えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
『ワーグナー トリスタンとイゾルデ MET25-26』を見ました。ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場のオペラ『ワーグナー トリスタンとイゾルデ』をそのままとらまえた映画です。なんと1回10分の休憩の2回分を合わせて5時間10分の長編ですが、面白くてあっという間なのです。メトロポリタン歌劇場の『トリスタンとイゾルデ』、舞台装置と映像表現が相乗して、凄いこととなっています。もちろん、歌手やオーケストラの演奏も完璧のようで、素晴らしい。大団円の新解釈の演出も、今の時代に要請されているかのようで、感動もさらに積もります。このワーグナーの『トリスタンとイゾルデ』とガーシュウィンの『ポギーとベス』は、いつか劇場で生で見てたい。感動するだろうなー。以上、駆け出しのワグネリアンからの報告でした。
ワーグナー《トリスタンとイゾルデ》 | 演目紹介 | METライブビューイング:オペラ | 松竹
五月六日、上野鈴本演芸場にて令和八年五月上下席昼の部でありました。見た演目を記します。林家たこ蔵師匠の「狸札」、翁家勝丸師匠と翁家丸果師匠の太神楽曲芸、三遊亭圓歌師匠の「夜間工事中」、古今亭菊之丞師匠の「たいこ腹」、林家ペーさんの漫談 、入船亭扇遊師匠の「初天神」、隅田川馬石師匠の「鮑のし」、ロケット団のお二人の漫才、桃月庵白酒師匠の「浮世床」でお仲入りとなりました。林家八楽師匠の紙切り、蝶花楼桃花師匠の「表彰状」、柳家さん喬師匠の「締め込み」、立花家橘之助師匠の三味線弾きの、唄いの浮世節、主任は林家正蔵師匠の「一文笛」でした。
とくに印象に残った演目です。林家ペーさんの漫談で大爆笑でしたね。隅田川馬石師匠の「鮑のし」ロケット団の漫才、桃月庵白酒師匠の「浮世床」の三連続の大爆笑。蝶花楼桃花師匠の「表彰状」と柳家さん喬師匠の「締め込み」で泥棒さんの出てくる滑稽噺の後、立花家橘之助師匠の浮世節で、林家正蔵師匠の「一文笛」は泥棒ならぬスリの出てくる見事な人情噺で、聴き入ってしまいましたよ。
暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
ぼくの町田にある道場に通っている心身統一合氣道会の会長であられる藤平信一先生の著した『力を抜く練習 動じない自分の養い方』を読みました。
合氣道には、心身統一合氣道の藤平信一先生の父君であられる藤平光一先生以前と藤平光一先生以降がある、ぼくは思っていて、この『力を抜く練習』を読んでもそれを感じました。それは、キリスト教にパウロ以前とパウロ以降があることに似ております。パウロは、割礼などのユダヤ律法の遵守よりも、キリストの信仰による救いを強調し、異邦人へ福音を広め、キリスト教を世界宗教に普遍化しました。日本では、親鸞から一遍にとつづく法然が、修行ではなく、念仏という信仰による救済を説き、日本の仏教を特別な修行者のみならず、誰ものために普遍化しました。
さて、心身統一合氣道は、この本の「あとがき―道場で培われる「あり方」を日常へ」から引用すれば、「師匠が遺したのは机上の空論ではなく、誰にでも実践でき、再現できる「生きるための智恵」です。複雑な現代を生きる皆さんの心に静かな灯火を点し、本来の輝きを取り戻すための一助となることを願ってやみません」ということだろう、と僭越ながらぼくも思います。
本書を読み、興味を抱かれた方がございますれば、ぜひ近くの心身統一合氣道の道場の扉をお叩きください。未熟ながらもぼくが畳の上で稽古して、投げたり、投げられたりしているかもしれません。
『力を抜く練習 動じない自分の養い方』藤平信一
『2030 来たるべき世界』を読む。フランスの歴史家、文化人類学者、人口学者であるエマニュエル・トッド、台湾の政治家、プログラマーであるオードリー・タン、アメリカ合衆国の政治学者であるモニカ・トフトのインタビュー集。
本書で一番頁数のあるエマニュエル・トッドはやはり西洋衰退説、西洋没落説、西洋敗北説を能弁に語っている。その説の根にあるのはマックス・ヴェーバーの『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』で、アメリカ合衆国を含むプロテスタントの国を中心とする国々の宗教と道徳はアクティブからゾンビ、そしてゼロとなったとする。それがもっとも顕著な国としてアメリカ合衆国とイスラエルが上げられ、その現れとして、この二国の他者への加虐(サディズム)、暴力、戦争や殺害への嗜好となる、ということにぼくはなるほどと思う。西洋がイスラエルに何らかの支持をすることとは、道徳性の欠如だともいうのは、ユダヤ系のエマニュエル・トッドの告発で、ぼくはそれに納得する。
エマニュエル・トッドは日本が核武装すべきだというが、その意見に同意できないが、日本は今のアメリカ合衆国に一方的に追随してはいけないのではなかろうか? それと付随し、補強するかのようにオードリー・タンは今のアメリカ合衆国に芽生えつつある「多元主義」、垂直ではなく、水平のネットワークを語り、モニカ・トフトは今のアメリカ合衆国の危険性について語っているのだった。さらに納得しました。
新書:2030 来たるべき世界