えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

チャン・フン監督の「タクシー運転手 約束は海を越えて」を見る。光州事件とも呼ばれる1980年の光州蜂起を背景に、それを取材しようとするドイツ人記者と戒厳令の中、ソウルから光州まで送り迎えをするタクシー運転手の話の韓国映画でした。
そういえば、韓国の1980年代は遅れてやってきた1960年代のような民主主義を求めて街頭で市民たちが戦うそんな季節なのであったらしいことを思ってしまう。そして、自分たちで、民主主義を勝ち取った韓国の人たちのことがどこかうらやましくも思ってしまう。
エンターテイメントたっぷりのこの映画のエンドロールで、この映画の主人公となったドイツ人の実在のピーターが登場し、彼を光州まで送り、ソウルまで帰って来てくれたタクシー運転手を探している、再会できたら、とんなにうれしいだろうか、と語っていた。本当にこんなタクシー運転手がいたらしいことに驚いてしまのだけれども、しかし、彼が名乗り出ることはなかったらしい。
きっと、歴史とはこんなタクシー運転手のような人の作る物語でもあるのだ。この映画、韓国で大ヒットしたらしい。いい映画でした。どんな壁も崩れていくことを信じつつ、いつか、朝鮮半島を北と南に分けている国境線も無くなっているのを願っております。
映画『タクシー運転手 約束は海を越えて』公式サイト


ジョー・ライト監督の「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を見ました。ゲイリー・オールドマンの演じるチャーチルがリアルで、チャーチルになりきっていて、歴史の現場に立ち会っているかのようです。ヒットラーが西ヨーロッパを無法な戦場とする中でウィンストン・チャーチルは首相となり、その直後の約一ヶ月が描かれています。苦渋の選択をせざるえないチャーチルの姿に、ぼくは国のリーダーに最も必要なことの一つは、不正義を嫌悪し、憎み、怒る心のありようなのではないかなどと、僭越ながらも思いました。
昔、 西部邁さんと佐高信さんという二人の論客が対談をするテレビ番組を見ていて、意見を対立させるお二人が、同じようにウィンストン・チャーチルを偉大な政治家とおっしゃっておりました。この朝からウィスキーを飲む、つねに葉巻を吹かし、敗戦の元軍人で、かんしゃく持ちの政治家は、国やヨーロッパのことを危惧し、悩み、一睡もせずに考えつづける。危機に瀕するヨーロッパのために時代が送り込んだ人物のような気もしてしまう。いつか、チャーチルの大著「第二次世界大戦」も読んでみたい。
映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』
昔、 西部邁さんと佐高信さんという二人の論客が対談をするテレビ番組を見ていて、意見を対立させるお二人が、同じようにウィンストン・チャーチルを偉大な政治家とおっしゃっておりました。この朝からウィスキーを飲む、つねに葉巻を吹かし、敗戦の元軍人で、かんしゃく持ちの政治家は、国やヨーロッパのことを危惧し、悩み、一睡もせずに考えつづける。危機に瀕するヨーロッパのために時代が送り込んだ人物のような気もしてしまう。いつか、チャーチルの大著「第二次世界大戦」も読んでみたい。
映画『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』


スティープン・スピルバーグ監督の「ペンタゴン・ペーパー 最高機密文章」を観ました。
二人の実力派俳優、トム・ハンクス、かっこいい、メリル・ストリープ、素敵。そして、20世紀の全てを映画にしたいとインタビューで答えていたスピルバーグ監督の手腕も冴えわたっています。何度も感動している自分がいました。
この映画は、今の日本へのアメリカからの、こんなことが昔、アメリカにもあったんだよという贈り物かもしれないとも思った。アメリカはニクソンのアメリカではない、アメリカの人たちのアメリカだというトム・ハンクスのセリフもあったのだ。
それから、昔、仕事で、中国地方の新聞社に1ヶ月ほど出張したことがあったのを思い出した。社内の雰囲気はこの映画のように、そのままのガヤガヤだったな。フロアーのあちこちでテレビは付けっぱなしで、目ぼしいニュースがあると人が寄ってくる。真夜中にニュースが入りそうな時は、印刷にストップをかけてレイアウトに空白があったりするのを見たっけ。
かんばれ、新聞、巨悪に立ち向かえ!
映画『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』公式サイト


レンタルDVDでセオドア・メルフィ監督の「ドリーム」を見た。物語の時は1960年代の初め、ケネディーの時代、舞台はNASA、主人公は三人の黒人女性、アフリカン・アメリカン。
見た後に、とても気持ちのいい爽やかな気持ちになって、三人の彼女たちから諦めない努力と勇気をもらったような気がする。
その三人の上司役のケビン・コスナーがやっぱかっこいい。おいおい、レディ・ファーストだぜ、もっていくなよ、ってのは冗談です。
この映画の現代は"Hidden Figures"で直訳すると「隠された人たち」ってことかな。けれど、"Hidden Figures"は"Hidden Gems"、「隠された宝石」だったのだ。
認められなくても、毎日、大切な何かのために戦っている人たちに、ぼくはファイトの声援を送ろう。
映画『ドリーム』オフィシャルサイト


ギレルモ・デル・トモ監督の「シェイプ・オブ・ウォーター」を見た。ベネチア国際映画祭の金獅子賞、アカデミー賞の作品集、監督賞、作曲賞、美術賞受賞の怪作、ダーク・ファンタジー。今のアメリカ社会への批判精神もちらりちらり。
冷戦下のアメリカの地方都市の軍事研究施設に捕まえられてやって来た半魚人とそこの清掃係の女性の恋物語にぼくは、コクトーの「美女と野獣」やビョークが主演した「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出したのだった。モノクロのシーンを見ながら、人はみな、夢見ることができると思う。地の上でかなえられなかった夢は、水の中でかなえられるでしょう。空を飛べなかった夢は、水の中を深く深くもぐってゆく。
ゆめゆめうたがふことなかれ
映画『シェイプ・オブ・ウォーター』大ヒット上映中!


レンタルDVDでドゥニ・ビルヌーブ監督の「メッセージ」を見ました。スタンリー・キューブリック監督の「2001年宇宙の旅」やスティーヴン・スピルバーグ監督の「AI」を思い出しました。「AI」の方は原案がスタンリー・キューブリック。スタンリー・キューブリック、偉大なり。テレビで放映されたアポロ11号の月着陸は、キューブリックがセットを作って撮ったという都市伝説もありますな。
さて、映画「メッセージ}に戻り、とてもおもしろかったです。わかるような、わからないような、深いようなストーリーですが、ラストの方では胸がじーんとしてしまいました。
エイリアンの書く文字が禅の円相に見えてしまう。この円も映画「メッセージ」が発する隠されたメッセージでは。すべての過去と未来も今の中におりたたまれているという物理学者の説をどこかで、聞いたか、見たことが、はたまた、夢の中で経験したことがあるような気もします。
映画『メッセージ』 | オフィシャルサイト | ソニー・ピクチャーズ


去年からずっと見たいと思っていた伊藤智生監督の「ゴンドラ」を横浜伊勢佐木町の映画館、ジャック・アンド・ベティーで見た。30年ぶりのリバイバル上映の幻の名品だとのこと。ジャック・アンド・ベティーでは、なんと、デジタルではなく、30年前のフィルムで上映してくれていた。
見ながら、日本でロード・ムービーをルイス・ブニュエルを撮ったならこんな映画になるのではなどと思っていた。きっと、映画というフォーマットでしか表現できなことっていうのもあるんだ。
いつしか、映画に惹きこまれ、ぼくは、ぼくも子どもんころは、どこか、どこにも自分の居場所がこの世界には用意されていないように感じていたのを思い出した。その思いは今でもぼくに憑りついていて、きっと、おしまいまでそうなのかもしれない。見ながら、ずっと、初めて見る映画なのに、デジャブ、既視感を感じていた。30年前に見たことがあったのどうか、その記憶のないのが不思議。
上映後、映画館で伊藤監督のトークを聞いた。こんな名画を撮ったのはこんな人なのか。今、劇場映画の第二作目を準備しているとのこと。心の中で応援しています。見に行きます。楽しみです。
映画「ゴンドラ」公式サイト あなたには居場所がありますか?


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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