えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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小田急相模原のスクールオブロックで飲んで帰って、テレビを付けると衆議院選で自分の望んだような結果にはなっていないようであることを知った。今日の夕方、電車の中でブレイディみかこさんの著した「ザ・レフト UK左翼セレブ列伝」を読了したのは、偶然を超えた何かの必然のようにも感じてしまう。

ぼくはみかこさんの書くエッセイが大好きなのです。みかこさんはイギリスの生粋の労働者階級の男性と結婚し、一児の母となり、今のブライトンの公営住宅に住み、保育士をしながら、暮らしているという。

みかこさんの文章を読むと、アメリカと並ぶもう一つのリアルなロックン・ロールの母国の自由の振幅は、アメリカすらも超えてしまったのではないか、と思うのだった。

「ザ・レフト UK左翼セレブ列伝」での登場人物は、そうそうたる面子で、あげれば12人、ケン・ローチ、J・K・ローリング、ローワン・アトキンソン、べズ、イアン・マッケラン、ラッセル・ブランド、モリッシー、コートニー・パイン、ダニー・ボイル、ビリー・ブラッグ、ジュリー・バーチル、ジャスティン・ファイシャヌといった面々なのだけど、大概の日本人にはなじみうすいのかもしれない。しかし、これは、パンク・ロック以降のブリティッシュ・ロック好きには、是非の付くお薦め本。

この本からイギリスの生々しい言論の内情を知ると、その昔、一世紀以上も前、ドイツ人のカール・マルクスが、なぜ、ドイツではなくイギリスのロンドンで執筆を続けるのかと問われて、ここ以上に自由なところ、自由にものを考えられるところはない、と答えた、そのロンドンの自由に納得してしまう。

みかこさんも書いているのだけど、その自由を表すもうひとつの言葉として、寛容ということがあり、さらに言えば包摂ということだと思う。かたや、日本には、排外主義を礼賛したような本ばかりを集めたコーナーがどこの本屋にあったりして、おぞましいばかり。そして、ぼくにとっては、永井荷風の「断腸亭日記」のような歌を歌い、文を書きつらねる、そのような時代がやってきつつあるのかもしれないのだけれど。なんというか、今回の選挙結果に暗澹たる気持ちもあるのです。






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音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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