えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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夏です。暑いですね。インドネシアのムード歌謡、クロンチョンの女王、ネティのアルバム"Netty Kroncong Tempo Doeloe"をクーラーを切って、微風を部屋に入れて、扇風機を回し、蚊取線香を焚いて、毎日、聴いています。
インドネシアって音楽大国なのですね。三百の民族がひしめく二億三千万人以上の人口をようする南東アジアの島々の国の不思議なゆったりとした音楽からただよいくる熱帯の媚薬に、ああ、すべてが癒されそうです。








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石牟礼道子さんの「椿の海の記」を読了した。水俣病発症以前の村であったころの水俣の五歳の女児の語る物語は、言葉を書き残すことのない人たちの物語で、昭和五年のころの在りし日の日本の胸苦しくなるような風景でもあった。

写真家の藤原新也さんが石牟礼道子こそ三人目の日本人のノーベル文学賞にふさわしいと言ったことに同意します。なんと言ったらいいのだろう、「枯木灘」や「千年の愉楽」を書いていたころの中上健次の小説を数倍濃度を高め、しかも、なんという美しい文なのだろう。そして、そこには確かで無辺な愛がある。それに対峙し屹立するのは、公害を垂れ流しつづける企業なのだが、この物語は、それについては萌芽にとどまり、まだ書かれない。

石牟礼道子さんこそが戦後の日本のまさにその時代が生み、時代を越える普遍性を持った、最も偉大な小説家ではあるまいか。










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中古楽器屋さんでステラのギターを見つけ、それほど、値が高くなかったので買ってしまって、弾いています。戦前の伝説のカントリー・ブルーズ・マン、ブラインド・レモン・ジェファーソンやブラインド・ウィリー・ジョンソン、ブラインド・ブレイクが使っていたモデル、ブランドだそうです。その中でも、最もぼくが興味をもっていたパーラー・ギターと呼ばれるネックの長さが四分の三のギターが楽器屋さんに置かれてあって、値段も手頃なので、つい買ってしまった。買って家に持って帰って弾いて遊んでいるのです。

このギター、1930年代や1940年代にアメリカの南部で、何と今の値段にすると二千円とか三千円で雑貨屋さんとかで売られていたものらしい、という知恵をぼくにさずけてくれたのは友だちのカナダに一年間のワークング・ホリデイに行っていたある人なのだが、彼にステラとかハーモニーというブランドで安いギターがあれば、買ってみるべきですよ、と言われていたのだった。ありがとうシュンゴくん。そのありがたいアドバイスにぼくは従ったのでした。楽器屋さん買う時、店員さんにここに傷があってリペアの後があるなどと言われたが、ぼくはほとんど気にしない。骨董品を飾って見るのではなく、ぼくはギターを弾いて楽しむんですよ。そう、その弾いた時の感想です。

ショート・ネックだからか、ちょっとだけ太めのネックは左手によくなじんで、ぼくの手には引きやすいです。音は、驚くべき、かわききったブルーな音が出ます。低音や高音の倍音は強くなく、中音に音があつまっていて、それがいかにもカントリー・ブルーズの風情で、音に綿花畑の綿花摘みの労働の憂鬱、ブルーズがこもっているように感じます。そして、小ぶりな胴体なのに音はでかいです。ボデーでかなり共鳴していて、鉄のコーンがつけられたリゾネーター・ギターみたいな響きも感ぜられます。しかも、ホールから出てくる音に、確かな残響、エコーとかリバーブが聞こえます。しいて言えば、古い真空管のラジオの音とでも言いましょうか。ああ、一般的な意味であまりいい音とはいえないようにも思えますが、これは'Stella'というもう一つのギターなんだ、と得心しました。ぼくはまだ上っつらだけど、ブルーズ・ギター、奥が深くて、限りなしです。

こんど、これを持って、どっかに歌いに遊びにいくね。チャオ・・・
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横浜ジャグ・バンド・フェスティバルに遊びに行ってきました。日本国中のいろんなジャグ・バンドが集まる一年に一回のお祭りなのです。

いろんなバンドがあって、みんな個性的でおもしろくて楽しい。ジャグとは蛇口とか瓶の口の意味だけど、もう一つの隠れた意味は自由ということではないかと、入れ替わり立ち替わりの演奏を見て、信じてしまう。そして、今年のスペシャル・ゲストは1960年代にジャグ・バンド・リバイバルの火付け役となった伝説のジム・クウェスキン・ジャグ・バンドの再結成。すしづめのようになった満員の横浜の老舗ライブ・ハウス、サムズ・アップで二曲つづけて聴かせてくれたブルース、「モーニング・ブルース」と「ワイルド・アバウト・マイ・ラビンク」にぼくの目頭は熱くなったのです。
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町田のウェスト・ボックスのセッションでご何度も一緒したことのある友だち、なかだしゅんごくんがPo' Shungoと名前も変えて、カナダから帰って来て、ちらほら歌い始めているという噂を聴いて、相模大野のクラスに行ってみた。なんでも、カナダでブルースに目覚めて、ブルースのそれもデルタスタイルのブルーズを歌っているという。古きKEYのギターを恋人だといい、大切そうにブルースを歌いギターを奏でていた。なかなかいいです。それと、ブルース友だちが一人ふえて、わしゃ、うれしい。毎月、第三木曜日に出演する、という。来月はハーモニカで飛び入りしても、迷惑ではないかな、などと妄想してしまった。Elmore Jamesを聴きながらこれを書いています。
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やっぱ、ごきげんな好みの新しいバンドを見つけるとうれしい。Alabama Shakesの"Boys & Girls"ってアルバムを聴いています。古いサザン・ソウルやノーザン・ソウル・マナーのガレージ・サウンドはちょっとだけパンクの香りすらただよいます。アラバマ州っていうと、スタックスのテネシー州のメンフィスのスタックスと並んで、そのいなか町、マスクル・ショールズにはフェームのレコーディング・スタジオがあって、いくつもの伝説的な名演を生んだところ。バンド名にアラバマと付いていて、このアルバムはテネシー州のナッシュビル録音でカトリーももちろん盛んだけど、ここも確かにソウル・ミュージックの一つの聖地でもあるのだろう。伝統ってやつを感じてはいけませんか? ていうか、南部臭いアメリカの音楽って大好きです。バンドの4人がそれぞれの楽器で、みんな、歌をうたっています。ソウル万歳! ロック万歳!

http://hangout.altsounds.com/reviews/147796-review-alabama-shakes-boys-girls-album.html









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この前、初めてオペラというものを見て、それがモーツアルトだったので、モーツアルトってどんな人だったのだろうと思い、ミロス・フォアマン監督の「アマデウス」を見た。

三十五歳でその生涯をふいにたたれたモーツアルトから二十七歳で逝ってしまったブルーズ・マン、ロバート・ジョンソンを思い受かべてしまったのは、映画で描かれた破格の彼の自由と反逆の精神によるのかもしれない。映画で描かれていたアントニオ・サリエリとの確執って本当なのかな。非常な貧困の中で死んでいったらしいのだが、その最後のオペラが王や貴族のために書かれたオペラではなく、庶民向けの劇場で演じられた「魔笛」であるという。あっ、今、アマデウスくんの高笑いが聞こえてきた気がした。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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