えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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台湾、中華民国の巨匠、候孝賢(ホウ・シャオシェン)監督の「冬冬(トントン)の夏休み」をレンタルDVDで見ました。あー、この淡々とした感じは、小津安二郎とかヴィム・ヴェンダースとかジム・ジャームイッシュとかアキ・カウリスマキらの映画を思い出されるのだけれども、それよりも、ぼくが子どものころ、父と母の故郷が南の方の田舎にあり、夏休みには決まって連れられて親戚の家に遊びに行っていたのを思い出す。きらきら輝いていて忘れられません。しかも、この映画に出てくる南の故郷よりももっと田舎だったのです。夢のような時ってあるものです。

候孝賢監督の「悲情城市」が見たいなどと思ったら、今度、池袋の新文芸座で上映されるではないですか。見に行こうかな?

さて、この映画にもどり、そのエンドロールでは、山田耕筰の童謡「赤とんぼ」が流れるのです。台湾の近現代史での日本との微妙な結びつきを考えたりもする。舞台となる田舎の医院の診察室には蒋介石の写真が飾られていたりもする。けれども、そんなことより、子どものころを思い出し、この映画の美しいノスタルジーにひたればいいような気もします。

冬冬(トントン)の夏休み - 作品 - Yahoo!映画
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片淵須直監督の「この世界の片隅に」を見ました。ヒロインの声優ののんさんはNHKの朝の連続小説「あまちゃん」の能年玲奈さん。すばらしいです。驚くべき声の演技。

原作はこうの史代さんの漫画なのだけれども、いつかこれも読んでみたい。こうの史代さんは呉で戦争の時代を生きた自分のおばあちゃんの見たもの、生きてきた何かをこの漫画で描きたかったそうでうす。

映画を見つづけている間、ずっとぼくの感じていたデジャブ(既視感)は何なのだろう? 心のDNAに刻みつけられているものなのかしら?

エンドロールは後日談でちょっとほっとしました。

感動しました。そして、涙腺が決壊しました。

11月12日(土)全国公開 劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト
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中野量太監督の「湯を沸かすほどの熱い愛」を見ました。死にゆくおかあちゃんを演じる主演の宮沢りえさんはすっかり演技派の大女優です。宮沢りえさん、黒木和雄監督の「父と暮せば」も忘れられない映画でしたね。今回も当たり役。それに二人の子役、杉咲花ちゃんと伊藤蒼ちゃんの自然な演技がすばらしい。杉咲花さんは1997年生まれだから、もう子役とは呼べないかな。おとうちゃん役のオダギリジョーさんの憎めないダメ男ぶりも合わさって、スクリーンの中の家族が何か素敵な化学反応を起こしています。化学反応とぼくは言ったけれど、やはり、家族というのは「在る」ものではなくて、「成る」ものかもしれないぞ、などとも考えました。

あー、この映画「湯を沸かすほどの熱い愛」を見ながら、映画館の暗がりで何度も泣きました。何度かってどのくらいかと聞かれれば、鼻水が出てくるぐらいと答えます。感動しました。

映画『湯を沸かすほどの熱い愛』オフィシャルサイト
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会社帰りに映画館に寄り、クリント・イーストウッド監督の「ハドソン川の奇跡」を見た。事故のあった航空便をハドソン川に水面着陸させ、乗客、155名の命を救ったた奇跡のような史実を描いていた。

主役である機長、サリー・サレンバーガー演じるトム・ハンクスが本当にかっこいい。最近のトム・ハンクスを見ると、ぼくは二人のアメリカ映画を支えた名優、ジャック・レモンとジーンハックマンを思い出してしまう。「チャイナ・シンドローム」のジャック・レモン、そして、「フレンチ・コネクション」や「ミシシッピー・バーニング」のジーン・ハックマンです。

さて、「ハドソン川の奇跡」にもどり、はらはらどきどきする映画を見ながら、機械とかコンピューターではなしに、人間を人間たらしめているものって何だろうかなどと考えてしまう。おもしろかった。

映画『ハドソン川の奇跡』オフィシャルサイト - ワーナー・ブラザース公式サイト
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ロン・ハワード監督がビートルズのコンサート・フィルムを集大成的にまとめ、ビートルズの歴史も振り返るドキュメンタリー映画「ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK」を見た。

ビートルズも彼らの活躍した1960年代も夏だったんだ。その夏がどのような夏かというと、それは、Sly & The Family Stoneが"Hot Fun In The Summertime"で歌い、Janis Joplinが"Summertime"と歌ったような夏で、それは二度と戻ってはこないかもしれないけれど、ふと、未来へのノスタルジーであるかのように、忘れたころに、いつまでも反響するこだまのように甦るのではかかろうか。

エンディング・ロールとともに、アップル社の屋上での彼らの最後のライブ演奏となったルーフトップ・コンサートのシーンが映されて、それが夏の終わりを告げるかのようで、ぼくの目頭は熱くなってしまう。

もう二度とやってはこないだろう夏、その記憶はどこからかか吹いてくる熱風のように女の子たちの地を震わすかのような圧倒的な歓声とともに忘れたころに何度でも甦るのだと思う。


映画『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』公式サイト
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橋本のMOVIXで深海誠監督の映画「君の名は。」を見ました。アニメーションです。先週にスタジオ・ジブリの最新作「レッドタートル ある島の物語」を海老名のTOHOシネマで見た時、この「君の名は。」を見たさにティーンエイジャー、もしくはそれよりももっと若い女の子でごったがえしていて、これだけヒットしているアニメってなんだろうと興味を持ってしまって、見てしまたです。さすがに橋本のMOVIXはあれほどに混雑はしていなかったのだけれど。橋本のMOVIXは混んでいないぼくにとっての穴場の映画館です。

さて、「君の名は。」は素晴らしい映画で、今年、ぼくが見た映画の中では、岩井俊二監督の映画「リップヴァンウィンクルの花嫁」とためをはるおもしろさと感動度合で、今年の一番か二番なのです。と思いきやエンディングロールの"Special thanks"のクレジットに一番目に岩井俊二さんの名前がありました。どこでどうつながっているのだろう?

この映画を見てアニメの進化みたいなことを感じてしまいました。何せ、その背景画の描きこまれたリアルさとあまりの美しさとにあっと息をのんだのだけど、そのストーリーも重層的、複眼的ですばらしい。こういうのをティーンエイジャーやもっと若い女子たちが見ているのなんて、すごいなと思いましあt。

ところで、この「君の名は。」を見ながら、ぼくはとても昔に見たある夢を思い出しもしたのです。その夢とは、何もない真っ暗な空間に色とりどりのかぞえきえれない導線のたばがその始まりもわからず、その終端もわからず、どこまでもどこまでもつづいているのを見ていると、これが時間というのも含めた宇宙の本当のすがたなんだという声がどこからともなく聞こえてきて、ぼくは感動しているというような夢だったのです。これ以上は「君の名は。」のねたばれになるから書きませんが。

あー、この映画の舞台となった夢の中でもあるかのような糸守村に行ってみたい。

感動しました。きみもぜひ見てみてください。

映画『君の名は。』公式サイト
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スタジオ・ジブリの最新作「レッドタートル ある島の物語」を見た。これは制作にスタジオ・ジブリ、高畑勲さんがかかわったマイケル・デュドク・ドゥ・ヴィット監督の大人向けのフランス発のアニメーション映画だった。

そのゆったりとしたストーリーの語り口からか、何度か映画を見つつ、眠たくなったのだけど、こんな、どかか底の方に人生の深くて広い秘密が隠されているような映画も、ぼくは大好きなのです。絵が動く美術品、芸術品のようであったのは、高畑勲さんの「かぐや姫の物語」をぼくに思いおこさせもする。

映画もラストにさしかかり、ぼくの席の近くに座っていた70歳前後の男のかたが映画を見ながら、しくしくと泣いておられる。映画のエンドロールも終わり、部屋が明るくなると、隣にいた同じぐらいに年齢かと思われる女性の方がやさしく声をかけていた。

「あなた、泣いていましたね」

そんな大人の映画でした。帰りの電車の中でぼくもいくつかのシーンを思い出し、少し涙ぐみました。

ぼくの近くのあの人、もしかして赤い亀なのかなぁ? そんな人が、いつの間にか、そばにいるかもしれません。

映画『レッドタートル ある島の物語』
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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