えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ドイツのジョシュア・オッペンハイマー監督の「アクト・オブ・キリング」は衝撃的な内容で、近代から現代の人間のしてきたことを真摯の問うような映画だったのだけど、その続編「ルック・オブ・サイレンス」が公開されたと聞き、渋谷のイメージ・フォーラムに見に行く。さらに深堀りされた重たい内容に言葉をなくす。これはインドネシア一国のものでもなく、しかも、過去の話ではないように思うのは、例えば、今のアラブとも呼ばれる中東で何が起きているのかを想像してみれば分かるでしょう。この重たい問いの映画を見て、きれいごとのように聞こえててしまうことを承知で、あの世で裁かれるというのは一つの真実であるかもしれないけれど、ぼくは、ぼくたちがこの地上に楽園を築けるように、少しづでもいいから、努力すべきではないだろうか、とぼくは思いました。

http://www.los-movie.com
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河瀬直美監督の映画「あん」を見ました。樹木希林の本当になりきった名演技、永瀬正敏の影のあるだめ男ぶりのこれも名演技、内田加羅さんの自然なかわいらしさ。病のこと、社会のこと、偏見のこと、人生のこと、人間のこと、生きているってこと、数えきれない大切なことが、この映画にはあって、生涯、忘れられないような映画、胸に深い余韻を残す淡くて美しく、そして、すばらしい名画となっていました。何か大切なことも思い出したのです。ドリアン助川さんの原作も読んでみようっと。

http://an-movie.com
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テイト・テイラー監督の「ジェームズ・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男
」を見た。チャドウィック・ボーズマンのジェームズ・ブラウンになりきった演技が凄い。そのなりきられたジェームズ・ブラウンの映画館のスクリーンに映し出されるたくさんのステージ・シーンのかっこよさにぼくの口はあんぐりと開いてしまう。やぼでべたたなハリウッド映画かなと予想していたのだけれど、時間が錯綜し、貧困や人種差別などの悲惨な幼少期とスターの頂点にのぼりつめたジェームズ・ブラウンが交互に描かれ、詩的な印象すら受けました。リズム・アンド・ブルースとかソウルとかの音楽の好きな輩はぜひ映画館の大きなスクリーンと大きなサラウンド・サウンドで見ることをお薦めします。さて、描かれたジェームズ・ブラウンはどうか? 描かれた詳細はねたばらしになるのでしないのだけれど、どんなトラブルに見舞われても、そして、自ら起こしても、ぼくは、ジェームズ・ブラウンのことを歌い、ダンスする、20世紀の生んだ聖人でもあると思ったのだった。

http://jamesbrown-movie.jp
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TOHOシネマズ小田原で原恵一監督の映画「百日紅 -Miss HOKUSAI-」を見た。原作は杉浦日向子さんが浮世絵師、葛飾北斎とその娘、お栄を描いた漫画「百日紅」。映画を見ていて、江戸の風情の美しさやら登場する人物の心根のやさしさ、美しさに打たれて涙が止まらくなってしまった。

北斎やお栄の生きた時代、閉じようとする江戸の世、人々は普通に神仏を信じ普通に生活し、だれも数年後に迫っていた明治維新とか文明開化などと呼ばれる暴力を知るべくもなかった。そんな江戸がアニメーションとなって美しく生き生きと21世紀のスクリーンの中で甦っていたのです。

http://sarusuberi-movie.com/index.html
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銀座にあるシネスイッチという映画館でマシュー・ウォーチャス監督のイギリス映画「パレードへようこそ」を見た。原題は`Pride`。

サッチャー政権下の1980年代、炭坑労働者のストライキとそれに連帯するゲイの人たちを描いた映画。近しい現代の史実に基づいたこういう映画を見るとイギリスって素敵だな、と思ってしまう。なんだかんだ言って、イギリスやアメリカは市民の力が強力で、民主主義がもっとも伸長をしている国なのかもしれないと思う。

ゲイと炭坑労働者たち、偏見から自由になる勇気、そんなことも考えてしまいました。いろんなことが日本では後退し続けてはおりませぬか、と疑問符を提示して、映画の話に戻ります。

こんな映画を見ると、舞台となった1980年代のウェールズの炭坑の田舎町にも旅できてしまいます。本当のパブってこんなところなのかな。それから、ウェールズの広大な自然の美しさ。

本国、イギリスでは、この映画、ものすごくヒットしたそうなのですが、そんな今の時代のイギリス人が溜飲を下げたらしいこの映画の中のあるセリフを紹介し、お開きとしましょう。

Friendship and solidarity made a history.

http://www.cetera.co.jp/pride/
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会社帰りに新宿の映画館に寄り、ダニー・ガルシア監督の「Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡」を見た。これはとんでもないジャンキーを描いた映画ではなく、いかしたギターを弾くかっちょいいロックンローラーの生涯を切り取った映画なのです。あのぶっとい切れまくりドライブするリズム・ギターが最高なのです。あぁ、やっぱ、Rock'n' Rollって最高です。

38歳で生涯を閉じるジョニーだけど、その生涯のおしまいのころ日本にはちょくちょくライブをしにやって来ていて、RCサクセションのアルバム「カバーズ」にギタリストとして参加もしていた。そのジョニーが日本にキース・リチャーズの目をしたギタリストがいると言っていたのが山口冨士夫。三人とも天国にもう行ってしまっている。けれど、きっとRock'n' Rollは死なない。きみはBluesを忘れない方がいい。また、明日、会おう。もしかして、きみの知らない歌を歌ってあげられるかもよ。おやすみZZZzzz.....

http://www.curiouscope.jp/JOHNNY/
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レンタルDVDでソフィア・コッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」を見た。

11年前の異邦の目から見た東京が切り取られているって感じの映画でした。東京って、みんな、どこかに行こうとして、どこにも行けない街、そんなところだって気もしたのだけれど、ひるがえって、どこにも行かなくてもいいのかもしれない。

それと、これは淡いプラトニックな「ラスト・タンゴ・イン・パリ」ですかな。「ラスト・タンゴ・イン・パリ」は見終わって嫌な気分になることナンバー・ワンの映画ですが、「ロスト・イン・トランスレーション」は爽やかな余韻すら残ります。もちろん、後者の方がぼくは好きです。

それから、スカーレット・ヨハンソンがきれいでかわいくてよかったです。

この映画によって海外でも評判になったはっぴーえんどの「風をあつめて」がどこでかかるかは内緒にしておきます。

http://www.lost-in-translation.com
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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