えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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TOHOシネマズ小田原で原恵一監督の映画「百日紅 -Miss HOKUSAI-」を見た。原作は杉浦日向子さんが浮世絵師、葛飾北斎とその娘、お栄を描いた漫画「百日紅」。映画を見ていて、江戸の風情の美しさやら登場する人物の心根のやさしさ、美しさに打たれて涙が止まらくなってしまった。

北斎やお栄の生きた時代、閉じようとする江戸の世、人々は普通に神仏を信じ普通に生活し、だれも数年後に迫っていた明治維新とか文明開化などと呼ばれる暴力を知るべくもなかった。そんな江戸がアニメーションとなって美しく生き生きと21世紀のスクリーンの中で甦っていたのです。

http://sarusuberi-movie.com/index.html
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銀座にあるシネスイッチという映画館でマシュー・ウォーチャス監督のイギリス映画「パレードへようこそ」を見た。原題は`Pride`。

サッチャー政権下の1980年代、炭坑労働者のストライキとそれに連帯するゲイの人たちを描いた映画。近しい現代の史実に基づいたこういう映画を見るとイギリスって素敵だな、と思ってしまう。なんだかんだ言って、イギリスやアメリカは市民の力が強力で、民主主義がもっとも伸長をしている国なのかもしれないと思う。

ゲイと炭坑労働者たち、偏見から自由になる勇気、そんなことも考えてしまいました。いろんなことが日本では後退し続けてはおりませぬか、と疑問符を提示して、映画の話に戻ります。

こんな映画を見ると、舞台となった1980年代のウェールズの炭坑の田舎町にも旅できてしまいます。本当のパブってこんなところなのかな。それから、ウェールズの広大な自然の美しさ。

本国、イギリスでは、この映画、ものすごくヒットしたそうなのですが、そんな今の時代のイギリス人が溜飲を下げたらしいこの映画の中のあるセリフを紹介し、お開きとしましょう。

Friendship and solidarity made a history.

http://www.cetera.co.jp/pride/
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会社帰りに新宿の映画館に寄り、ダニー・ガルシア監督の「Looking for Johnny ジョニー・サンダースの軌跡」を見た。これはとんでもないジャンキーを描いた映画ではなく、いかしたギターを弾くかっちょいいロックンローラーの生涯を切り取った映画なのです。あのぶっとい切れまくりドライブするリズム・ギターが最高なのです。あぁ、やっぱ、Rock'n' Rollって最高です。

38歳で生涯を閉じるジョニーだけど、その生涯のおしまいのころ日本にはちょくちょくライブをしにやって来ていて、RCサクセションのアルバム「カバーズ」にギタリストとして参加もしていた。そのジョニーが日本にキース・リチャーズの目をしたギタリストがいると言っていたのが山口冨士夫。三人とも天国にもう行ってしまっている。けれど、きっとRock'n' Rollは死なない。きみはBluesを忘れない方がいい。また、明日、会おう。もしかして、きみの知らない歌を歌ってあげられるかもよ。おやすみZZZzzz.....

http://www.curiouscope.jp/JOHNNY/
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レンタルDVDでソフィア・コッポラ監督の「ロスト・イン・トランスレーション」を見た。

11年前の異邦の目から見た東京が切り取られているって感じの映画でした。東京って、みんな、どこかに行こうとして、どこにも行けない街、そんなところだって気もしたのだけれど、ひるがえって、どこにも行かなくてもいいのかもしれない。

それと、これは淡いプラトニックな「ラスト・タンゴ・イン・パリ」ですかな。「ラスト・タンゴ・イン・パリ」は見終わって嫌な気分になることナンバー・ワンの映画ですが、「ロスト・イン・トランスレーション」は爽やかな余韻すら残ります。もちろん、後者の方がぼくは好きです。

それから、スカーレット・ヨハンソンがきれいでかわいくてよかったです。

この映画によって海外でも評判になったはっぴーえんどの「風をあつめて」がどこでかかるかは内緒にしておきます。

http://www.lost-in-translation.com
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会社帰りに映画館に立ち寄り、クリント・イーストウッド監督の「アメリカン・スナイパー」を見ました。映画を見終えたその後からふといろんなシーンが思い出され、胸にひっかかってくるのは、この映画が単純な勧善懲悪の話になっていないからだと思います。なんともすっきりしない感じが残るのはこの映画が抱えるテーマの重さと、それが複眼的に表出されているからでしょうか。なんなのだろうと、思いをめぐらし、何かを考えてしまう。

しかし、砂漠の都市での市街戦のシーンはすさまじい限りです。民間や敵味方の兵士の死者たち、負傷者たち、戦地を離れPTSDに悩まされる兵士たち。

嘘ばかりついている今の日本の総理大臣は日本人や日本の自衛隊をこのようなところに送り出そうとしているらしいのですが、本当に真剣に考え抜いているのでしょうかは、やはりとても疑わしい。

さて、映画に戻ると、無声のエンドロールは死者たちへの追悼を含む言葉にはできない複雑で矛盾した心からのメッセージだと思いました。その言葉にできないメッセージにぼくは共感するものです。

http://wwws.warnerbros.co.jp/americansniper/
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会社帰りに100円ショップに寄ってみると、100円で映画のDVDが売っていて、その中にジョージ・スティーヴンス監督の古典のような西部劇「シェーン」があったので、買って見てしまった。

シェーンを演じるアラン・ラッドの抑えた名演技と勧善懲悪が美しいです。

それから、アメリカの西部ってこんな所だったのだろうか。泥だらけの広いあぜ道に掘立小屋のよろず屋兼バーがあって、男たちは立ってコーン・ウィスキーを飲んでいる。外では痩せた草原に砂ぼこりが舞っている。そんなところで、孤独な男が悪いやつらをやっつける。

あこがれますなぁ。ぼくもそんな主人公になって、悪いやつらをやっつけて、この町から出ていき、二度と戻らない、そんなことも想像してしまった。はっはっは、ばかだね。もう、この町には銃は必要ないとか、言い残して、そして、子どもと犬に別れを告げ、'Fine'となるのです。

めでたし、めでたしで、おやすみZZZzzz.....
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川崎のチネチッタでウベルト・パゾリーニ監督の「おみおくりの作法」を見る。なんとも、静かでさびしい映画なんだけれども、このラストは、ぼくは美しいと思った。アキ・カウリスマキ監督の大好きな映画「コントラクト・キラー」を思い出しもした。ちょっとだけ似たシーンや展開もあった。いつまでも心に引っ掛かりつづける小さなお話です。

http://bitters.co.jp/omiokuri/
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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