んだ句です。

 寒戻り薄墨刷けた空の色

 早咲きのおかめ桜の春を告ぐ

 春の雪アスファルトの上溶けている

 公民館おかめ桜は空に映え

 桜咲き春は来ぬのかガザの子に

 梅が咲き桜が咲いて繰り返す

 春の風飛ばされし帽子線路上

 雨に濡れおかめ桜は光りけり

 寒の雨地に一面のおかめ桜

 春天や公園に子ら駆け回る
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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