えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
三菱一号館美術館で開催されている「ルドンとその周辺 - 夢見る世紀末展」に見に行った。今日がラストの日で、かなり混んでいました。19世紀から20世紀にかけて生きたこの異端の画家がこれほど人気があるのが意外。
ルドンは19世紀末、木炭を使いモノクロームで描いた不思議で不気味な、今風にいえばビザールな、シュール・レアリズムの祖のような絵で一般的には有名なのですが、20世紀をむかえようとするころ、突然、モノクロームでなく色鮮やかなカラーの絵を描き始める。その人、オディロン・ルドンに何があったのかというと、齢五十歳にして、妻との間に二人目の子どもを授かる。二年前に授かった一人目は半月で亡くなっていた。そのまったく同じ人が描いたとは思えない、繊細で鮮やかな花々が咲き誇る絵を見ると、何かふっきれたかのような新しい画家が誕生したように思えるのだった。けれど、その花の絵も、何か夢の中で咲いているようで、悪夢が夢に変化するかのような化学反応が彼の中で起こったのだろうか。
三菱一号館美術館が新たに所蔵した「グラン・ブーケ(大きな花束)」というとても大きなパステル画も見た。高みの美しさに、これがルドンの到達点であり悟りでもあるような気がしたのだった。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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