えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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もし、見に行かなかったら、後から後悔してしまうような気がして、新国立美術館に「ダリ展」を見に行った。

サルバドール・ダリって、多作に人だったんだなと感心しつつ、いかにもダリらしい精密な画法によるシュールレアリスム以外の絵も多数、展示されているのもよかった。

日曜の朝、開館前に美術館に着いたのだけど、それでも大変な混雑で先に進めず、一点一点をゆっくり見て、展示場を出るころには心地よい疲労感に包まれた。

展示されている年表を見ると、ダリは台頭するナチスに共感するような発言したとされ、祖国スペインでは賛否両論、あいまじわる画家でもあるらしいことを聞いたことがある。けれども、パブロ・ピカソを師と仰ぎ、あの偉大な映画監督、ルイス・ブニュエルと友だちだったんだぜ。あの変な髭は趣味じゃないけれど、かっこいなぁ。しかも、あの異様な絵は、当のナチスからは退廃芸術と烙印を押されるだろう。上等じゃないか。

20世紀になってやっと初めての登場した芸術家のポップ・スターは永遠の謎の問いかけでもあるみたいだ。

ダリ展 | 国立新美術館 | 京都市美術館
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ずっと運転していないと、いざという時にバッテリーあがりか何かでエンジンがかからなくなっていると困るので、三ヶ月ぶりに車の運転をした。車ってめったに運転しなくなってしまったけれど、車の運転は好きだし、いまだにマニュアル車なのだ。

それで、ドライブがてらに横須賀美術館に行き、「風と水の彫刻家 新宮晋の宇宙船」展を見た。風や水を感じて動くオブジェを見て、静かな楽しい気持ちになった。なぜだろう。この世界に動いていないものは何もない。

そして、この美術館に併設されている谷内六郎館も好きなのです。季節ごとに展示替えをしている。週間新潮の表紙を飾っていたあの人です。たくさん絵葉書を買ってしまった。布団の中で眺めて、眠ってしまえば、いい夢、見れそう。

ここには年に一回ぐらいは来てしまう。

横須賀美術館

風と水の彫刻家 新宮晋の宇宙船

谷内六郎〈週刊新潮 表紙絵〉展「おしゃれな、あの子」
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東京藝術大学美術館にロバート・フランク展"Robert Frank: Books and FIlms, 1947-2016"を見に行った。

ロバート・フランクといえばローリング・ストーンズのアルバム「メイン・ストリートのならず者」のジャケットでティーン・エイジャーのころ知り、いつか展覧会で見てみたいと思っていたのです。

今回の東京藝大での展覧会ではすべてが新聞紙に印刷され、学生たちと共同で企画されているという、いかにもアウトロウ、ロバート・フランクらしきもの。大正時代の古い二階建ての倉庫のようなところにところせましと展示されていた。

なんか、もう、かっこいいんです。図録とかタブロイド判の新聞に印刷されているしさ。入場料はただだし。

ロバート・フランクが1950年代の早い時代からからこのような写真を撮っていたことに驚く。そして、そのころ、ジャック・ケラワックや二―ル・キャサデーら、ビートニクスらとダチだったんだぜ。まさしくイノベーターだ。そして、いまだに孤高の存在でもあるような気もするのです。

かっこいいものにはあこがれてしまいますよ。孤高というところにもあこがれてしまいますよ。ぼくはかっこよくもなく、孤高にもなりきれないのだけど。

ロバート・フランクはたくさんのビデオ・フィルムも撮っているのでだけど、展覧会でこんなかっこいい言葉も壁に殴り書きされていたのです。

「僕が撮ってきた映画は
僕の旅の地図だ
旅って人生の旅のことだよ
このスクリーンのちらついている
生と死の影を君に見てほしい

           ロバート」

ロバート・フランク & シュタイデル展 | Robert Frank: Books and ...
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平塚市美術館に「香月泰男と丸木位里・俊、そして、川田喜久治」展を見に行きました。

香月康夫の洋画「シベリア・シリーズ」、丸木位里・俊の日本画「原爆の図」、川田喜久治の写真「地図」を見ながら、そうか、この人たちは、人生の中である決定的なことに出会い、目撃し、体験し、それを生涯をかけて反芻しつづけ、それが何であるかをほどこうとしたのではないかなどと考えた。それを自分の芸術の素材として使うのではなく、見てしまった地獄のようなことを、生涯をかけて描いたり、その傷跡のようなものを見つけ出し、写さずにはいられない、そのような心象からの苦しい道を一生、歩まねばならなくなったのではなかろうかなどとも思った次第。小説家にもおりました。戦後、ほとんど戦記しか書かなかった大岡昇平や、思い出したように断続的に従軍ものを著した古山高麗雄のような人のことでもあります。

展覧会を見終え、別のフロアで「原爆の図とアメリカ」という短い映画が流されておりました。その短い映画を見て、昨年、初めて丸木位里・俊の「原爆の図」がアメリカの首都ワシントンで展示される展覧会が開かれたことを知る。その展示会を見た"WORLD WAR II"と刺繍されたキャップをかぶっていた第二次世界大戦のアメリカ人のある元兵士が、インタビューに戦争は必要のないことだと答えていたのが印象的だった。その映画にはアメリカ人で日本に在住し、日本語で詩を書いているぼくの好きな詩人、アーサー・ビナードさんも映されていて、アーサー・ビナードさんは今は広島に移り住み、「原爆の図」に物語を付け、紙芝居にし、子どもたちに読み聞かせをする活動を行っているそう。

楽しくも明るくもない、重く暗い展覧会なのだけど、見てよかったと思いました。

開館25周年記念 香月泰男と丸木位里・俊、そして川田喜久治 | 平塚市美術館
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町田市立国際版画美術館に「デイビッド・ホックニー版画展」を見に行った。展覧会初日のサービスとして入場料がただで見れました。ラッキーです。

デイビッド・ホックニーってポップ・アートのメイン・ストリートを歩いていたイギリス人だったのですね。初期のころのアメリカのL. A.に移住する前のイギリス時代の作品はジョン・レノンのドロウイングみたいなのだけど、アメリカに行ってから、ピカソやマチスの影響も隠そうとぜず、色彩が美しく爆発する。

版画ではく、絵画が一点だけ展示されていて、それはあの有名な「スプリンクラー」でした。「雨」とか「プール」のブルーがとてもきれい。すべての作品にメロディーやリズムがやどっているようにも感じたのです。よかった。

デイヴィッド・ホックニー版画展
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いつか、ほんものを見てみたい絵があります。それはクロード・モネの「散歩・日傘をさす女」。何一つの影も曇りもない幸せそのものを切り取ったかのこの絵のモデルはモネ夫人、カミーユとその坊や。モネがほんとうに愛したのはこの早く死別してしまうカミーユだけだったのかもしれません。この二人のその後とモネのことを思うと、ありきたりな今の幸せが、どんなに大切なものなのか、感じてしまう。
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府中市美術館に「ファンタスティック 江戸絵画の夢と空想」を見に行く。とてもおもしろかった。この展覧会、前期と後期に分かれていて全点入れ替えているという。ぼくの見たのは後期で、いまさらに前期もも見るべきだったと悔やまれるほど興味深く、予定外に図録まで買ってしまった。

日本の美術は、人が絵を描くその根にあるところは同じだろうけれど、西洋とはまた違った枝葉を付け、違う花も咲かせたのだと思う。印象派の時代、日本でいえばこの展覧会のテーマでもある江戸時代には、その日本の絵画が西洋の絵画に大きなインスピレーションをもたらしてもいるのは有名な話。そして、この展覧会で見られる「ファンタスティック」ももしかして、西洋がそれを発見する前のシュール・レアリズムなのかもしれない。心地よいような、ある時はちょっと怖いような夢の世界にぼくは入っていってしまいました。

夢見る前、眠りにつくその前のそのころにこの図録を見るのが楽しみです。

https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/fantastic.html
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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