えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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春が近くなると、毎年毎年、聴いてしまうアルバムがあります。吉田美奈子の「冬の扉」。いつも春を感じると「待ちぼうけ」を聴きたくなるのです。やっぱ、今年もそうなのです。
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本当にひさしぶりに新品のアナログ・レコードを買って聴いています。音の厚みがCDとは違います。"this is fame 1964-1968"。やっぱ、レコードだぁ。しかも、これはアラバマのフェーム・レコーディング・スタジオのコンピレーションで、名演、名唱集で、ストロングなラブ・ソングにしびれっぱなしだよ。レコードに針を落とし、針をあげて、盤面をひっくりかえし、また針を落とすという作業も粋でおつなものなのだよ。

チリ産の赤ワインとサザン・ソウルのレコードで二月十七日は過ぎていきますなぁ。ぼくは幸せだなぁ。これでいいのです。








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ボブ・ディランの「ナッシュビル・スカイライン(Nashville Skyline)」って不思議なアルバムだけど、これはいいなぁ。例えば、東京ボブはこの前のノーベル文学賞の受賞に寄せて週刊金曜日にすべてのボブ・ディランのスタジオアルバムに俊逸な一口解説を載せていて「ナッシュビル・スカイライン」についてこんなことを述べている。

「笑顔のジャケットにツルツルの澄んだ声、セルフカバー、異例の出来事に困惑する。だが楽曲は素晴らしく良質なカントリーロックアルバム」

このアルバムで聞くことのできる澄んだ歌声とフェイクやメリスマをできるかぎり抑制した歌い方を聞き、これが本当のディランの声で、本当はこのようにメロディーをはっきりとコントロールして歌うこともできるのかと驚いてしまう。もしかして、あのダミ声とぐにゃぐにゃした歌い方こそ、ディラン自身が声色とかを作ったものかもしれないと思ったこともあったのだけど、衛星放送のラジオの彼のDJを聴いて、ディランの生のしゃべり声は確かなダミ声であった。きっと、天才はなんにでもなれると考えることにしておきます。

このアルバムのシンプルさとストレートさもぼくのお気に入りで、バックは腕利きのナッシュビルのカントリー・ミュージシャン。一曲目は"Girl From The North Country"をジョニー・キャッシュとデュエットしている。

ぼくはここでこのアルバムのラストの飾るぼくの大好きな愛の歌"Tonight I'll Be Staying Here With You"を先達の中川五郎さんや片桐ユズルさんい敬意を表してから意訳してみたのだった。

♪♪♪
窓から切符を捨てちまって
スーツケースも放り投げ
悩みもドアから追い払う
そんなものはもういらないんだよ
だって、今夜はきみといっしょなんだ

この町を出て行こうって朝から思っていた
けれど、そんなことはぼくにはできない
きみの愛がこんなに強いとは
一日中待っていて
今夜はきみといっしょなんだ

本当に素敵なことさ
こんなおかしな流れ者に愛をくれるのなんて
きみはぼくに呪文をかけ、ぼくはきみのなすがまま
もう逃げ出すなんてできっこない

列車の汽笛が聞こえてるよ
駅員だって駅にいる
あわれな坊やを通りで見かけたなら
ぼくはこの列車の切符をゆずってしまう
だって、今夜はきみといっしょなんだから

窓から切符を捨てちまって
スーツケースも放り投げ
悩みもドアから追い払う
そんなものはもういらないんだよ
だって、今夜はきみといっしょなんだ♪♪♪

Tonight I'll Be Staying Here With You - Bob Dylan on Vimeo

このアルバムでのディランってぼくと歌い方とか歌声とか、ちょっと自分と似ている気がすると言ってしまうと、度を越えた自画自賛でしょう。

なんか、お茶でも飲んでほっとひと息したい時、そんな時ってありますよね、そんな時にディランの音楽の歴史の中で、一枚だけぽっと浮いてしまっているかのような異色のこのアルバム"Nashville Skyline"を、ジャケット写真に写るボブの向こうに広がる青い空へ思いをはせ、聴いてしまう。





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最近の音楽はめったに聞くことのなくなったぼくだけど、これはよく聴いています。ものすごく魂のこもった強力盤です。Alicia Keysの最新アルバム'Here'。

今年、動画のメッセージで「私たちを殺すのをやめさい」と訴えたアリシア。'Here'のジャケットはほぼすっぴん。すっぴんでも美しくかっこいいアリシア。最近、無料でマンハッタンのタイムズ・スクエアーでコンサートをしていました。

アメリカはどこへ行くのだろう? つぎつぎに黒人が白人警官に射殺されている。そして、次にはトランプとかいう大統領。4年後の同じ事態には、カリフォルニア共和国(Califorinia Republic)、コロラド共和国(Colorado Republic)、イリノイ共和国(Illinois Republic)、ニューヨーク共和国(New York Republic)とかができているかもしれない。

その昔、ジェイムズ・ボールドウィン(James Baldwin)はニューヨークのマンハッタンを「もう一つの国(Another Country)」と呼んでいたけれど、このアルバムで聴くことのできる楽曲は、もしかしてもう一つの確かにここ(here)にあるアメリカで、たしかにこれらの歌はAliciaのリアルなこみあげてくるソウルフルなここ(here)であるような気がして、何度も繰り返し聴いてしまう。










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素晴らしいです。バンドとシンガーがひとつになって奏でるリズムが、シャープでありながら、ごきげんにグルーヴして、新しく、渋く、重く、かっこいい!

このアルバム、ほとんどの曲がスタジオでの一発録りだというのは本当だろうか? プロデューサのDon Wasは昔、インタビューで"Exile On Main St."みたいなアルバムを制作したいと言っていたことがあるのですが、ある意味で、この"Blue & Lonesome"はそれを実現しているのです。しかも、ここで聴けるMick Jaggerのハーモニカは1972年の"Exile On Main St."から各段と進歩している。そして、Mickの歌声に翳りや衰えはまったくなし。

近ごろ、Mickが自宅の大きなフロアで体のストレッチしたり、マシーンでトレーニングし、発声練習に励むムービーを見たのですが、そのミュージシャン魂にぼくはレスペクトをまったく惜しまない。尊敬します。

昔、1975年ぐらいかな、バック・ステージでのインタビューの、いつまで歌を歌いつづけられると思うかの問いに、Mick Jaggerは、おれは死ぬまで歌を歌うと答えていたのを思い出しました。そして、StonesはいつまでもRollingするRolling Stoneであるのです。最強のロックバンド、Rolling Stones!






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こんなレコード"BOOKER T. & THE MG'S In The Christmas Spirit"をご紹介。今、180mgのアナログ・レコードで聴いているのです。クリスマス・シーズンにはヘヴィー・ローテーションです。

BOOKER T. & THE MG'Sって、白人と黒人の混成メンバーで、Otis Reddingのバック・バンドをつとめ、アメリカ南部のソウル・ミュージックを支えたStaxレーベルのハウス・バンドでもあったんだよ。

抜群のセンスです。派手さはないけれど、とにかくかっこいい。

クリスマス・パーティーのためのインストュルメンタル・アルバムはこれですね。ひとりぼっちで聴いてもこのレコードはきみのよきダンス相手になってくれますよ。

アルバム・ジャケットの裏表紙に書かれている献辞に胸がじーんとしてしまった。

「クリスマスがまたやって来ました
とっても忙しったのは
きみのこと楽しくさせてしまう
こんなクリスマスの贈りものを作っていたからなんだ

クリスマスにここにいれなくても
今年のクリスマスはぼくたちと一緒だよ
ぼくたちはきみを喜びでいっぱいにしてあげます
このレコードをクリスマス・ツリーの下に飾ってください

 メリー・クリスマス
 BOOKER T. & THE MG'S」







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レオン・ラッセルが天国に旅立ってしまった。ここ数年は難病を患い大変だったそうです。キャリアの始まりは、18歳そこそこでL.A.のレコーディング・スタジオの名を隠した伝説の音楽集団、レッキング・クルーだったという。その後、いわずと知れたスワンプ・ロックの大立者となるのだった。このファースト・アルバムは楽しい時も、悲しい時も、寂しい時もよく聞きました。このアルバムの一曲目はあの名曲"A Song For You"なのです。けれど、今夜は"Hurtsome Body"を意訳してみました。

♪♪♪
きみにに初めて会ったのはテネシーで
すぐにきみだけがぼくの女の子だってわかったぜ
きみが歌えば、なんてぼくは幸せになれるんだろう

けれどきみはおれのあり金すべてとぽんこつ車を盗んで
ぼくの友だち腕にのところに飛び込んで行ってしまった
きみみたいなかわいい人にぼくは尋ねてもいいだろうか

どのぐらいぼくみたいなやつを傷つけるんだい
どうやってぼくみたいなやつを傷つけるんだい

今やどうやらぼくは英国で一人ぼっち
どうなってしまったのかと考えている

ハリウッドではうまくいかなくなってしまったけれど
ぼくはせいいっぱいきみのためにやっていたんだよ
まだきみのことが好きなんだ、教えておくれ

どのぐらいぼくみたいなやつを傷つけるんだい
どうやってぼくみたいなやつを傷つけるんだい

今やどうやらぼくは英国で一人ぼっち
どうなってしまったのかと考えている

まだきみのことが好きなんだ、教えておくれ

どのぐらいぼくみたいなやつを傷つけるんだい
どうやってぼくみたいなやつを傷つけるんだい♪♪♪



もっと明るく送り出そうぜ。ということことで、レオンの愛妻のマリーがものすごく別嬪なアフリカン・アメリカンだったことも思い出し、この詞に登場するスーザンはマリーのことかもしれないぞ、いいやそんなことはないなどとも想像し、世界の平和をレオンも祈っているはずと、追悼のために"Dixie Lullaby"を意訳してみるのです。

♪♪♪
みんな、集まって、歌を歌おう
甘いマグノリアの香りがただようころ
黒い瞳のスーザンがナマズのおいしいシチューを作ったよ
お父さんがついに自家製ワインのボトルを開けたのさ

南部の子どもたちはロックンロールが大好きで
テレビじゃママがどうしてのかってしゃべっている
いいものはすべてアフリカからボートに乗ってやって来て
そうさ、南部の子守唄になるのさ

すると目の見えないウィーリーの時間だよ
彼はピカピカに靴を磨いて硬貨を稼いでいた
ビール通りで会うもの誰にもウィーリーは声をかける
どんな靴にも声をかえたのさ

こぎれいな白人男はウィーリーに
どうしてそんなんでおまえは幸せそうなんだい
ウィーリーはぼろきれを落として微笑んで
南部の子守唄を歌ったのさ

さあ、南部のわが家の物語を聞かせておくれ
スイカズラの甘い果実の蜜もだよ
どんなときでも自分にもどって
心にすこしだけ何かを願ってみるのさ

だから、気ままな旅人も足もとをよく見たほうがいい
境界線を南に越えたなら
ルイジアナの男がきみを
南部の子守唄で迎えるだろう♪♪♪










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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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