えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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Barbara Lewisのアルバム"Baby, I'm Yours"を聴いて思うのは、ぼくは、本当には、難しい音楽ではなくてこういうポップ・ミュージックが好きなんだってことですな。このアトランティック・レーベルのアルバム中のどの曲を聴いても、うれしいような小さな胸騒ぎがぼくのハートにおこって、ちょっとばかりうきうきした気持ちになってしまうのだけど、その中でとくにこのアルバムに入っている"Hello Stranger"が大好きで、もちろん、こんな歌をかわいい女の子が歌ってくれたら、簡単にぼくはいちころなのです。意訳してみました。

♪♪♪
こんちは、見知らない人みたいなあなた
また、会えてよかったよ
とってもながかったね、
わたしは、わたしは、わたしは本当にうれしい
あなたは立ち止まって、こんにちはと声をかけてくれた
あのころのことを思い出しちゃった
ながい、ながい時間が過ぎていたよ
あー、本当にうれしい
あなたがまたここにいるのが
あなたがいなくなるなんて
これまでしてきたように
どうか、わたしをいじめないで
だって、あなたがまだまだ大好きなの
けれど、けれど
ながかった、ながかった
もう、わたしのもの
とってもしあわせ
とうとう、あなたは今ここにいるよ
♪♪♪

この曲、シカゴでの録音で、この"Shoo-Bop Shoo-Bop, my baby"というコーラスはドゥーワップ・グループのDellsなのだそう。ほーら、うきうきしてきたでしょう。








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ジャズ。ピアノでもっともたくさん聞いたのがこのアルバム"The Bud Powell Trio"なのです。アナログ・レコードでは1曲目から8曲目がA面で9曲目から16曲目がB面でした。

そのA面は、1947年の録音で、モダン・ジャズ・ピアノの楽しさと美しさを完璧なまでに高みに至って表現しきった名演奏集だとぼくは思う。そして、B面がそのA面と対比して1953年の録音で麻薬所持による収監や精神病院での非人間的な治療のあとの、痛みすら感じさせる美しいバラッド集の趣。A面が光でB面は影かな。ぼくは光の美しさがあるのは影のおかげだし、影の美しさがも影のおかげだとも思う。とどのつまり、このアルバムのA面も、B面も好きなのです。

その後、このセロニアス・モンクを師と仰ぐ、まぎれもない天才で凄腕のピアノ弾きは、ヨーロッパにわたり、人生の輝きを取り戻すことになるのだけど、そのころの彼をとりまく物語はベルトラン・タヴェルニエ監督の「ラウンド・ミッドナイト」で見ることができますよ。

空も晴れてきたようです。近づく春を感じながらバド・パウウェルのピアノを聴いているんです。さて出かけるかな。





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はっぴいえんどの「風街ろまん」を聴いているのですが、去年のBSNHKで放映していた「名盤ドキュメント3 はっぴいえんど『風街ろまん』(1971)~“日本語ロックの金字塔”はどう生まれたのか?~」の中でメンバー、確か松本隆さんか細野晴臣さんによる裏話の、このアルバムはオリンピック以前の東京をイメージして作ったということを知って、ますます好きになってしまいました。

2020年に第二回の東京オリンピックが開催されるのですが、松本隆さんは、無難に、これでまた東京の風景はいろいろ変わると思うよ、というのとは対照的に、細野晴臣さんは、前回の反省もなく、こんなことしていいのかという気持ちがある、と懐疑の言葉を言っていたのが印象でもありました。細野さん曰く、東京オリンピック以前の東京は、たくさんの路面電車が走っている季節の移り変わりを本当に風に香りに感じるような街であったそうです。それでこのアルバムの名が「風街ろまん」と付けたそう。それが名曲「風をあつめて」の詞の中の「起きぬけの路面電車」もあって、ということなのだそう。そして、松本隆さんの六本木の生家は強制移転で追われたようなものだったそうです。今年で中野サンプラザもなくなるそうですよ。こういうのっていいことなのだろうか。

「風をあつめて」はソフィア・コッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」の中での挿入歌として使用され、この曲は海外でも有名なのだそう。ぼくは未見です。このアカデミー脚本賞の映画を見てみたい。

はっぴいえんどが活躍していた当時、日本語のロックは外国でも通用するのかという議論があって、はっぴいえんどの面々は、通用しないこともない、などと思っていたそう。今、このBSNHKの番組で細野さんは、日本語にこだわっていたからこそ、これだけのクオリティーのものができた、と述懐していました。

あっ、すみません、ぼくは神奈川住まいのよそ者なのに東京について言い過ぎたかもしれません。内ジャケットも素敵すぎる「風街ろまん」が傑作であるということでお許しを。








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今日はジョン・レノンの命日なのでした。

高校生のころこのアルバム"John Lennon/Plastic Ono Band"を聴き、ショックを受け、日本語のライナーノーツにあった今野雄二さんの訳詞を読みながら、むさぼるように毎日聴いていたことがある。時を同じくして古本屋でジョン・レノンのプレイボーイ誌での長編インタビューを片岡義男さんが訳していた「回想するジョン・レノン「ビートルズ革命」改題」という本を見つけてむさぼるように読んだ。たいそう重たい内容の本はビートルズ解散直後のインタビューであった。このインタビューからぼくはぼくがたいそう好きで影響されたことを引用してみる。

「(ロックンロールは)くだらないものが入り込む余地がないほどに原始的だから(大きな意味を持つのです)。最良のものだけが、ビートをとおして伝わってきますから。

黒人は、音楽をとおして、ボディとマインドをひとつにしたのです。すぐれたロックンロールは、すぐれた、という言葉の意味がどうであろうと、リアルなので、どうしても伝わってきてしまうのです。真実の芸術に関してはすべてこういうことがあるのですけれど、ロックンロールの中にはほんとうのものがあることに気がつきます。なにをもって芸術と呼ぶかはその人の勝手ですけれど。真実なものは、だいたいにおいて、単純です。

音楽は非常に重要で、例えば、ブルースがありますけれども、そのブルースに対してジャズ、つまり、白人中産階級の、グッド・ジャズがあるわけですし、ブルースのほうが、よりすぐれているのです。リアルだからです。倒錯していませんし、あれこれ考えていじりまわしたものではなく、コンセプトでもないからです。例えて言うならば、ひとつの椅子であるわけです。椅子のデザインでもなく、よりすぐれた椅子とか、もっと大きな椅子、といったものでなく、こったデザインの皮ばりの椅子でもありません。すわるための椅子であり、ながめたり評価したりするための椅子ではありません」

ぼくは、今のこんな世の中に生きていて、いつも想像してしまう。もしも、ジョン・レノンが今を生きていたなら、どんな歌を歌っていて、届けてくれているのだろうか? 今夜こそ、夢の中で聴かせてもらえるかもしれない。おやすみなさいZZZzzz.....






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このアルバム"Time Flies When You're Having Fun"は2009年の時に1940年生まれのスモーキー・ロビンソンが69歳の時に出したアルバムで、まさに時を超えた美しさと素晴らしさを持っています。スモーキーの若々しい声はもちろんのこと、すべての曲がコンピュータを使わない生楽器で演奏されていて、それは瑞々しい。

ボブ・ディランはスモーキーのこと「現代アメリカ最高の詩人」と敬意を込めて呼んでいました。美しい歌を作る人です。

自分は好きなことをずっと仕事にしてきた、それは素晴らしいことで、このアルバムは私のそういう素晴らしい人生を描いてもいる、とスモーキーはインタビューで語ったとのこと。このアルバムの初めを飾るかみしめるようなバラード"Time Flies"をつたなく意訳してみました。

「朝が明ける
きみはどうしてそんなにはやく行ってしまうのだろう
離れてしまっても
ぼくは彼女をまだ失いたくはないのです

ぼくたちはここに横たわって
それがずっとつづいたらなって思っている
そうすれば、ぼくたちはとても特別な時を得ることができるでしょう

そんな特別な何か
それががこれまでにもあったかもしれないけれど
きみも止まってしまって欲しくはないような
はじめての時のようなのです

老いた賢人の言葉を
みんなが知っているように
楽しい時はすぐにすぎていってしまう

父なる時
今夜はもっとゆっくり楽しもう
母なる地球
彼女は導かれているのです

すべてがうまくいく、そんな感じだよ
ぼくの愛おしい人は
愛すべきすべてなんです

そんな特別な何か
それががこれまでにもあったかもしれないけれど
きみも止まってしまって欲しくはないような
はじめての時のようなのです

老いた賢人の言葉を
みんなが知っているように
楽しい時はすぐにすぎていってしまう」

おはよう。そして、今日の夜はぼくも聖蹟桜ヶ丘のルーズボックス(http://loosevox.iii.vc)でライブです。ぼくも最高の詩人なのです。楽しみますよ。







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最近、ぼくもたまに出入りしているというより、金曜の夜はよく飲んでいる町田にある万象房の近辺のミュージシャンがかまびすしい。最近、発行された3枚のCDをぼくも聴いているのだけど、その紹介です。


Apple Geeta

万象房の房主でもあるGeorge★Kigawaさんのとそこでシタールを教えておられるAkiko☆Sitarのデュオです。George★Kigawaさんはギターを弾き歌も歌っていて、Akiko☆Sitarさんは歌も歌っています。1970年代がテーマだそうですが、これはその1970年代の中でも1970年から1972年までで、そのノスタルジーは古くなくて、何か不思議に未来の音楽やら感じ方も予感させます。

http://musictown2000.sub.jp/applegeeta/index.html


こはる 旅にウクレレ

万象房でウクレレを教えておられるこはるさん、またの通称をみほちゃん先生は、2013年に国内でジ・ウクレレコンテストで大賞を受賞し、2014年にはハワイのインターナショナルウクレレコンテストでも大賞を受賞し、今、もっとも注目されているウクレレ・アーティストかもしれません。このCDを聞くと、誰でもウクレレを弾いて歌いたくなってしまうのではないかしら?

http://cohal729.wix.com/co-hal


matsumoto noboru & alternative bloods annie laurie

万象房でハワイの伝統奏法であるスラックキー・ギターを教えておられる松本ノボルさん率いるオルタナティブ・ブラッズのデビュー・アルバムです。松本ノボルさんはウクレレを弾いていいて、アイルランドやスコットランドの古い楽曲が、チン・フルートやケルティック・ハープなどのケルト音楽独特の楽器陣、そしてテンホール・ハーモニカも加わって奏でられています。このCDに参加しているケルティック・ハープの高橋愛さんとテンホール・ハーモニの居相毅さんは万象房で楽器を教えておられる先生でもあります。"Hawaii go to Celt"といった趣のあるこのアルバム、本当に魅力的で、このCDをかけると部屋に悲しさもどこか含んでいるすがすがしいような不思議な空気も立ち込めます。これは傑作です。


さて万象房です。ここにくれば、紹介した音楽をする人たちとか、もしかして酔っぱらってへたなギターを弾き、へんてこな歌を歌っているぼくにあえるかもしれません。

http://musictown2000.sub.jp/banshowboh/






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今夜、聴いているローリング・ストーンズのアルバムは"Tatoo You"です。1曲目の"Start Me Up"とか、アップルのスティーブ・ジョブスも好きだったらしく、起死回生のCMのテーマ曲になっていたけれど、チャーリー・ワッツのドラムスとキース・リチャーズのギターのカッティングのかもすポリ・リズムがすごいんだ。ほかにもアッパーなきらりと光る名曲、名演ぞろいなのに、これが1970年代のぼつになった曲の集まりだというのに驚いてしまう。ジャケットもかっこいい。

ミック・ジャガーとキースはこの頃、まったく険悪な仲になっていたらしいのだけど、やっぱ二人は不滅の仲だ、と思う。その証拠ののようなものにと、このアルバムからつたないけれど、2曲、訳してみよう。1曲目はブルーズ・ナンバーの"Black Limousine"。

「おれたちはリムジンを
  乗り回していた
おれたちはいかしていて
  おまえは白い服で、おれはみどりで決めていた
飲んで、踊って
  すべては狂った夢の中
今、おまえの顔を見ているのさ
  おまえもおまえ自身を見てみろよ
  そしておれのことも見てみろよ

おまえを通りで見た時
  おれはぞっとした
おまえは身じろぎもせず
  何もしゃべらず、生ける屍のようだった
おまえは難破した船で
  浅瀬にうちあげられたみたいだった
今、おまえの顔を見ているのさ
  おまえもおまえ自身を見てみろよ
  そしておれのことも見てみろよ

おれたちは一つの組で、チームで
  いつだった輝いていた
おれたちはいつだって
  でかいリムジンに乗りまわしていた
あんな夢はどこかに行ってしまい
  鍵すらもかけられた
今、おまえの顔を見ているのさ
  おまえもおまえ自身を見てみろよ
  そしておれのことも見てみろよ」

そして、2曲目の訳に"Waiting On a Friend"です。この曲のプロモーション・フィルム、よかったなぁ。

「女の子たちが通り過ぎるのを見ながら
ちっともはやりでない服、着てさ
通り過ぎて行くあの子たちの
男たちの話に
気もそぞろになっちゃって
おれは女を待っているんじゃないんだよ
ただ、友だちを待っているだけ

微笑みにつらい痛みや悲しみが癒やされる
おれのことを思い出しておくれ
おれは女を待っているんじゃないんだよ
ただ、友だちを待っているだけ
ただ、友だちを待っているだけ

娼婦はいらない
酒も欲しくない
処女の淑女も欲しくない
いっしょに泣いてくれる誰か
護るべき特別な誰か
恋だの失恋だの
若いころのお遊びみたい
おれは女を待っているんじゃないんだよ
ただ、友だちを待っているだけ」



Released in 1981

Track listing

All songs by Mick Jagger and Keith Richards, except where noted.

Side one
1. "Start Me Up" 3:31
2. "Hang Fire" 2:20
3. "Slave" (Remastered CD version is 6:34) 4:59
4. "Little T&A" 3:23
5. "Black Limousine" (Jagger/Richards/Ronnie Wood) 3:32
6. "Neighbours" 3:31

Side two
7. "Worried About You" 5:16
8. "Tops" 3:45
9. "Heaven" 4:21
10. "No Use in Crying" (Jagger/Richards/Wood) 3:24
11. "Waiting on a Friend" 4:34

Personnel

The Rolling Stones
Mick Jagger - lead and backing vocals, electric guitar on "Heaven", harmonica on "Black Limousine"
Keith Richards - electric guitar, backing vocals, lead vocals and bass guitar on "Little T&A"
Ronnie Wood - electric guitar, backing vocals, bass guitar on "Hang Fire"
Charlie Watts - drums
Bill Wyman - bass guitar, synthesizer and lead guitar on "Heaven"[10]
Mick Taylor - electric guitar on "Tops" and "Waiting on a Friend" (1972)

Additional personnel
Nicky Hopkins - piano on "Tops", "No Use in Crying" and "Waiting on a Friend", organ on "No Use in Crying"
Ian Stewart - piano on "Hang Fire", "Little T&A", "Black Limousine" and "Neighbours"
Billy Preston - piano and organ on "Slave" and "Worried About You" (1975)
Wayne Perkins - electric lead guitar on "Worried About You" (1975)
Ollie Brown - percussion on "Slave" and "Worried About You" (1975)
Pete Townshend - backing vocals on "Slave" (1975)
Nanette Workman - backing vocals on "No Use in Crying"
Sonny Rollins - saxophone on "Slave", "Neighbours" and "Waiting on a Friend"
Jimmy Miller - percussion on "Tops"
Mike Scarabello - cowbell and guiro on "Start Me Up", conga on "Slave", and guiro, claves, cabasa and conga on "Waiting on a Friend"
Chris Kimsey - piano on "Heaven"
Barry Sage - handclaps on "Start Me Up"








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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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