えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ブレイディみかこさんの著した『それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗』を読む。今、リマイグレーションの吹き荒れるU.K.からの鳥の目(俯瞰)と虫の目(凝視)による報告書であります。ブレイディみかこさんは英国に移り住んで、30年になろうとするリマイグレーションされる当事者でもある。今、英国では「リマイグレーション」のデモが吹き荒れているらしいことはニュースでも見た。「リマイグレーション」という言葉についてのブレイディみかこさんの解説を本書から引用します。

「マイグレーション(migration=移住)に、「再び」「後ろに、元の場所に」を意味する接頭語(re-)をつけた言葉で、あえて日本語に訳せば「再移住」となる。が、真の意味は、非白人の少数民族、特に移民(時には国内で生まれた市民権を持つ人々も含む)を人種的祖先の場所へ大量に追放することであり、「ソフトな民族浄化」とも呼ばれる。」

なんというグロテスクなことがこの世界で進行していて、まるでナチスに世界が覆われつつあるかのようだ。アメリカではトランプの私兵であるかのようなICEが市民を撃ち殺している。日本も一歩だけ遅れているだけなのかもしれないという警鈴の意味を含めてのこの本のタイトル「それはどこでも起こり得る」ということらしい。そして、「第7章・リマイグレーションの政治」はこう結語する。

「このように、リマイグレーション政治は、独裁や権威主義的体制を効果的に行うための手法なのだから、移民だけの問題ではない。最終的にはすべての人々にツケが回って来る。自立性を奪われ、すべての市民権が消えた状態で、家畜ならぬ国畜のように生きていく社会が、リマイグレーションの先にある。
 抵抗か、それとも国畜にされても最適化か。そういう分岐点に、わたしたちは立っているのだ。」

ぼくは国畜になるのなんて嫌です。その抵抗のまずは第一歩として、この『それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗』は現在という時代を批評的に、懐疑的に理解するための最良の本であります。

『それはどこでも起こり得る 壊れゆく世界への抵抗』ブレイディみかこ | 単行本 - 文藝春秋
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VODで大島渚監督の『日本春歌考』を見ました。1967年の映画です。どこか、ジャン・リュック・ゴダールの映画を思い出してしまう。伊丹十三が「ヨサホイ節」を歌う。

♪♪♪
一つと出たわいな ヨサホイのホイ
一人娘とする時にゃホイ
親の許しを得にゃならぬ ホイホイ

ニつと出たわいな ヨサホイのホイ
二人娘とする時にゃ ホイホイ
姉の方からせにやならぬ ホイホイ

三つと出たわいな ヨサホイのホイ
醜い女とする時にや ホイホイ
ハンカチかぶせて せにゃならぬ ホイホイ

四つと出たわいな ヨサホイのホイ
よその二階でする時にゃ ホイホイ
音のせぬよに せにゃならぬ ホイホイ

五つと出たわいな ヨサホイのホイ
いつもの女とする時にゃ ホイホイ
たまにゃ 茶臼もせにゃならぬ ホイホイ

六つと出たわいな ヨサホイのホイ
昔馴染みとする時にゃ ホイホイ
腰の抜けるほど せにゃならぬ ホイホイ

七つと出たわいな ヨサホイのホイ
なんきん畑でするよきにゃ ホイホイ
かぼちゃ枕にせにゃならぬ ホイホイ

八つと出たわいな ヨサホイのホイ
やまい女とする時にゃ ホイホイ
くすり瓶片手に せにゃならぬ ホイホイ

九つと出たわいな ヨサホイのホイ
子持ち女とする時にゃ ホイホイ
後の方からせにゃならぬ ホイホイ

十と出たわいな ヨサホイのホイ
尊いお方とする時にゃ ホイホイ
羽織袴でせにゃならぬ ホイホイ♪♪♪

吉田日出子は「満鉄小唄」を歌う。

♪♪♪
雨のしょぽしょぽ 降るぱんに
カラスのまとから のそいてる
満鉄のきぽたんの ぱかやろう

触るはこちせん 見るはたた
三円こちせん くれたなら
かしわの鳴くまて 付き合うわ

あかるの帰るの とうしゅるの
早く精神 ちめなしゃい
ちたらけたもて あかんあしゃい

お客さんこのころ 紙高い
ちょうぱの手前も あるてしょう
もすこしチップを はちみなしゃい

そしたら私は たいて寝て
二ちも三ちも おまけして
かしわの鳴くまで ポポしゅるわ

くっと私を たきしめて
早くてんきを 殺しなしゃい
かしわの鳴くまで ポポしましょ♪♪♪

この映画の吉田日出子はすごくよい。

大島渚は、軍歌でもなく、労働歌でもなく、カレッジ・フォークでもなく、日本人にとって春歌こそ民衆の歌だといっているかのようなのです。そして、それらの歌どもが既存の国家観への疑念へと強引になだれ込んでいく。しかし、近年の遺伝子解析によれば、日本人はさらにアナーキーな混淆でもあるらしい。とまれ、黒沢清監督はこの『日本春歌考』を大島渚の映画の中で一番にあげている。大島映画の中でもっともとんがった偉大なる問題作がこの『日本春歌考』なのであります。
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是枝裕和監督の『ルックバック』を見ました。主演の二人、出口夏希さんと蒔田彩珠さんがいい。その子ども時代を演ずる七瀬ふうりさんと岡田六花さんが存在感がある。前半はほとんど物語の展開はないのだけれども、そこでの日本の田舎の穏やかな美しさに見惚れてしまいます。秋田県でのロケだそうです。後半に物語は動いていく。それがどのようなものなのかは伏せておきます。感動しました。藤本タツキさんの原作の漫画『ルックバック』も読んでみようかな。

ルックバック
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細野晴臣さんの新しいアルバム『Yours Sincerely』を聴きました。このアルバムの中に入っていたライナーノートを見ると、テーマは英語の「Compassion」であるらしい。日本語に訳せば一般的には「思い遣り」となるのだげど、本当の意味は「共に苦しむこと」ということだと細野さんは書いている。それでアルバムタイトルは手紙の敬具につかわれる「Sincerely」(心から)を使い、『Yours Sincerely』となったそうなのです。

すっかり好々爺のような細野さんだけれども、鬱な空気が広がるこのアルバムも、またしても素晴らしく、想像力豊かに新しい音の探求をしているみたいなのです。楽曲を聴き進めていけば、そこには「祈り」と「癒し」の響きに満ちていて、またしても惹かれてしまい、ぼくは嬉しさのあまり、涙ぐんでもしまいます。アルバム『Yours Sincerely』を何度でも繰り返し、ぼくは聴かずにはおれません。

23枚目の新作アルバム『Yours Sincerely』を9月11日(金)に全世界リリースが決定!
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町田市立国際版画美術館で『うき世のたわむれ:笑いつづける浮世絵と幕末明治の渦』展と『ミロとタピエス―戦後スペインの渦 1945-1980』展を見ました。

『うき世のたわむれ』展を見ながら、ぼくも江戸の人びとのようにどんな世の中になっても軽やかに遊び、楽しむ、自由の人でありたいなどと思いました。

『ミロとタピエス』展ではジョアン・ミロという芸術家の人生と芸術に興味がふつふつとわいてきます。この展覧会の解説によりますと、ミロという人は、フランシスコ・フランコの独裁国家でありながら、ピカソがフランスに亡命した後も、あくまでもスペインに留まり、その片田舎で星や鳥をモチーフとした作品を作りつづけ、抵抗する「国内亡命者」の道を選んだということなのです。

ぼくは、今、日本が悪い方に行きつつあるような気がして、ぼく自身が「国内亡命者」となるのを妄想してしまいます。釣竿とギターをたずさえて、抵抗をつづける隠遁蟄居はどこでいとなもうか、などと考えるとわれながら愚かにも何だか楽しい。で、それは江戸の人びとの自由に通ずるような気もしてきているのです。
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九月十六日、新宿末廣亭にて令和八年九月中席です。今日は昼前の11時45分から夜の8時30分まで末廣亭にいてしまった。見た演目です。昼の部では前座の隅田川わたしくんの「金明竹」、二ツ目の柳家あおくんの馬「だくだく」、柳家さん花師匠の「時そば」、マギー隆司さんの奇術、古今亭志ん陽師匠の「ぞろぞろ」、三遊亭丈二師匠の「普段の袴」、林家ペーさんの漫談、三遊亭吉窓師匠の「都々逸親子」、林家種平師匠の「お忘れ物承所」、ホンキートンクのお二人の漫才、古今亭志ん輔師匠の「風情屋」、柳家小満ん師匠「あちたりこちたり」でお仲入りです。林家つる子師匠の「反対俥」、ストレート松浦さんのジャグリング、橘家文蔵師匠の「穴子でからぬけ」、林家木久扇師匠の「昭和芸能史」、金原亭馬の助師匠の百面相、立花家橘之助師匠の三味線弾きの唄いの浮世節、主任は柳家小せん師匠の「蒟蒻問答」でした。

それから夜の部です。前座の三遊亭歌きちくんの「元犬」、二ツ目の三遊亭青森くんの漫談、ウクレレえいじさんのウクレレ漫談、三遊亭律歌師匠の「宗論」、金原亭小馬生師匠の「子ほめ」、ニックスのお二人の漫才、古今亭菊太楼師匠の「たいこ腹」、古今亭はん治師匠の「妻の旅行」、三増紋之助さんの曲ごま、橘家圓太郎師匠の「浮世床」でお仲入りです。二ツ目の三遊亭ごはんつぶくんの「駅傘泥」、天草ヤスミさんの漫談、三遊亭 円丈師匠の「気まぐれ飲み会」、古今亭駒治 師匠の「鉄道落語」のひとつの終電で居眠りして車庫まで行ってしまったサラリーマンと、車庫まで行ってしまうのが常連のノリテツの話噺、伊藤夢葉さんの奇術、主任は三遊亭天どん師匠の「こわい建物」でした。

特に印象に残った演目です。林家ペーさんの漫談が楽しい。とくにラストに歌った石川さゆりさんの名曲「津軽海峡冬景色」の替え歌「ホルムズ海峡冬景色。林家つる子師匠の「反対俥」で大爆笑。林家木久扇師匠の「昭和芸能史」を聴いて、昔の時代劇映画が見たくなります。金原亭馬の助師匠の百面相のばかばかしさに笑ってしまいます。立花家橘之助 師匠の浮世節の「両国風景」に江戸の粋のよさが気持ちいいです。昼の部の主任の柳家小せん師匠は「蒟蒻問答」を熱い情熱で語ってくれました。

三増紋之助さんの 曲ごまは楽しいねー。橘家圓太郎師匠の「浮世床」は来よ日一番の爆笑でした。二ツ目の三遊亭ごはんつぶくんの「駅傘泥」の文明批評も含んだクールな笑いになるほどと思います。古今亭駒治師匠 「鉄道落語」は好きこそももの上手なれですな。伊藤夢葉さんの奇術のとぼけた味わいの奇術にほっとします。夜の部の主任の三遊亭天どん師匠の「こわい建物」は昭和の会社のブラック企業のお化け屋敷のごとくの怖さを笑い飛ばします。面白かったです。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
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忍野桂川での釣り(フライフィッシング)の旅をしました。ちょっとは釣れてよかったです。魚の元気なままリリースもしました。泊まったこところはいつもの忍野高原ホテル。嫌なことのつづく世の中で、心安らぐひとときでございました。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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