えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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廣木隆一監督の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を橋本のMOVIXで見ました。

PANTAが脇役で出演していているというのを聞いて、これはぼく好みのいい映画かもしれないぞと思い、見に行ったのです。PANTAは児童養護施設、いわゆる孤児院の院長さん役で出演していて、枯れない好々爺といった風情。もしかして、ロック歌手でなかったとしたら、PANTAってこんな人になっていたのかと想像をたくましくしてしまう。PANTAの「マラッカ」はいまだにぼくの愛聴盤です。日本のロックの金字塔だ。

さて、映画にもどり、評判ではものすごく泣ける映画ということでしたが、ぼくの涙腺が枯れてしまうほどにはぼくは泣かなかったな。でも、とてもおもしろくて、感動的ないい映画です。

あわよくば、もう少し長く、子どもたちが遊ぶ1969年のナミヤ雑貨店の街にひたっていたかった。

そして、西田敏行演ずるナミヤ雑貨店店主のラストの方に出てくるセリフに時間が流れてしまっていく残酷さのようなものを感じて、ぼくの心はギクリとなりました。ぼくやきみの死んでしまった後、ぼくやきみの知らないいろんなものもきっと、いろいろ、生まれてくるんだよと思った。

それから、小学生のころのセリを演ずる子役の鈴木梨央ちゃんがすごい存在感。素晴らしいスターになるかもしれない。青山真治監督の「EUREKA」での子役のころの宮崎あおいさんを思い出しました。

ジャニーズ所属の新進のアイドルの山田涼介くんから名優、西田敏行さん、状況劇場出身の渋くてかっこいい小林薫さんまでオール・スター・キャスト。

原作は東野圭吾さんで、東野圭吾さんの小説は一度も読んだことがないのだけど、今度、読んでみようかな。

映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』公式サイト
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ジム・ジャームイッシュ監督がロックンロール・バンド、ストゥージズの伝説を追った映画「ギミー・デンジャー」を見た。

イギー・ポップ、かっこいい! ストゥージズ、かっこいい!

語りまくっているイギー・ポップの話を聞いて、ぼくは、イギーって以外にいい人なのかもしれないと思ったのだった。イギーは、子どものころは貧しいトレーラー暮らしで、クラスメートからばかにされていたといい、けれども、おれを自由に育ててくれた両親を宝だという。そんな彼が、ロックの殿堂入りでのスピーチで、先に逝ってしまったバンド仲間、ロン・アシュトンやデトロイトの過激なライバル・バンド、MC5をクールだとリスペクトを表明し、ロックンロールを始めるすべての貧乏な子どもたちはクールだと満面の笑みで語っていたのだった。(とてもいいシーンだったんです。)そうなんだ、そうやって、おいらも始めたんだよ。

それから、ジム・ジャームイッシュも最高にかっこいい。このユーモアとウィットにとんだスタイリッシュ映像センスもまさしくクールで、ぼくは彼の映画の大ファンです。

そして、イギー・ポップとストゥージズにもどり、ストゥージスはファースト・アルバムが、イギー・ポップは「ラスト・フォー・ライフ」が大好きです。

映画『ギミー・デンジャー』公式サイト






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夜中に目が覚めてしまった。借りていたDVDがあって、アブデラマン・シサコ監督「禁じられた歌声」を見ました。イスラムの兵士の暴力に支配されたアフリカの美しい砂漠の町の話でした。救いのないストーリーに落ち込む。

アフリカの砂漠の町では、夜、禁じられた音楽を誰かが奏でると、兵士らが、町中を探し回る。見つかれば、鞭打ちの刑となる。月夜に響く歌声とコラやギターの音が美しく、美しいほどに悲しい。昼、子どもたちは見えないサッカー・ボールを追う遊びをしている。これも禁じられていて、兵士らに見つかれば、連れていかれるので、見回りが来ると遊びをやめる。そんな描写が淡々と続きます。

フランスで大ヒットしたそう。公式ページによれば、2012年にマリの北部にある町、アゲルホクで実際に起きたイスラム過激派による若い事実婚カップルの投石公開処刑事件を基にして作られたそうです。

この世界に愛と平和を。武器ではなく楽器を。

アブデラマン・シサコ監督の言葉を引用します。

「この映画を勇気ある作品だと言って下さる方がいます。でも、本当に勇敢なのは、あの過酷な状況で暮らす人々です。終わりの見えない苦境の中で静かな闘いを続けている人々がいることを忘れないで下さい」

おやすみZZZzzz.....

映画「禁じられた歌声」公式サイト
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未明に目が覚めて、借りていたレンタルDVDでティム・バートン監督の「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」を見た。こんなわけのわからない映画は久しぶりに見たよ。こういうのをダーク・ファンタジーというのでしょうか? いかれた夢の世界でした。

映画を見ながら、廃墟趣味ってあったなぁなどと思う。最近の理論物理学によれば、未来が過去を決定することもあるという。どういうことだかわかりません。

それから、ぼくが見た不思議な子どもたちのことを思い出した。ぼくが群馬の方の昔、廃校となった小学校であった温泉宿、葉留日野山荘に泊まった時のこと、夜中にうとうとしていると、子どもが数人、そこにいる。ぼくの財布から落ちた五百円玉をめずらしそうに、手に取り、これなぁにと子どもは聞いてくる。ぼくは五百円玉だよ、お金だよと答えると、子どもはめずらしそうにその硬貨を手に取り、こんなの知らないよと言い、きらきらした目でながめていた。その葉留日野山荘も今はなくったと聞く。そこは廃校の小学校にもどり、けれど、不思議な子どもたちは遊んでいるのだろうか?

そうか、あそこには、「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」で出てくる「ループ」があったんだ。

Fantasy is reality.

ゆめゆめうたふがふことなかれ

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』オフィシャルサイト

田舎の廃校の小学校の温泉 葉留日野山荘
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ヴァンサン・ペレーズ監督の映画「ヒトラーへの285枚の葉書」を見ました。ヒトラーへの手紙ではなく、ヒトラー政権下での、宛名のないベルリン市民への葉書というような話。

なぜか、大島渚監督の「愛の亡霊」を思い出した。抵抗の話は暗い時代に咲いた男女の愛の物語でもあるような気がしたからなのだろうか?

原作はハンス・ファラダの「ベルリンに一人死す」。ナチスに望ましくない作家と分類され、精神的葛藤から極度のアルコール及び薬物依存症に陥った作家は、第二次世界大戦で祖国ドイツが敗戦した後、ゲシュタポ(秘密国家警察)の残された資料にこの記録を発見し、一気に大著を書きあげたそうだ。上梓の三ヶ月後、作家は帰らぬ人となる。原作を読みたくなりました。

さて、映画にもどれば、上映されたのは英語版、ドイツ語版も見たい。もっとリアルだったろうに。主演のブレンダン・グリーソンはジーン・ハックマンのようなかっこよさ。それを追うゲシュタポ役のダニエル・ブリュールはそのクールさがウィリアム・デフォーみたいでもあるのだけど、とても複雑な人物を名演技している。「ミシシッピー・バーニング」のコンビを思い出したのです。

さて、ドイツの学校では、たった一人でも正しいことを主張しなさい、恐れてはいけない、と教えるのだそうだ。

この物語のようにペンで書きつづけろ。しゃべりつづけろ、歌いつづけろ。

映画「ヒトラーへの285枚の葉書」公式サイト
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会社帰りに遠い新宿まで足をのばし、マーティン・ショア監督のドキュメンタリー映画「約束の地、メンフィス テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー」を見ました。メンフィスでレコーディングした伝説のミュージシャンたちが若い世代のミュージシャンたちとセッションを今を生きるソウル・ミュージックを作っていく物語。

やはり、ぼくにとってメンフィスは特別な音楽の町なのです。映画を見て、大きな音で音楽を聴いて、たのしかったさ。映画館のスクリーン映ったこの町からオーティス・レディングやジェームズ・カー、OVライトのソウル・ミュージックが放たれたんだもの。

ひさしぶりにラッパーのスヌープ・ドッグも映画に登場していて、見ることができた。彼のラップはかっこいいし、彼は詩人だね。子どものころ、スヌープのお母さんのレコード・コレクションがすごくて、週末には、いつも、レコードをかけながらパーティーをしていて、そこで聴いた古いソウル・ミュージックが彼の音楽の原点だそう

そして、ウィリアム・ベル、、ボビー“ブルー”ブランド、オーティス・クレイ、ブッカー・T.ジョーンズ、ボビー・ラッシュ、メイヴィス・ステイプルズらの伝説のミュージシャン。いく人かはこの撮影の後、天国に旅立ってしまったのだけど、ソウルはいつまでもそこにあるし、ミュージックもそこ、ハートにある。たくさんの愛の歌が生まれたんだ。

そうだ、昔、そんな町への片思いの歌を作ったのを思い出したよ。最近は歌っていない「メンフィスの月」という曲の詞を披露させてくださいな。

♪♪♪
メンフィスのベルを鳴らしたなら
お月さまはダンスするっていうよ
ドアも叩かずに 帰ってきたなら
抱きしめたなら、旅にでたいな
いつでも、2人で話していたっけ
SOUL MUSICのまち Memphis Tennessee
あのメンフィスに旅にでたいな
あのメンフィスで愛しあいたいな

メンフィスの鐘の音は とっても深くて
お月さまは 清らかに踊る
ドアも叩かずに 帰ってきたなら
抱きしめたら、旅にでたいな
いつでも、2人で話していたっけ
SOUL MUSICのまち Memphis Tennessee
あのメンフィスに旅にでたいな
あのメンフィスで愛しあいたいな

真夜中 黒い列車がとおりすぎていって
恋人たちをさらっていってしまうよ
真夜中 エルヴィスの幽霊があらわれて
黒い南部のゴスペルが聞こえるよ

いつでも、2人で話していたっけ
SOUL MUSICのまち Memphis Tennessee
あのメンフィスに旅にでたいな
あのメンフィスで愛しあいたいな

メンフィスのベルを鳴らしたなら
お月さまはダンスするっていうよ
ドアも叩かずに 帰ってきたなら
抱きしめたなら、旅にでたいな

Memphis Tennessee♪♪♪

Take Me To The River -約束の地、メンフィス ?テイク・ミー・トゥー・ザ・リバー- 公式サイト
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レンタルDVDでアイルランドのトム・ムーア監督のアニメーション映画「ソング・オブ・ザ・シー 海のうた」を見ました。美しい物語の美しい絵本が美しいアニメーションになったような映画でした。感動しました。

これは大きいスクリーンで見たかったなぁ。どこかの映画館で再上映しないかしら。

すべての生まれてくる女の子たちはセルキーではなかろうか? これ以上はご自身でこの素晴らしいアニメを見てくださいませ。

美しい主題歌を意訳してみました。

♪♪♪
ここ、今のあいだに
北、南のあいだに
西、東のあいだに
時、場所のあいだに

貝殻から
海のうたが聞こえます
静かでも、落ち着いてもいなくて
何度も愛をさがしています
恋した人よ

風、波のあいだに
砂、岸辺のあいだに

貝殻から
海のうたが聞こえます
静かでも、落ち着いてもいなくて
何度も愛をさがしています
恋した人よ

いくつもの石ころ、嵐のあいだに
信じること、その海のあいだに

わたしはその音の調べの中にいます♪♪♪

映画[『ソング・オブ・ザ・シー 海のうた』
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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