えいちゃん(さかい きよたか)

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竹橋の東京国立近代美術館で『棟方志功展 メイキング・オブ・ムナカタ』を見ました。



棟方志功は若い時、「日本のゴッホになる」と志を立てたそうだけれど、この『棟方志功展』を見て、ぼくは、棟方志功はあたかも日本のピカソのようでもあると思う。板画(棟方は自らの版画を板画と読んだ)や倭画(やまとえ、棟方は自らの肉筆画を倭画と呼んだ)の変転し、進化させようとする棟方の芸術をこの展覧会で見て、そう思った。

その芸術は若いころ出会った二人の人物に生涯、深く影響されてもいたと思う。その二人とは、民藝運動の創始者である柳宗悦と、国家神道に批判的でもあった日本浪漫派の祖ともいうべき国文学者の保田與重郎。さらに戦後、ぼくは、小津安二郎がその映画『麦秋』の中で登場人物に言わせた言葉「大和はまほろば」は、万葉集の時代にまで回帰しようとした日本主義の保田與重郎のそれであるかのようではあるまいかと想像していまう。

棟方志功は、その芸術の日本的なそのようなことに、自らの意志でキリスト教の十二使徒やベートーベンの「歓喜の歌」、ホイットマンの詞も混淆させてしまう。俗と聖、内と外を行き来し、まさに生きようとする。

たくさんの外国人も『棟方志功展』に来ていたのだが、どのような感想を持ったのだろうか?


それから午後、新宿末廣亭に行って寄席見物。



主任の入船亭扇辰師匠の人情噺「甲府い」の落ち、もしくは下げに目頭が熱くなりました。落語はいいねぇ。

いい一日となりました。
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