えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
及川啓監督のいろいろと物議をかもしているという『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』を見ました。原作と脚本はイラストレーターのナガノさん。観客席のほぼ半分を埋めるのは、小学生や中学生、お父さん、お母さんに連れられた子どもたち。
前半はガロに掲載されていた漫画のようだとも思いました。少し眠くなったりします。なるほど、今のご時世、ガロが無くなった今、このような表現者はインターネットに発表の場を求めるのか、などと考えたぼくは浅い思慮、したり顔の間違いでした。
後半の、特にラストの展開が驚くべき凄さで、善悪を超えているかのよう。ぼくは武田泰淳の小説「ひかりごけ」を思い出したりしました。賛否両論をこの映画を見た人と議論したくなるような不思議な怪作であります。
『映画ちいかわ 人魚の島のひみつ』公式サイト
七月二十八日、上野鈴本演芸場、令和八年七月下席昼の部です。見た演目を記します。前座の春風亭一呂久くんの「寿限無」、二ツ目の柳家小はだくんの「転失気」、林家八楽師匠の紙切り、三遊亭歌武蔵師匠の漫談 、柳家小はん師匠の「持参金」、古今亭菊之丞師匠の「親子酒」、古今亭文菊師匠の「のめる」、立花家あまねさんの三味線弾きの唄いの民謡 、柳家はん治師匠の「粗忽長屋」でお仲入りとなりました。松旭斎美智さんと松旭斎美登さんのお二人のマジック、隅田川馬石師匠の「狸の恩返し」、柳家権太楼師匠の「代書屋」、ストレート松浦さんのジャグリング、主任は柳家三三師匠の「素人鰻」でした。
特に印象に残った演目です。三遊亭歌武蔵師匠の漫談 はくすぶっていた何かに大爆笑で火をつけるかのようでした。立花家あまねさんの民謡の「淡海節」のシブさに感激。柳家はん治師匠の「粗忽長屋」も爆笑ものでよかった。出ました、柳家権太楼師匠のいつもの「代書屋」で大爆笑。柳家三三師匠の「素人鰻」の熱演が素晴らしかったのです。
暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
北トピア さくらホールにて十二音会の演奏による『雅楽の調べ ー夏の管絃と海の舞楽ー』を見ました。以下は演奏された曲目です。
第一部-管絃-
黄鐘調調子(おうしきちょうちょうし)
桃李花(とうりか)
海青楽(かいせいらく)
越殿楽(残楽三返)(えてんらく(のこりがくさんべん))
拾翠楽(じっすいらく)
第二部-舞楽-
青海波(せいがいは)
狛桙(こまぼこ)
生涯、二回目の雅楽観賞です。やっぱ眠くなりますな。特に「第一部-管絃-」では眠くなりました。けれど、それも気持ちよし。古来から伝わった音響音楽です。
「第二部-舞楽-」では雅な舞いもある。何だか神威のごとくを感じます。向かって左にましますのは龍の火焔太鼓、向かって右にましますは鳳凰の火焔太鼓。ドシンと響きわたります。自然の霊の力のごとしも感じてしまいます。龍の火焔太鼓は、中国由来の曲で鳴らされ、鳳凰の火焔太鼓は朝鮮由来の曲で鳴らされます。中国や朝鮮にリスペクトしながらも、長い時を経て日本的に洗練させた音楽であるのを了解しました。
宮中での雅楽の鑑賞会の抽選にも今年は応募してしまった。当たるといいな。