えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ



村上龍の「MISSING 失われているもの」を読了した。5年ぶりの村上龍の長編小説は一人称で夢とも現ともつかないところを彷徨うかのように、女優に導かれ母と再会する話で、それはは、40年後の「限りなく透明に近いブルー」のようでもあった。ラストにぼくの想像してたそれとはまったく違う展開に、ぼくは、逃げ場を絶った村上龍さんは、いまだに、アンファンテリブル、おそるべき子供たち(早熟・非凡で大人の意表外に出る行動をとり、脅威を感じさせる子供)なのだとも思った。
村上龍『MISSING 失われているもの』 特設サイト


田坂広志さんの著した『運気を磨く 心を浄化する三つの技法』を読んだ。
その昔、ぼくがビジネスマンであった頃(今でもぼくは会社員だけど、ビジネスマンだという自覚はまったくなくなってしまった)、前に勤めていた会社で何かビジネスマン向けのセミナーを受けてこいと言われて、いろんな選択肢の中から田坂さんの講演会を何の気なしに偶然に選んでしまい、その時から、ぼくは田坂さんのファンなのです。それは、それは、とても、とても面白かった講演会だったのです。それから空前にテレビで見た原発をめぐる討論会での田坂さんの切実で誠実な発言もありました。
さて、さっき一気に読み終えた『運気を磨く』は、ゼロ・ポイント・フィールドを枕にいろんなビジネスでの実話はもとより、精神分析、量子物理学での粒子や波のゆらぎについても言及され、そして、今、ぼくがとても気になっている親鸞の絶対他力の話になり、人生のすべてを肯定するところまで行き着く。この本を読んで、ぼくがまずはじめに実践しようと思うこと、それは神仏に手を合わせて祈る時、感謝の心を持って、お導きください、と心の中で唱えること。この前のぼくが経験したつまずき転び、左足のふくらはぎが肉離れを起こしたことも、何か、神様や仏様から守られての出来事だったような気がしているのです。
その昔、ぼくがビジネスマンであった頃(今でもぼくは会社員だけど、ビジネスマンだという自覚はまったくなくなってしまった)、前に勤めていた会社で何かビジネスマン向けのセミナーを受けてこいと言われて、いろんな選択肢の中から田坂さんの講演会を何の気なしに偶然に選んでしまい、その時から、ぼくは田坂さんのファンなのです。それは、それは、とても、とても面白かった講演会だったのです。それから空前にテレビで見た原発をめぐる討論会での田坂さんの切実で誠実な発言もありました。
さて、さっき一気に読み終えた『運気を磨く』は、ゼロ・ポイント・フィールドを枕にいろんなビジネスでの実話はもとより、精神分析、量子物理学での粒子や波のゆらぎについても言及され、そして、今、ぼくがとても気になっている親鸞の絶対他力の話になり、人生のすべてを肯定するところまで行き着く。この本を読んで、ぼくがまずはじめに実践しようと思うこと、それは神仏に手を合わせて祈る時、感謝の心を持って、お導きください、と心の中で唱えること。この前のぼくが経験したつまずき転び、左足のふくらはぎが肉離れを起こしたことも、何か、神様や仏様から守られての出来事だったような気がしているのです。


三上智恵さんの著した「証言 沖縄スパイ戦史」を読了しました。こんな新書版の本を見たことがないというような749頁にものぼる大著です。
この前の戦争での住民を巻き込んだ沖縄戦の証言と論考でした。人生も終盤となり、やっと苦しくも解き放たれたたくさんの生々しく惨たらしい証言をは読み進めるのがつらくなることもしばしばありました。論考は住民を殺害した日本の兵士を告発すれど、糾弾することもなく、戦争のもたらす狂気の地獄ような何かのその構造を手探りでかきたぐろうとしつつ、被害者にも、加害者にも、一人ひとりの心に深く重しを下して見つめるかのようなのです。そして、それは負の歴史から目をそらしてはいけない、そこからしか未来はないと、今を生きるぼくたちを咤激励しているかのようでもあるのです。
ぼくは「おわりにかえて」に書かれているこの言葉を引きつつ、戦争について考えようとするならば、あの大戦の後、永遠に戦後を生きたほうがいい、戦争を忘れないほうがいい戦争を知らない子どもたち、孫たちに、この本を、決して外せない一冊として紹介したいと思うのです。
私は今日も自宅の窓から、恩納岳や八重岳を眺めながら、亜熱帯の森の一部になった彼らの声を聞く。
「戦争を知ってください。そこからちゃんと、強い未来をつかみ取ってください。
まだまだですよ、たくさんの教訓がまだここに眠っていますよ」
この前の戦争での住民を巻き込んだ沖縄戦の証言と論考でした。人生も終盤となり、やっと苦しくも解き放たれたたくさんの生々しく惨たらしい証言をは読み進めるのがつらくなることもしばしばありました。論考は住民を殺害した日本の兵士を告発すれど、糾弾することもなく、戦争のもたらす狂気の地獄ような何かのその構造を手探りでかきたぐろうとしつつ、被害者にも、加害者にも、一人ひとりの心に深く重しを下して見つめるかのようなのです。そして、それは負の歴史から目をそらしてはいけない、そこからしか未来はないと、今を生きるぼくたちを咤激励しているかのようでもあるのです。
ぼくは「おわりにかえて」に書かれているこの言葉を引きつつ、戦争について考えようとするならば、あの大戦の後、永遠に戦後を生きたほうがいい、戦争を忘れないほうがいい戦争を知らない子どもたち、孫たちに、この本を、決して外せない一冊として紹介したいと思うのです。
私は今日も自宅の窓から、恩納岳や八重岳を眺めながら、亜熱帯の森の一部になった彼らの声を聞く。
「戦争を知ってください。そこからちゃんと、強い未来をつかみ取ってください。
まだまだですよ、たくさんの教訓がまだここに眠っていますよ」


三島由紀夫の「午後の曳航」を新潮文庫で読んだ。何度目かの再読です。
高校生のころ読んで感じた、日常の中にある禁忌があばかれ見てしまうような、ある種の幻惑されるようなものは、年をとったぼくは感じなくなっていた。けれども、おもしろい。
この小説は、これを書いた数年後に割腹して自殺する三島由紀夫自身を予言しているかのようだ。とすれば、あれは、「自決」というより「自裁」という言葉が似つかわしい、などと考えていたら、ぼくの心はなぜか巨大な塊となったような虚無にとらわれ、泣きたいような悲しみが押し寄せてきた。
高校生のころ読んで感じた、日常の中にある禁忌があばかれ見てしまうような、ある種の幻惑されるようなものは、年をとったぼくは感じなくなっていた。けれども、おもしろい。
この小説は、これを書いた数年後に割腹して自殺する三島由紀夫自身を予言しているかのようだ。とすれば、あれは、「自決」というより「自裁」という言葉が似つかわしい、などと考えていたら、ぼくの心はなぜか巨大な塊となったような虚無にとらわれ、泣きたいような悲しみが押し寄せてきた。


この前、内田樹さんの著した「街場の戦争論」を読んだ。内田さんの本はたくさん読んだけれど、この本で初めてなるほど内田さんって右翼なんだと思ったよ。この本では玄洋社の頭山満の名前まで出てきて共感を隠さない。吉本隆明ではなく江藤淳に惹かれて、日本の自立を説いて、アメリカからの自由を夢見ている。
おいらも最近は右翼なんだ。本当かい? 本当さ。日本のいろんな文化や生活が好きよ。けれど、憲法九条とか憲法前文が好きで、国歌は歌わず、国旗は掲揚しない。どんな集団でも、集団とかってどっか好きになれないものがあるよ。そして、遅れてやってきた駆け出しの武道家でもあるんだぜ。こんな愛国者がいてもいいじゃんか。内田さんも言っているけれど、自分らしさってやつのの向こうにあるらしい複雑さや矛盾を進んで受け入れることも大人になるってことらしいよ。なんか、おいら、内田樹さんに近づいていっとるわ。
おいらも最近は右翼なんだ。本当かい? 本当さ。日本のいろんな文化や生活が好きよ。けれど、憲法九条とか憲法前文が好きで、国歌は歌わず、国旗は掲揚しない。どんな集団でも、集団とかってどっか好きになれないものがあるよ。そして、遅れてやってきた駆け出しの武道家でもあるんだぜ。こんな愛国者がいてもいいじゃんか。内田さんも言っているけれど、自分らしさってやつのの向こうにあるらしい複雑さや矛盾を進んで受け入れることも大人になるってことらしいよ。なんか、おいら、内田樹さんに近づいていっとるわ。


山崎洋子さんの著した「女たちのアンダーグラウンド 戦後横浜の光と闇」を読了しました。「天使はブルースを歌う 横浜アウトサイド・ストーリー」の二十年後の続編です。「天使はブルースを歌う」では横浜を彷徨い歩いているうちに見つかったあるもの、歌われることのなかった歌をブルースに託したというような印象だとすれば、この「女たちのアンダーグラウンド」では、それを垂直の方向に、多少曲がりくねっても深いところに降りていくようであった。何か、横浜が魅力的に感じたなら、その深いところに降りて行ってもいいと思う。町や街は記録とともに記憶でもあるとぼくは思うのです。横浜よ、忘れないでくださいと、ぼくは空と地から声を聞いたような気がするのです。


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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