えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

最新のディズニー映画「プーと大人になった僕」を見たいと思っているのですが、ふと、A.A.ミルンの「クマのプ―さん」ってどんな話だっけと思い、石井桃子さんの訳した岩波少年文庫を読んでみた。
子どの頃を遠く過ぎたぼくは、こんなかわいらしい絵のいっぱいある本を読むことのワクワクもどこかに去ってしまったのかもしれないなどとも思いつつ、読み進めていく。
そうか、クリストファー・ロビンの子ども部屋の棚には、きっと、クマや子ブタ、ウサギやロバ、フクロウやカンガルー、ゾウのぬいぐるみが飾ってあって、それが、夜のなると不思議な森に彼を連れ出してしまうことは信じていいことなんだ。
すると、ぼくも小さいころ、小さなクマのぬいぐるみいを持っていたことを思い出し、あのころの甘くて苦いような気持ちがよみがえってくるようなのです。きっと、心のどこかで、こんなぼくも、今でも、プーと友だちなのかもしれないな。




倉田百三の「出家とその弟子」を読了した。
「出家とその弟子」は、唯円が親鸞について書いた鎌倉時代の書物「歎異抄」をもとにした読む戯曲ということだが、それは「歎異抄」にインスピレーションを得た倉田百三のまったくの創作だった。
解説で亀井勝一郎は青春文学と呼んでいるけれど、ぼくにはそうは思われず、それは、いまだに何歳になっても、ぼくが青春のままでいるからだろうか?
倉田百三は、この大正時代末期に発表された「出家とその弟子」の一冊のみによって、百年以上にもわたって読み継がれる作家になったのだけれども、揺り籠から墓場まで何歳で読んでも、何か心に残る名作であると思った。そう、名作と呼ばれるものには何かあるのです。若い倉田百三は何かに書かされて、これを書いたのかもしれない。
また、何年かしたら、再読してみよう。
「出家とその弟子」は、唯円が親鸞について書いた鎌倉時代の書物「歎異抄」をもとにした読む戯曲ということだが、それは「歎異抄」にインスピレーションを得た倉田百三のまったくの創作だった。
解説で亀井勝一郎は青春文学と呼んでいるけれど、ぼくにはそうは思われず、それは、いまだに何歳になっても、ぼくが青春のままでいるからだろうか?
倉田百三は、この大正時代末期に発表された「出家とその弟子」の一冊のみによって、百年以上にもわたって読み継がれる作家になったのだけれども、揺り籠から墓場まで何歳で読んでも、何か心に残る名作であると思った。そう、名作と呼ばれるものには何かあるのです。若い倉田百三は何かに書かされて、これを書いたのかもしれない。
また、何年かしたら、再読してみよう。


田坂広志さんの著した「深く考える力」を読む。経営者のための私塾を開いている田坂さんの書いた所謂、ビジネス・マン向けの啓発本なのだけど、そこに書かれていることはビジネスの世界を越えて、とても普遍的。
昔、田坂広志さんのセミナーというか、講演会を見に言って、とても面白く、感銘を受けてファンになったのです。プレゼン資料もなく、レジュメも演壇の手元になく、おもしろい話を次から次へと話されておりました。
ぼくは、もう自分をビジネス・マンなどとは思えず、あとは自分の人生を生き抜くだけだなどと、考えてしまいますが、そんなぼくにも面白かった本です。
この本に取り上げられている十六冊の書物、すべて読みたくなってしまった。
田坂さんが何度も繰り返す「心の置き所」。気になる言葉です。
ビジネス・マンではなくなったらしい今も、ぼくは田坂広志さんのファンなのです。
昔、田坂広志さんのセミナーというか、講演会を見に言って、とても面白く、感銘を受けてファンになったのです。プレゼン資料もなく、レジュメも演壇の手元になく、おもしろい話を次から次へと話されておりました。
ぼくは、もう自分をビジネス・マンなどとは思えず、あとは自分の人生を生き抜くだけだなどと、考えてしまいますが、そんなぼくにも面白かった本です。
この本に取り上げられている十六冊の書物、すべて読みたくなってしまった。
田坂さんが何度も繰り返す「心の置き所」。気になる言葉です。
ビジネス・マンではなくなったらしい今も、ぼくは田坂広志さんのファンなのです。


五木寛之さんの「私訳歎異抄」を読んだ。浄土真宗を開いた親鸞について、その弟子、唯円が本当はこんな人だった、こんなことを言って教えてくれたと書いた鎌倉時代後期の本。まえがきでの五木寛之さんのこんな言葉に、ぼくはぎくりとしてしまう。
「他人を蹴落とし、弱者を押しのけて生きのびてきた自分。敗戦から引き揚げまでの数年間を、私は人間としてではなく生きていた。その黒い記憶の闇を照らす光として、私は歎異抄と出会ったのだ」
そんな五木さんの全身全霊を込めた現代語私訳です。
読みながら、初代「ルパン三世」のある回「脱獄のチャンスは一度」を思い出した。銭形警部につかまり刑務所にいるルパンに次元大介が僧侶に変装し何回も面会に行く。変装しつつ次元にもどった彼は、脱獄に必要なものはないか、とルパンに言う。いや、いらないよと言うルパン。再び僧侶に戻った次元は、御仏の慈悲があることを、と言って去っていく。死刑当日にルパンは脱獄し、次元と宝を埋めた所に戻って行く。そこは更地になり、工事のための仕掛けられたダイナマイトで宝箱は露と消える。ルパンが一言、御仏の慈悲だよ、と言って次元と笑い合う。
この話、どこか歎異抄とつながっているようにも感じたのです。
ぼくも、御仏の慈悲だよ、と言って、笑いたいな。
「他人を蹴落とし、弱者を押しのけて生きのびてきた自分。敗戦から引き揚げまでの数年間を、私は人間としてではなく生きていた。その黒い記憶の闇を照らす光として、私は歎異抄と出会ったのだ」
そんな五木さんの全身全霊を込めた現代語私訳です。
読みながら、初代「ルパン三世」のある回「脱獄のチャンスは一度」を思い出した。銭形警部につかまり刑務所にいるルパンに次元大介が僧侶に変装し何回も面会に行く。変装しつつ次元にもどった彼は、脱獄に必要なものはないか、とルパンに言う。いや、いらないよと言うルパン。再び僧侶に戻った次元は、御仏の慈悲があることを、と言って去っていく。死刑当日にルパンは脱獄し、次元と宝を埋めた所に戻って行く。そこは更地になり、工事のための仕掛けられたダイナマイトで宝箱は露と消える。ルパンが一言、御仏の慈悲だよ、と言って次元と笑い合う。
この話、どこか歎異抄とつながっているようにも感じたのです。
ぼくも、御仏の慈悲だよ、と言って、笑いたいな。


三田一郎さんの著した「科学者はなぜ神を信じるのか コペルニクスからホーキングまで」を読みました。歴代の錚々たる科学者たちの宗教観については、それほど多くは書かれていなく、アインシュタイン以降の物理学はあまりに難しく、ぼくには手に負えないようなしろものだけれども、宇宙の中のこの世界の驚きと不思議さは、少しだけ感じることができました。
ぼくは神を信じています。ぼくやきみがこの世界にいることだけでも奇跡ではなかろうか。
ぼくは神を信じています。ぼくやきみがこの世界にいることだけでも奇跡ではなかろうか。


「緊急出版! 枝野幸男、魂の3時間大演説「安倍政権が不信任に足る7つの理由」」を読みました。
怒りは言葉を得て、翼を持ち、空を飛び、言霊となった。
けれども、7つでは足りない。足すべき1つは、中村格が(首相と懇意である)山口敬之のレイプ犯罪の逮捕をもみ消した事件。2ツ目は、首相が暴力団に依頼し、選挙妨害をした事件。合わせれば9ツはある。
正義と良心とともに日本の民主主義は地に堕ちた。だから、政治の言葉にも、言霊を必要としている。
レニー・ブルースの言霊のような… キング牧師の言霊のような… 柳田国男の言霊のような…
怒りは言葉を得て、翼を持ち、空を飛び、言霊となった。
けれども、7つでは足りない。足すべき1つは、中村格が(首相と懇意である)山口敬之のレイプ犯罪の逮捕をもみ消した事件。2ツ目は、首相が暴力団に依頼し、選挙妨害をした事件。合わせれば9ツはある。
正義と良心とともに日本の民主主義は地に堕ちた。だから、政治の言葉にも、言霊を必要としている。
レニー・ブルースの言霊のような… キング牧師の言霊のような… 柳田国男の言霊のような…
