えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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東日本大震災のことは忘れない方がいいような気がしていて、和合亮一さんの「詩の礫(つぶて)」を読んだ。福島に生まれ育った、高校の先生でもあり、詩人でもある和合さんが、震災直後の福島にとどまり、ツイッターに連投したたくさんの詩を越えたかのような言葉たちが一冊の本にまとめられたもの。初めて詩の礫ツイッターに投稿した日、和合さんはこんな言葉が書き込む。

「放射能が降っています。静かな夜です。」

何度も何度も繰り返されるこんな言葉。

「明けない夜はない」

この本にはこんな言葉もある。

「日本人よ 震災をゆめゆめ忘れるな」

いつか、連投は連祷のようになり、ぼくの心に響き、いろんな音の鐘を打っていました。その音は、怒りや悲しみを越えて美しく、本を読みながら、何度か泣いた。





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何か最近、調子悪くて、石原結實先生の著した「高血圧の9割は「脚」で下がる」を読んだ。

近ごろは、日本人の三分の一以上が成人病なのだそうだが、ぼくは成人病とは呼ばず、老人病と呼んでしまう。ぼくはもう老人なのだと思うとなぜか、うれしくなってしまう。もう人はばかることなく、無理をしなくていいのだ。

この本の主となるメッセージの三つで、はよく歩こう、あまり食べないようにしよう、おいしい野菜や果物をいっぱい食べるようにしよう、ということ。

血圧が高いといことは、血圧が高くなるために体が欲している理由があるというのもなるほどと思った。

あと、ストレスもよくないのだそう。そういえば、春前ごろ、仕事いやだなと夜の遅い残業時間に思っただけで、その時、手のひらにたくさんの汗疱ができた、いまだに治らなくて、ぼくは手にオロナイン軟膏を塗っています。どれだけ、仕事がいやなのかと、自分で自分を笑ってしまう。あなたがいなくても会社はつづいていくけれども、あなたがいねければ、あなたの人生はつづかないというのは、真実で、人生は、多分、二度ないかもしれない。




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半藤一利さんの「歴史と戦争」がおもしろくて一気読みしてしまった。ぼくは歴史探偵の大ファンなんです。これまでの膨大な半藤さんの著作から短い文を集めて、明治、大正、昭和の歴史を新書判サイズで駆け抜けるといった内容に、半藤史観の戦争への嫌悪と反省が見え隠れする。半藤史観の特徴というのは、第二次世界大戦の敗戦が富国強兵の軍国主義の明治維新にすでに始まっていたとすることと、終戦における昭和天皇の聖断ということだろうか?

空襲や疎開などの実体験も書かれ、半藤さんによれば、戦争終結の数日間、省庁と方に昼夜問わず、大量の文章を燃やす立ち上る煙が見えていたそうだ。やすやすと文章を廃棄したと国会で発言する今の官僚とその上に立つ政府と同じではないか。歴史から学ばないとこの国はまた滅ぶかもしれないとも思う。今の日本を歴史探偵はどう見ているのだろうか? さぞかし心を痛めておられるのではなかろうか?





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峰三吉の「原爆詩集」のガリ版復刻版を読む。詩が一九四五年八月六日の広島にぼくを連れて行く。

彼も戦争と原爆によって奪われた短い三十六歳(昭和28年(1953)に去られている)の生涯だったことを詩人の年表を見て知った。

高校の修学旅行が広島で、広島平和記念資料館に見学に行ったことを思い出した。言葉が出なかった。あるいは、会社の出張で一カ月ほど広島に滞在し、ホテルと出張先の仕事場の往復で、広島平和記念公園の中の原爆ドームと呼ばれる広島平和記念碑を横に見ていたのを思い出した。

この詩は感動を越えている。未来の子どもたちのためにも、語られつづけ、読まれつづけた方がいい。

峰三吉 愛と平和を生きた詩人
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マーサ・スタウトさんの著した「良心を持たない人たち」を読みました。マーサさんはアメリカで開業している心理セラピストでいわゆるサイコパスと呼ばれる人を自分の体験に基づき書きつづっている。嘘の答弁をしつづける日本の今の総理大臣を見るにつけ、こんな本を読んでみたくなたったのです。

読んでいるうちに、昔、職場で何も仕事をしていない上司に今でいうところのパワハラにあって、平気な顔で通していたのだけど、合気道か何かの護身術を身につけていればよかったのになどと悔やんだたこともあったのを思い出した。今でも合気道にはとても興味があります。

マーサさんは安易にサイコパスのレッテルを人や自分自身に貼らない方がいいと言ってもいて、けれども、危険を感じたなら静かに逃げなさいと説く。きっと、大きな話では、それはたくさんのユダヤ人がドイツやフランスを支配するヒットラーから逃げていったことでもあるだろう。ロヒンギャ難民は今、起こっていることでもある。

そして、マーサはどうして良心はよいものなのかも解く。ぼくは何か自分の心が氷のように冷たくなっているのを感じることもあるのだけど、心の中の小さな灯はいつまでも燃えていて欲しい。





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「THE OLD CROCODILE―年をとった鰐」を読む。原作と原画はフランスのレオポルド・ショーヴォーで原訳が出口祐弘さん。もともとは1923年に出版され、昭和16年7月、日本が英米と無謀で愚かな戦争を本当に始めてしまった時に山本夏彦さんによって訳され出版されている。

読んだ後、なんともいえないような内容に、ぼくはどう受けとめていいか分からす、困惑してしまう。なぜか、赤い色になってしまう鰐に武田泰淳の名作「ひかりごけ」を思い出したりもした。深い心の底に残るような不思議な奇譚めいた物語に出会ってしまった。子どもが読んでもおもしろい、大人のための絵本でしょうか? 読み終えたそおさきから、何だったのだろうと、再び読みたくなってしまう。






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2011年3月11日の東北大震災のことは忘れない方がいいと思うようなところがあって、清水一利さんの著した「フラガール 3.11 つながる絆」を読みました。福島県いわき市にあるスパリゾートハワイアンの受けた震災とその後のルポルタージュです。悲惨な震災は言葉にできないほどだったのだけれども、そこから明日に歩いて行こうとする煌めくものもあったのだと思う。スパリゾートハワイアンが壊滅的な被害を受けながらも、フラガールたちは震災の避難所への慰問公園など、全国にキャラバンの旅に出る。その舞台で彼女たちの一番初めに発した言葉。

「日本中に笑顔、元気、希望をお見せします!」

あの時、そんな風にいろんなところで、いろんな人たちの中で、新しい何かが始まっていたのではないかしら? ぼくも彼女たちともに本を読みながら、こう唱和していたのです。

「ゴー、フラガール!!」

そして、この時のことをとらまえたドキュメンタリー映画「がんばっぺ フラガール!」もとてもよかったです。






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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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