えいちゃん(さかい きよたか)

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よみうり大手町ホールで『日本凱旋公演Bunraku 人形浄瑠璃文楽✕アニメーション背景』と題された公演を観ました。アメリカ合衆国での文楽の公演の凱旋公演です。簡略な舞台セットに「もののけ姫」で美術監督をした男鹿和雄さんが背景のアニメーション画像をてがけておられ、その画像(動画)の最小の動きが、不思議に文楽の世界と美しく呼応しておりました。

この公演は、ぼくが観る初めての実物の文楽の公演であります。いとうせいこうさんの解説付き。当日出演した三味線奏者の鶴澤清志郎さんとおしゃべりをされて、三味線のさわりのことなども話されておりました。いとうさんもおっしゃっておられましたが、太棹のしゃみせんの濁った大きな音と朗々と謡われる義太夫の声の音と合わさると、ジミ・ヘンドリックスのロックのようでもあり、とてもかっこいいのです。

演目は「曾根崎心中 天神森の段」と「伊達娘恋緋鹿子 火の見櫓の段」。どちらも夢幻能に通ずるかのような美しく、あやしく、哀しい世界。大島渚監督の映画「愛のコリーダ」や「愛の亡霊」なども思い出してしまいます。特に「曾根崎心中」は強烈な内容であるのをあらためて感じました。江戸時代、事件があいつぎ、公演禁止となりもしたそうなのです。再び、今度は全編のすべての段を観たい文楽であります。

これで歌舞伎も観たし、能楽も観ているし、文楽も観た。この三つを日本の三大古典芸能というそうで、どれも素晴らしく、もっと若くからこれらの古くから日本にある舞台芸術に触れておればよかった、との悔いもぼくにはあります。映画「国宝」の影響か、客席には若い人もちらほらとおり、未来の古典芸能の存続を思って、ほっと胸をなでおろすのでした。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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