えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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大野英子さんの著した「九十歳のつぶやき」を読みました。秩父困民党について何か知りたいと思い、アマゾンで検索してみたら「九十歳のつぶやき」が出てきたのです。大野英子さんはプロの物書きではなく、短歌や詩、ちいさな物語を書きながら、障がい児学級の担任として、児童詩教育に携わってこられた人生がこの本にはつまっている、そんな歌文集。美しい草花の口絵付き。どんな本なのかを紹介するために章立てを記します。

第一章 昔々父ちゃんは頭の鈍い末っ子と遊んで呉れた
第二章 花いちもんめ
第三章 吾が郷いとし
第四章 敗戦の日
第五章 秩父困民党
第六章 時代の化け物「治安維持法」

「第五章 秩父困民党」はこんな書き出しです。

「秩父困民党

最後の一人が撃たれたのは本庄市 児玉町

山の柿つるうめもどすからす瓜秩父横道赤はかなしく

 秩父小鹿野の径、山柿の大木が赤い実をつけていた。
「秩父の風物詩ですね」
 私の軽い言葉に、畏友<高田哲郎先生>は
「いいえ」
 と首を振って
「山に隠れた困民党の残党の命を支えた柿の実です。
 秩父の人は伐れないのですよ」」
 
故郷は美しく、歴史家ではなく、生きてきた人の書く歴史は重くて、ぼくは大野英子さんに敬意を表します。と同時に、読んで何かとても暖かい気持ちになった本でした。

本の帯にあった言葉です。

「今、この国の空気は、あのころととてもよく似ているのです。

豊かな野山に抱かれ、貧しくともあたたかな村の暮らし。自然をこよなく愛した父ちゃんと遊んだ日々に、いつの間にか忍び寄ってきた戦争の影。吹き荒れる治安維持法、前橋空襲、戦時下の人々の現実が生々しく描き出されます」





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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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