えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ある居酒屋のようなバーのようなライブバーのようなところで、天皇の代替わりの儀式「即位礼正殿の儀」をインターネットでの中継を見ていると、隣にいた女子から天皇制について意見を求められ、ぼくは、ああいうものは自然にいつかなくなって、天皇は世界平和財団とかの理事長になるといいのでは、と答えたのであった。いつかとは、いつなのかはわからなくて、世界の平和と日本人の幸福を祈る天皇ならば、普通の自由のない天皇陛下にはまったくお気の毒ではあるけれど、そのいつかは永遠に先のばしになってもよいとも思う。すると、若い女子の、天皇さんがいなくなると、日本はばらばらなっちゃうよ、との意見に、ぼくはなるほどと首肯してしまう切迫したリアリズムも感じていたのです。

中継を見ていると、天皇陛下がお言葉を述べられ、その中には、「国民と苦楽を共に」や「国民に寄り添いながら」という言葉もあり、その後の総理大臣の「万歳三唱」という木偶の坊の雄叫びのようなものとの乖離に、ぼくはひどく嫌悪感をともなうとまどいを感じ、困惑してしまう。

この儀式も明治政府によって伝統を切断され、改竄されたのであろうか? 高御座に立たれた陛下の表情にどこか怒りがにじんでいたように感じたのは、ぼくの想像的投影だけであろうか? 陛下の御心を察するのは難しいのだけど。

インターネットで見たところによれば、天皇制反対の声も見られ、デモも行われたらしい。ぼくはその意見にとくに賛成でもないのだけれど、まだ日本は、どこぞの国とは違って、まともな国なんだ、と安堵したのです。

実際に会ってしまえば、陛下とはなぜか、とても親しい友だちとなれそうな気がする不思議。実際に会えば、ぼくは、万歳とはとなえず、近頃はどんなご様子ですか、とご挨拶してしまいそうなのですが。

天皇、皇后、両陛下、ご即位、おめでとうございます。
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あいちトリエンナーレの「表現の不自由展」で二つの展示物が展示されていて喧しい。ネットのニュースで見た一つは韓国の作家による従軍慰安婦像のようで、一つは昭和天皇の写真(昔は御真影といったという)が焼け落ちたものだという。ぼくは従軍慰安婦像はまったく問題にはならないだろうと思っていて、むしろ、右翼にとって不快なのは昭和天皇のインスタレーションの方だと思っていた。

昔、戦争画展というのをどこかの美術館で見たことがあるのだが、つまらない戦争協力の写真の中で、心ゆさぶられる絵もあったと記憶している。展覧会とはそういうものではないか?

ところで、ぼくはこの展覧会に今の天皇陛下がご観覧になられるところを想像してみる。従軍慰安婦像を陛下が静かに長い間、無言で鑑賞してすぎてゆく。昭和天皇の写真が焼け落ちたインスタレーションを見る陛下にすぐにおつきの人がこのように弁解をするかもしれない。

「申し訳ありません。このような展示物は今すぐ、撤去いたします」

すると、陛下はこのように述べられるのではなかろうか。

「撤去はいけません。このような展示物も日本のためではないでしょうか」

その昔、仁徳天皇はこういったそうだ。

「煙立つ民のかまどは賑ひにけり」

さて、伝統とは、保守とは、伝統を保守するとは何だろうか? 右翼の一水会は今の政府の執り行う大嘗祭につて、こう激しくツイッターで抗議している。

「今月26日、皇居・東御苑において大嘗祭のための地鎮祭が行われ、清水建設による大嘗宮建設工事がはじまった。新帝陛下の御大礼の無事の挙行を願うばかりであるが、憂うべき事態が起こっている。計画では、大嘗宮の中心をなす悠紀殿・主基殿の屋根を茅葺から板葺に、膳屋をプレハブにするというのだ」

「新自由主義の余波なのか知らないが、なんでもかんでもコストダウンすれば良いという話ではない。しかも、ことは我が国において至尊・至貴の祭祀である大嘗祭である。清水建設は予定価格の半額で入札したという。ならば、敷地面積は縮小しても、歴史に例のない異常な改変などせず、古式は残すべきだ」

「国産戦闘機を開発する努力もせず、宗主国から欠陥戦闘機を割高で売りつけられる。大多数の国民の生活の苦しさには目もくれず、消費増税で大企業の内部留保を膨らませる。何よりも大切な天皇陛下の大嘗祭は、プレハブで。安倍政権は「保守」を名乗りながら、何を保守すべきなのか全く理解していない」

ぼくは、あいちトリエンナーレの物議をかもしている二つの展示物について、ここまま展示すべきだと思いながら、大嘗祭の現政府の執り行いについては、一水会と同じく、強い不快感を表明してはばかりません。
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ふなご やすひこさんと木村 英子さんが参議院議員となられる。これまでの人生の苦難、大きな壁を乗り越えられてきた二人に、初登院の際には、参議院議員の方々は党派を超えて、起立して暖かい拍手で、迎えられてはどうだろうか? 美しい光景だと思うのだが。たまにはいいことがあるものだ。

この歌「飛べ、車いす」を歌ってエールを送ります。

♪♪♪
扉を開けた
歩道を通りぬけ
子どもたちの遊ぶ
森の公園に行った

ヘ、ヘ、ヘイ
飛べ、車いす

どこかに行きたけりゃ
どこにでも行くさ
ぼくが押してゆくと
きみが笑っているよ

ヘ、ヘ、ヘイ
飛べ、車いす

空飛ぶ教室
それとも体育館
旅するピアノ
日曜日のグラウンド

ヘ、ヘ、ヘイ
飛べ、車いす

  ときたまうまく行かないこともあるさ
  誰かがぼくらを傷つけたとしても
  きみとぼくがいるよ ずっと友だちだよ
  広い空をめぐり、どこまでも行こう

ヘ、ヘ、ヘイ
飛べ、車いす
飛べ、車いす
飛べ、車いす♪♪♪

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改元で「平成」から「令和」に変わるという。なぜだか、とても憂鬱だ。どうしてだろう? ぼくは、儀式を終えての前の天皇陛下のあの寂しげなお顔が妙に気になり、思案してしまう。

前の天皇の最後のお言葉で、たかが時の総理大臣に敬語を使っていることが、驚きで、その当の悪しき総理大臣の踝から、東アジアのすべてを覆う邪悪で暗く不穏な雲が、近い未来に広がるようで、ぼくの夢想めいたものは、ぼくをたじろかせ、気を滅入らせている。

ぼくは古い日本が好きだと思うけれど、美しい伝統とは何だろう? それは、あの浮かれ騒ぎにはないようなのだけれど。
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地下鉄サリン事件の実行犯の七人の死刑執行に、亡くなられた、もしくは殺害された遺族の方たちの溜飲を下げられておられるのを多くのニュースで知りつつも、なんとも暗い気分だ。

写真家の藤原新也さんがネットで書かれた文を読み、気づいたのだけれど、元号の移り変わりとともに、この事件も曖昧に消えていき、忘れ去らてしまうのだろうか。そうか、あれから二十年以上、経っているのか。この事件を起こしたオウム真理教の記憶による雑感です。

オウム真理教は一部で人気があった。テレビとかママスメディアに教祖の麻原彰晃とか出ていたし、たいがいの本屋の宗教書やニューエイジのコーナーに何冊かの彼らの本はあり、それなりに売れているようだった。多くの本を出していたインドのラジニーシや阿含宗の真似をしているのかな、と思った。

テレビのニュースは、いろんな跳梁跋扈した新興宗教団体が起こす問題を伝えていた。土曜や日曜に渋谷の街を歩いていると世界基督教統一神霊協会が大きな拡声器で、世界の終わりは近い、救いの神は近づいた、などと宣伝していた。この教統一協会の信者がそれを明らかにせず、家に一袋、五千円だか一万円もする干物の押し売りに来たことがあった。そんな高いもの要らないよと断ると、歌いながら変な踊りをして玄関から出て行った。合同結婚式で悪名をはせたこの組織は世界平和統一家庭連合と名を変えて、多くの政治団体、政治家と癒着している。

オウム真理教に話をもどし、テレビ朝日の人気討論番組「朝まで生テレビ」に出ていたことがある。麻原彰晃だけ、別のきらびやかな台座に座って、しゃべっていて、その偽物感と聖者ぶる不潔感が半端なかった。

少なからぬ有名な文化人が彼を支持していた。

このころ、家のポストにオウム真理教の勧誘のチラシが入っていた。近くにこのような人たちがいることに驚いた。

ある時、週に一回のバンド練習に高円寺の音楽スタジオに行くと、ちょうど衆院選の時で、駅前に人だかり、オウム真理教が麻原彰晃の当選のために街頭宣伝をしていた。象の変なお面をかぶった若い女子がたくさんいて、「真理党」というのぼり旗を立てて変な歌を歌いながら、チラシをくばっていた。彼らを見て、楽しそうだなと思った。結果は惨敗の全員落選。

その後、信者から全財産を奪い取るような入信の報道が相次ぐ。

地下鉄サリン事件。

そして、上九一色村の巨大な教団施設では一斉検挙はテレビが一日中、ニュースを放送していた。あれほどの事件報道は連合赤軍事件以来ではなかったか。そのニュースの中で、加持祈祷の手刀を切るかのような麻原の姿を映像で見た真言宗のもっとも高位にある僧侶は、とたんに険しい顔となり、暗い表情で、これは危険な人物ですと、断じていた。

記憶の断片です。

ぼくはそのころから自分のような平凡で蒙昧なだまされやすい人間は、伝統と断ち切られた宗教には近づかまいと考えるようになりました。

ぼくの回想するある日本の景色ではあるけれど、今でも似ているというか、同じような景色がつづいていて、さらに悪くなっているようような気がする。
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西部邁さんが入水自殺という。たまにテレビで西部邁さんの語る「伝統」とか「日本」とかに、しゃらくさい、そんなこと、おいらは知らねーよ、ぐらいに思うこともあった。

昔、CSの朝日ニューススターで放送されていた番組「西部邁・佐高信の学問のすゝめ」はおもしろくて、よく見ていた。リベラルの論客、佐高信と保守の論客、西部邁が思想を語り合うというような内容で、毎週、思想家やら本やら映画を一つ決めて、論じ合っていた。論争するというより、佐高さんが西部さんの聞き役にまわっていたな。なんか漫才のボケとツッコミみたいで、以外に二人はとても仲が良さそうだった。ある回では南アフリカのアパルトヘイトに抵抗したネルソン・マンデーラを描いた映画「インビクタス/負けざる者たち」を取り上げて、西部さんは、人権について、そして、人種差別がいかにヒューマニティに反する最悪なことであるかを熱く語っていた。

佐高信さんが西部邁さんの思い出話を書いています。この二人、どこか通じ合う友情もあったのかな?

論敵なのに嫌いな人間は同じだった西部邁
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あんたたちへんだよ

戦争はやめてくれ

戦争になってもおれは戦争しない
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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