えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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トム・リン(林書宇)監督の「星空」を見た。台湾の映画です。

初恋の映画でした。こわれもののような壊れやすく、パズルのようにひっくり返せば、バラバラになってしまう、美しい何かについての映画でした。

実写場面に合わさるコンピュータ・グラフィックも素晴らしい。日本の映画監督、小津安二郎や鈴木清順、大林宣彦らの映画の美しさを思い出してしまう。

エンドロールではジミー・リャオ(幾米)さんによる原作の絵本の絵が映し出され、これもとってもよくて、読みたくなった。

「星空」公式サイト
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エチエンヌ・コマール監督の「永遠のジャンゴ」を見ました。ジプシー・スウィングの巨匠、ジャンゴ・ラインハルトの1943年から1945までを描いた映画でした。ナチス占領下のフランス、世界でもっとも偉大なギタリスト、ジャンゴ・ラインハルトがこんな人生を生きていたのかなんて、知らなかった。確か、バイオグラフィの中でも空白の3年間になっているような気もする。もちろん、映像とともに溢れる音楽が素晴らしい。そして、運命や時代に立ち向かわざるえなくなってしまうジャンゴは強運だ。すごく印象に残ったらセリフがあります。

「おれが音楽を愛しているんじゃない。音楽がおれを愛しているんだ」

かっこいね。ヨ―ロッパのロマ族出身のジャンゴはナチスに命を狙われ、神出鬼没の奇行とスイスへの逃亡が命を救ったけれど、人生は音楽のためにあったのだ。

映画『永遠のジャンゴ』公式サイト

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ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督の「ブレードランナー2049」を会社帰りに映画館に寄り、見ました。監督はリドリー・スコットじゃないんだね。リドリー・スコットは製作・総指揮という形でこの映画に関わっております。金も出すが、口も出すということか。2時間40分があっという間でしたが、1982年公開の一作目の「ブレードランナー」のわかりにくさもそのまま。一作目は映画館やビデオで、ぼくは、3回以上は見ました。

一作目の「ブレードランナー」のストーリーとか、もうあまり思い出せないんだけど、今度の「ブレードランナー2049」を見ているうちに思い出して、一作目で感じたもしかしてこういうことなのかなというのが、そうだったのです。少しびっくり。

雨と夜に閉ざさされた近未来の映画といった趣は第一作のまま。

映画も素晴らしいけれど、ぼくはフィリップ・K・ディックの原作「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の方がもっと好き。渇いているけれど、なんか哀切な小説でさ。SFはフィリップ・K・ディックとかJ・G・バラードとかロバート・A・ハインラインとかよく読んでいた時期があったな。J・G・バラードの「結晶世界」とかロバート・A・ハインライン「夏への扉」はもう一度、読んでみたい。もちろんフィリップ・K・ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」もです。

映画『ブレードランナー2049』 | オフィシャルサイト
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廣木隆一監督の「ナミヤ雑貨店の奇蹟」を橋本のMOVIXで見ました。

PANTAが脇役で出演していているというのを聞いて、これはぼく好みのいい映画かもしれないぞと思い、見に行ったのです。PANTAは児童養護施設、いわゆる孤児院の院長さん役で出演していて、枯れない好々爺といった風情。もしかして、ロック歌手でなかったとしたら、PANTAってこんな人になっていたのかと想像をたくましくしてしまう。PANTAの「マラッカ」はいまだにぼくの愛聴盤です。日本のロックの金字塔だ。

さて、映画にもどり、評判ではものすごく泣ける映画ということでしたが、ぼくの涙腺が枯れてしまうほどにはぼくは泣かなかったな。でも、とてもおもしろくて、感動的ないい映画です。

あわよくば、もう少し長く、子どもたちが遊ぶ1969年のナミヤ雑貨店の街にひたっていたかった。

そして、西田敏行演ずるナミヤ雑貨店店主のラストの方に出てくるセリフに時間が流れてしまっていく残酷さのようなものを感じて、ぼくの心はギクリとなりました。ぼくやきみの死んでしまった後、ぼくやきみの知らないいろんなものもきっと、いろいろ、生まれてくるんだよと思った。

それから、小学生のころのセリを演ずる子役の鈴木梨央ちゃんがすごい存在感。素晴らしいスターになるかもしれない。青山真治監督の「EUREKA」での子役のころの宮崎あおいさんを思い出しました。

ジャニーズ所属の新進のアイドルの山田涼介くんから名優、西田敏行さん、状況劇場出身の渋くてかっこいい小林薫さんまでオール・スター・キャスト。

原作は東野圭吾さんで、東野圭吾さんの小説は一度も読んだことがないのだけど、今度、読んでみようかな。

映画『ナミヤ雑貨店の奇蹟』公式サイト
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ジム・ジャームイッシュ監督がロックンロール・バンド、ストゥージズの伝説を追った映画「ギミー・デンジャー」を見た。

イギー・ポップ、かっこいい! ストゥージズ、かっこいい!

語りまくっているイギー・ポップの話を聞いて、ぼくは、イギーって以外にいい人なのかもしれないと思ったのだった。イギーは、子どものころは貧しいトレーラー暮らしで、クラスメートからばかにされていたといい、けれども、おれを自由に育ててくれた両親を宝だという。そんな彼が、ロックの殿堂入りでのスピーチで、先に逝ってしまったバンド仲間、ロン・アシュトンやデトロイトの過激なライバル・バンド、MC5をクールだとリスペクトを表明し、ロックンロールを始めるすべての貧乏な子どもたちはクールだと満面の笑みで語っていたのだった。(とてもいいシーンだったんです。)そうなんだ、そうやって、おいらも始めたんだよ。

それから、ジム・ジャームイッシュも最高にかっこいい。このユーモアとウィットにとんだスタイリッシュ映像センスもまさしくクールで、ぼくは彼の映画の大ファンです。

そして、イギー・ポップとストゥージズにもどり、ストゥージスはファースト・アルバムが、イギー・ポップは「ラスト・フォー・ライフ」が大好きです。

映画『ギミー・デンジャー』公式サイト






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夜中に目が覚めてしまった。借りていたDVDがあって、アブデラマン・シサコ監督「禁じられた歌声」を見ました。イスラムの兵士の暴力に支配されたアフリカの美しい砂漠の町の話でした。救いのないストーリーに落ち込む。

アフリカの砂漠の町では、夜、禁じられた音楽を誰かが奏でると、兵士らが、町中を探し回る。見つかれば、鞭打ちの刑となる。月夜に響く歌声とコラやギターの音が美しく、美しいほどに悲しい。昼、子どもたちは見えないサッカー・ボールを追う遊びをしている。これも禁じられていて、兵士らに見つかれば、連れていかれるので、見回りが来ると遊びをやめる。そんな描写が淡々と続きます。

フランスで大ヒットしたそう。公式ページによれば、2012年にマリの北部にある町、アゲルホクで実際に起きたイスラム過激派による若い事実婚カップルの投石公開処刑事件を基にして作られたそうです。

この世界に愛と平和を。武器ではなく楽器を。

アブデラマン・シサコ監督の言葉を引用します。

「この映画を勇気ある作品だと言って下さる方がいます。でも、本当に勇敢なのは、あの過酷な状況で暮らす人々です。終わりの見えない苦境の中で静かな闘いを続けている人々がいることを忘れないで下さい」

おやすみZZZzzz.....

映画「禁じられた歌声」公式サイト
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未明に目が覚めて、借りていたレンタルDVDでティム・バートン監督の「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」を見た。こんなわけのわからない映画は久しぶりに見たよ。こういうのをダーク・ファンタジーというのでしょうか? いかれた夢の世界でした。

映画を見ながら、廃墟趣味ってあったなぁなどと思う。最近の理論物理学によれば、未来が過去を決定することもあるという。どういうことだかわかりません。

それから、ぼくが見た不思議な子どもたちのことを思い出した。ぼくが群馬の方の昔、廃校となった小学校であった温泉宿、葉留日野山荘に泊まった時のこと、夜中にうとうとしていると、子どもが数人、そこにいる。ぼくの財布から落ちた五百円玉をめずらしそうに、手に取り、これなぁにと子どもは聞いてくる。ぼくは五百円玉だよ、お金だよと答えると、子どもはめずらしそうにその硬貨を手に取り、こんなの知らないよと言い、きらきらした目でながめていた。その葉留日野山荘も今はなくったと聞く。そこは廃校の小学校にもどり、けれど、不思議な子どもたちは遊んでいるのだろうか?

そうか、あそこには、「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」で出てくる「ループ」があったんだ。

Fantasy is reality.

ゆめゆめうたふがふことなかれ

映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』オフィシャルサイト

田舎の廃校の小学校の温泉 葉留日野山荘
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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