えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ある友だちのピアニストがぼくに話してくれたことがある。その人が言うには、もう営業的な仕事としてピアノを弾くことはことわっているというわけです。営業的にピアノを弾くというのは、どういうことかと言えば、例えば、結婚式やホテルのバー・ラウンジでBGMとして、さしさわりのないジャズ・スタンダードなどを弾くということだそうだ。彼はやっぱり、がんがんアドリブ的な自由奔放なピアノを弾きたいんだと思う。それと同時に仕事という形であれ、自分に制限をかけることをよしとしなかったということかもしれない。

朝日新聞のインタビューで仕事というようなことについて坂本龍一が答えていて、昔、ホテルのラウンジで一回だけジャズ・ピアノを演奏するという仕事をアルバイトでしたことがあるそうだ。こんなことでこんなにお金がもらえるのかと驚き、何か大好きな音楽ということで、自分ではつまらないと思える演奏をしているにも関わらず、たいそうなお金を手にし、やましさを感じ、後悔もし、二度とそのような仕事はしないと思ったそうだ。そのようなことを友だちのピアニストの話を聞きながら思いもした。

この前読んだ「ジャズの歴史物語」に油井正一氏が書いていたのだけど、チャーリー・パーカーにしろ、オーネット・コールマンにしろ、新しい音楽をしたくて、新しい革新的な演奏をしたのではなく、こんな音を出したい、自分の本当の自身の音楽を演奏したいと追及したいったら、今までにない演奏にたどりついた。

ジョン・コルトレーンに驚きを与えたあのアルバート・アイラーは古いニュー・オーリンズのリズム・アンド・ブルースやマーチング・バンドが大好きだったそうだ。

生真面目なピアニストの川久保典彦さんに声援を送ります。


川久保典彦さんページ
http://www.kawakubo.sakura.ne.jp/
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昨日は聖跡桜ヶ丘のロック・バー、Loose Voxに歌いに行った。最近にしては珍しく、いっぱい人がいてにぎやか。Loose Voxもスランプを脱したらしい。ある時期、この店は続いていくのだろうかと思っていたこともあった。もう大丈夫なんだ。

行ったのは、もちろん、あのサドルを変えて生まれ変わったエピフォンのギターを持ってです。ライブが終わってから、いい音のするギターだなどと、このギターにして初めて褒めてもらった。けれど、マーチンのギターを持ってきた人がいて、その人には負けますだ。へへーと深々とおじぎ。

いっしょのライブでよく出会うオリジナル・ジャパニーズ・ブルーズ・マンのロンサム杉山さんにもこのギターを、ライブが終えた後、弾いてもらったら、弾きやすいギターだと言ってもらえた。このギターはいつも身近にいる遊べる愛すべき家族になれそうだ。おまけに、杉山さんにローリング・ストーンズの「ブラウン・シュガー」なんてすぐにできるよと言われながら、スライド・ギターで使うオープンGのチューニングやら弾き方を教えてもらった。これが、見よう見まねで弾いてみると面白いし、気持ちいいんだな。杉山さん、ありがとう。

ロンサム杉山さんのホーム・ページ、おもしろいよ。
http://www.geocities.jp/solid_rockjp/
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最近アコースティック・ギターを買った。エピフォンのナチュラル・ボディにハミング・バードのピック・ガードが貼られた廉価版なのだが、新古品が2万円以下で売られていたのだ。人口の貝殻の指盤もキラキラしていて、かっこが気に入って買ってしまった。エピフォンというとビートルズのイメージがあって、もしかして、「アクロス・ザ・ユニバース」とか弾くと素敵に宇宙に行けるんではないかと想像していたのだが、実際弾いてみると音がペラペラしていて、いまいち。

ネットでいろいろ調べてみると、サドルという道具を換えると音がすごく変わるという。サドルというのは、サウンド・ホールの横のブリッヂに付いている弦を持ち上げて支えている小さな板なのです。この小さな板で弦の振動をボディに伝えて、ギターは鳴っているそうな。そうかと思い、人口象牙のサドルを買ってきて、もとのサドルに高さに合わせて紙ヤスリで軽くしゃこしゃこ削って、ギターに着けてみた。もとのサドルを見ると安っぽいプラスチックの切れ端に見えたりする。変えてみて本当に音が変わった。音に芯ができたというか、ギターがまっとうに響くようになった。1000円もしないこんな小さな板でこんなに音が変わるのなんて、びっくり。
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真夜中に聴くジャズってどんな音楽なのかが映像と音に残っていました。中古で"Lester Young Count Basie Jammin' The Blues"ってDVDを町田のディスク・ユニオンで見つけ、買って、真夜中の家で見とりやす。スタイリッシュな映像で決まっている1曲目から3曲目までの流れ("The Midnight Symphony"、"On The Sunny Side Of The Street"、"Jammin' The Blues")がかっこいい。Lester Youngって本当にサックスを横にして吹くのだなぁ。ムーディーでかっこいい。

4曲目以降がCount Basieのビッグ・バンドでLester Youngも入っているみたいだけど、あまりLesterっぽくないというか、普通にスィング・ジャズを演奏しているのが以外。ここでの見ものは、むしろおどける芸人のようなBig Joe Turnerの歌だったり、同じく、ブルース・レディー、Helen Humesの貫禄とかわいらしさをあわせもった歌だったりする。それにCount Basieのストライド奏法とか呼ばれるブギ・ピアノがのりのりでかっこいいなぁ。

"On The Sunny Side Of The Street"を歌うMarie Bryantの髪型はサザエさんみたいだ。サザエさんがセクシーに歌ったり、踊ったりしておるよ。
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西武池袋線で池袋から行く江古田から一つ手前の駅のブルース・アンド・ロック・バーSpoonfulで歌った。

最近、わしゃ、昔のカントリー・ブルーズ・マンみたく思うがままに弾いて、思うがままに歌えばいいような気がしておる。そういえば、フリー・ジャズのオーネット・コールマンが出て来た時、ジャズのライトニン・ホプキンスと呼ばれたそうではないか。これでいいのだ。わしゃ、ブルーズ・マンかもしれなくて、聴いてくれる人のいるどこででも歌うのがいいのかもしれないし、もっと思うがままに弾いて歌うのさ。人生、旅ですな。そんなわしもびっくりなのが今夜、Spoonfulで見た二人組。男が変な小さいエレキ・ギターを弾き、女が思いのままに踊る。友だちのヨガの先生で舞踏家のきららさんのこんな言葉を思い出し、うれしくなりました。

「人生藪鍋、出たとこ勝負」

今夜、わしの藪鍋的ブルーズに拍手をくれたみなさま、ありがとうごぜーやす。

江古田倶楽部っていうブルース・バーもおもしろいらしい。今度、行ってみようっと。
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今夜、学芸大学前の近くのasian cafeで夜の8時から30分ほど弾き語りで歌っています。最近、弾き語りでちょこちょこ歌っているのだ。おひまな人で誰か聴きにきてくれるとうれしいです。

asian cafe
東京都目黒区鷹番3-7-4 レッドイン丸花2F
東急東横線学芸大学駅徒歩1分
asian cafe tel 03-3712-9993
http://www2u.biglobe.ne.jp/~m-satoh/asian%81@cafe.html

【DATE】 2009/9/6
【OPEN】 19:30 
【LIVE START】 20:00~
【ARTIST LIST】
 1st さかい えいちゃん きよたか
 2nd YOURI
 3rd Moi
 4th nikoichi
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今日、新宿のピカデリーに「キャデラック・レコード」という映画を見に行った。ポーランド移民の白人、レーナード・チェスの立ち上げたほとんど黒人のミュージシャンばかりのレコードをリリースしたチェス・レコードの物語。もっとシリアス、涙ウルウルの物語を期待していたのだが、ちょっと薄味。マディ・ウォーターズやリトル・ウォーターのシカゴ・ブルースが映画館のハイファイでラウドなサウンドで聴けたからまぁいいか。しかし、レーナード・チェスがただ金のためにこのレーベルを立ち上げたかのようなニュアンスで描かれているようなところもあり、少し違うのではないかとも思ってしまった。

膨大なチェス・レコードのカタログを見るにつけ、凄いと思ってしまう。ブルース、リズム・アンド・ブルース、ドゥー・ワップ、ロックン・ロール、ジャズ、ゴスペル、ソウルとなんでもござれで、しかも、人種の壁を越えて運営されていたのだ。レーナードがいなければ、残されたブラック・ミュージックはたいそう貧相なものになっていただろう。好きじゃなきゃできないと思うし、偉大なる裏方だと思う。

こういう事を考えていたら、ジョン・ハモンドという人もいたと思い出す。この人も白人。かのカーネギー・ホールで「スピリチュアル・トゥ・スウィング」と銘うって、アメリカ全土からさまざまなミュージシャンを集め、人種音楽ではなく、これこそがアメリカの芸術なのだと宣言した偉大なるプロモーター、今の言葉で言うと、偉大なるコーディネーター。このコンサートで初めて、黒人と白人のミュージシャン、ライオネル・ハンプトンらとベニー・グッドマンらが同じステージに立ち、セッションをした。このコンサートでは、あの伝説的なブルース・マン、ロバート・ジョンソンも出演することになっていたらしいが、ロバートはステージに立つ前に帰らぬ人になってしまっていたらしい。

人種差別を越えようとした偉大なる裏方がいたのではないか。RESPECT!
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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