えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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イギリスの労働者階級のガキどもは本当にすごい。BBCで放送禁止になった"Glad to Be Gay"を会場中でコーラスしている。


Glad To Be Gay - Tom Robinson Band (Revolver 1978)
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Bob Dylanの新しいアルバム'Rough And Rowdy Ways'を聴きました。Rock'n' Rollをゆりかごにして、BeatlesやBob Dylanらによって半世紀以上前にFolkでも、Countryでもなく、Bluesでもなく、Rhythm and Bluesでもなく、やっぱRock'n' RollでもないRockという音楽が生まれたのだと思う。一人、Bob Dylanは'Rough And Rowdy Ways'で前人未到の境地に達したようなのです。この詞と歌、サウンド、かっこいい! 素晴らしい! 日本版に付いていた歌詞カードと中川五郎さんの訳詞を見つめながら、何度も繰り返して聴きます。






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The Roling Stonesの"Exile On Main St."のアナログ・レコードを台風の日に聴きながら、やっぱこのアルバムはとてもかっこよくて、Keith Richardsがこのアルバムを"Beggars Banquet"と並ぶ、Stonesの最高傑作と呼んでいたのも思い出す。そして、この2枚組アルバムのジャケットも最高にクールで、"Cover photography + concept: Robert Flank"とクレジットにあるのです。

ぼくが、スイスからやってきてアメリカを撮りつづけた偉大な写真家、Robert Flankを知ったのもこのアルバムによる。すばらしい写真集のようなジャケットを眺めながら、レコードに針を落とし、Rock'n' RollとBluesを愛したイギリス生まれのやさぐれた異邦人の作品に浸っていくのです。

ここに紹介しているムービーは2枚組の1枚目の裏面のラストの"Loving Cup"です。大好きなラブ・ソング。意訳してみました。

♪♪♪
おれはただの山の男 のぼってこいよ
おれは谷に住むいなか者 どろだらけの顔をしている
エンジンをかけてもおれの車は動かない
つまずきよろめいて下手なギターしか弾けない

ちょっと飲ませておくれ
おまえの愛のコップから
たった一杯でおれはしこたま酔っちまう

おれは甘い夏の日の光の下、丘を歩く男さ
そんなものいらないとおまえはいうけれど、おれはおまえに薔薇の花束を届けよう
走ったり、飛び跳ねたり、釣りをしたりできるけれど、おれはけんかはやらない
もしもおまえが一晩中、おしたりひいたり、楽しみたいなら

ちょっと飲ませておくれ
おまえの愛のコップから
たった一杯でおれはしこたま酔っちまう

おれはおまえと今夜、焚火の燃えるここにいて
何かみすぼらしいし控えめだけれど
炎の踊るみたいなおまえの顔を見ている
もう一度、顔を近づけてキスをしているのを感じると
なんてすばらしく胸はざわついている 胸はざわざわしている
なんてすばらしく胸はざわついている 胸はざわざわしている
なんてすばらしく胸はざわついている 胸はざわざわしている

おれはシャツもぼろぼろの貧乏人
おまえと夜明けまでいっぱい豆をこぼしたいだけさ

ちょっと飲ませておくれ
おまえの愛のコップから
たった一杯でおれはしこたま酔っちまう♪♪♪







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Annの3枚目のアルバム"Ann As One"が届いていて、聴いています。聴きながら、何か「抵抗」というような言葉を思い出してしまう。川久保典彦さんのピアノと菅田典幸さんのドラムの鉄壁のバックでうたうスミちゃんとぼくが呼ぶ、スミ☆アヤコさんです。

スミちゃんのことは、彼女が歌い始めたころから知っているんだ。ここまで来るのが短かったような、長かったような。飾りっ気のない直球の心いっぱいのこれらの歌は、たくさんの人たちを励ましていると思う。もちろん、ぼくもです。また、ライブ、行くね。





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高校生だったぼくは、毎日、初めて知った黒人のブルーズアルバム、Robert Johnsonの"King Of The Delta Blues Singers"をむさぼるように聴いていたのだった。ある時、町田のレコード屋さんの外国盤コーナーでその2枚目ともいうべき"King Of The Delta Blues Singers Vol. 2"を買い、やはり毎日、聴くことになる。ブルーズも好きになり、Robert Johnsonは、ぼくにとって忘れがたき永遠のブルーズマン、シンガー、ミュージシャンとなる。

そのころから小説やらを読むのが好きになり、背伸びしてアイルランドの作家、ジェームズ・ジョイス(James Joyce)も知った。ぼくは、なぜかRobert JohnsonとJames Joyceが相似をなす、両者とも背中合わせの狂気と正気をあわせもつ芸術家のように思えた。そして、そのころ読んだロシアの文豪、ドストエフスキーは大好きな作家だけど、まだ理性の中にいるようにも思えたのだった。

さて、Robert Johnsonにもどり、"King Of The Delta Blues Singers"がジェームズ・ジョイスの長編の連作「ユリシーズ」のようで、"King Of The Delta Blues Singers Vol. 2"は短編集「ダブリン市民」のようではなかろうか。ぼくはRobert Johnsonへの賛辞を隠すことはできない。

"King Of The Delta Blues Singers Vol. 2"のジャケットの絵に想像力をかきたてられる。放浪するブルーズマンのテキサスのホテルでの1936年と1937年の2回のレコーディングとはどんなものだったのだろう? この2回によって永遠に聴かれ続ける音が記録にきざまれたのだ。

ヘイ、ボブ、苦悩を歌い、天国まで行け!

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ティーン・エイジャーのころ二つの音楽誌をよく読んでいて、一つは渋谷陽一さんの"Rockin' On"で、もう一つは今は亡き中村とうようさんの"NEW MUSIC MAGAZINE"。この二誌は批判しあい、よく論争していたのを思い出す。"Rockin' On"はロック専門でブリティッシュ・ロックの記事が多く、"NEW MUSIC MAGAZINE"はもう少し間口が広く、ロック以外にブルースやソウル、ラテンも取り上げた記事もあったのだけれど、その"NEW MUSIC MAGAZINE"のレコード評で100点満点で100点だったのがRobert Johnsonの"King Of The Delta Blues Singers"だった。

ぼくはレコード屋で興味津々にそれを買い、歌詞カードの和訳を見ながら、家のステレオで聴いていた。写真も残されていない謎のブルーズ・シンガーが奏でる流れてきた音を、歌詞を読みながら聴いていると、それは音楽を越えていた。ギターを弾いて歌っているこのシンガーが、ぼくはまったく恐ろしくいかれているように思えた。放浪するブルーズ・マンのギターとブルーズを聴き終えた後、その感動と驚きは、ドストエフスキーやフォークナー、ジェームズ・ジョイスの小説を苦労して読み終えた時と同じように重くて深かったのです。

Robert Johnsonはいつまでも、ぼくにとって、何度でも聴きなおし、新しい感動に打たれてしまう音楽を越えた特別な何者かなのです。







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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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