えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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暑さにうだりながら、鶴巻温泉駅の近くの里山を散歩しました。散歩の後、宮永岳彦記念美術館という小さな美術館に寄ってみたのです。大正の美人画ならば竹下夢二ならば、昭和は宮永岳彦かもしれません。小田急線のロマンスカーの配色デザインや「ぺんてるくれよん」のパッケージの絵で有名な日本の画家のコマーシャル・デザインに身を置きながらも、例えば、かのフランスの印象派の巨匠、ルノワールのように、その絵には、絵を描くことの悦びと喜びにあふれているらしく、素敵だなと思いました。

https://www.city.hadano.kanagawa.jp/s-gakushu/kyoiku/bunka/bunkazai/bijutsukan/inochi_no_irodori.html
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東京都庭園美術館で「マスク展」を見る。東京都庭園美術館は旧朝香宮邸でもあり、皇族の邸宅でもあったところ。そのいくつものアールデコ様式の部屋にいくつもの世界各国の仮面、マスクが並べられていて、とても雰囲気があります。この展覧会を手がけたキュレーターの手腕はさすがです。

閑散としているんかと思いきや、けっこう混んでいて、日本の能面もしっかり最後の間に飾られておりました。その能面は東の果ての島で究極の洗練にいたったようなのです。

ところで、仮面とかマスクって何だろう。いろんな仮面を見ていると、霊とか精霊みたいなものが世界には満ち溢れていて、そのもうひとつの仮の姿が仮面とかマスクに表されているようにも感じたのです。

宮澤賢治の「鹿踊りのはじまり」とか、もう一度、読みたくなりました。沖縄竹富島の種子取祭とか秋田のなまはげとか、探せばいろいろありそうで、この島国にも精霊は満ちているのかもしれません。その精霊を感じたく、たくさんの人がこの展覧会に足をはこんでいるのかしら。

http://www.teien-art-museum.ne.jp
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新国立美術館へ「マグリット展」を見に行ってきました。ルネ・マグリットはベルギーをもっとも代表するシュールレアリスト、超現実主義者の芸術家、画家です。マグリットの絵ってぼくは大好きなんだけど、あの有名な鳥とか卵とか山高帽の絵とかも見れたし、知らない絵もたくさん、展示されていました。

見ていくうちに、ふとあの有名な機関車の絵はどうしてないのだろうと、いぶかしく思っていると、あっそうか、機関車の絵はポール・デルヴォーだったけか、と思い出しました。デルヴォーとマグリットの絵を比べると、デルヴォーの絵の方が、とてもフロイト的な感じがます。マグリットの絵はなにやらさらに静穏な感じがします。シュールレアリズムの画家の中でこの二人が大好きですが、もう一人さらに静穏を通り越して、沈潜するような静けさの画家、イブ・タンギーも大好きです。

さて、今日、見た「マグリット展」ですが、ぼくの心の深くをどこか乱しながらも、安らぎのような感じも与えてくれたマグリットの絵でした。そんな今夜は不思議で素敵で静かな夢を見るような気もします。

マグリット展
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松濤美術館に「1930-1985 没後30年 ロベール・クートラス展」を見に行く。

名声や富を自ら絶ち、生涯、パリのとあるアパートの中でカルトと呼ばれるフランスの小さなカードに絵を描き続けたそのカードがぼくには聖画、アイコンのように見えたのだった。

ふと、友川カズキさんの水彩画を思い出し、友川さん著した本にあった「ひとりじゃなきゃなんいもできない」という言葉を思い出した。その言葉はロベール・クートラスにも、いかにもふさわしかろうと思われた。ぼくはパリの街で拾ってきた紙屑を小さなカードの大きさに切り取って描いた絵を美しいと思い、そのカードにはなにやら聖なる守護の力すら宿しているようにも感じられた。

美術館に売られていた「ロベール・クートラス 作品集 ぼくの夜」にクートラス自身がアトリエ兼アパートでくつろいでいる写真があって、その写真の柔和な笑顔がアメリカのロック・バンド、ドアーズのシンガーであり詩人でもっあったジム・モリソンの死の直前によく似ていると思った。パリで1971年にモリソンは没しているのだけど、どこかでクートラスに会いはしなかっただろうか。二人は詩も音楽も絵も金じゃない、と意気投合しなかっただろうか、というのはぼくのおかしな想像にすぎないのだけれども。

ぼくは時々、守護の力を信じてこれらのカードの絵を思い浮かべるのかもしれません。

http://www.realtokyo.co.jp/events/view/41365
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世田谷美術館に「難波田史男の世界 イメージの冒険」展を見に行きました。

絵を描き始めたそのほんの初期のころから、難波田史男はすでに難波田そのものであったからか、わずか32歳の時、1974年に夭折してしまう、彼のそのたくさんの絵が楽しい。そして、妙に懐かしいような暖かい既視感がぼくの胸にのぼってもきたのです。

今回の展覧会では展示されなかった「終着駅は宇宙ステーション」という作品もある難波田史男の絵は初期にむしろ大きなサイズの大作が多くて、むしろ彼自身の人生の最終章では子どもが普通にもつサイズの小さな作品が膨大な数で展示されていた。難波田史男は、線は自殺で色彩は愛だというようなことを言っていたそうなのだけれど、ぼくは、その線と色が少しづつ、少しづつあわさっていき、小さな絵描きの好きな海の青のしずくとなり、若い奔放な絵描きがこの世界から消えてしまう、そんな物語も想像してしまった。

人もまばらな日曜の午後の美術館にどこからかアナウンスの声が幻として響きわたる。

「次の駅は木星、次の駅は木星となります。終着駅は宇宙ステーション、終着駅は宇宙ステーション、終着駅は宇宙ステーション・・・」

http://www.setagayaartmuseum.or.jp/exhibition/exhibition.html
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横浜のそごう美術館に「トーベ・ヤンソン展 ~ムーミンと生きる~」を見に行った。今年はトーベ・ヤンソンの生誕100年なのだそうだ。ムーミンの生みの親はフィンランドの偉大なる画家でもあったのだ。

すごく混んでいた。永遠のムーミン人気です。

ムーミンが第二次戦時下に生まれたのを知った。震えるような線で小さく小さくノートに書きとめられたのだと思う。それが戦争の終わりとともに開花した。フィンランドの驚くべき現代史を少し考えてしまう。その初期のムーミンの原画はほんとうに小さいものだった。その小ささも、何か秘密を打ち明けられるようでかわいいなぁ。

この展覧会は今日まで開催されているそうです。

https://www.sogo-seibu.jp/common/museum/archives/14/tove/
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乃木坂にあるの新国立美術館に「チューリッヒ美術館展」を見に行きました。

近代の印象派前期から現代まで、有名な芸術絵画をこれでもか、これでもかと見れます。さすが、スイス銀行を擁する永世中立国であった金持ちの国、スイスなどと言うと不謹慎ですな。多分、ナチスの悪魔の手を逃れて、スイスで生き延びた芸術家や芸術作品もたくさんあったのではなかろうか。

この展覧会、その作品数の多さと質、ほとんどが美術の教科書に載っているような人の作品であることから、これから美術館巡りなどをしてみたいなどと思っている人の手始めにお勧めです。

前にも書いたことがあるのですが、本物と本になった絵って、大きさは言わずもがな、色とか実感とか全然、違うんです。絵の前に立って見ていると、その絵を描いた今は亡き人と交感してしまうような一瞬すらあるような気がしてしまいます。そして、そんな一瞬が今回もぼくとあのシャガールとの間に訪れたようなのでした。

http://zurich2014-15.jp
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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