えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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今日、新宿のピカデリーに「キャデラック・レコード」という映画を見に行った。ポーランド移民の白人、レーナード・チェスの立ち上げたほとんど黒人のミュージシャンばかりのレコードをリリースしたチェス・レコードの物語。もっとシリアス、涙ウルウルの物語を期待していたのだが、ちょっと薄味。マディ・ウォーターズやリトル・ウォーターのシカゴ・ブルースが映画館のハイファイでラウドなサウンドで聴けたからまぁいいか。しかし、レーナード・チェスがただ金のためにこのレーベルを立ち上げたかのようなニュアンスで描かれているようなところもあり、少し違うのではないかとも思ってしまった。

膨大なチェス・レコードのカタログを見るにつけ、凄いと思ってしまう。ブルース、リズム・アンド・ブルース、ドゥー・ワップ、ロックン・ロール、ジャズ、ゴスペル、ソウルとなんでもござれで、しかも、人種の壁を越えて運営されていたのだ。レーナードがいなければ、残されたブラック・ミュージックはたいそう貧相なものになっていただろう。好きじゃなきゃできないと思うし、偉大なる裏方だと思う。

こういう事を考えていたら、ジョン・ハモンドという人もいたと思い出す。この人も白人。かのカーネギー・ホールで「スピリチュアル・トゥ・スウィング」と銘うって、アメリカ全土からさまざまなミュージシャンを集め、人種音楽ではなく、これこそがアメリカの芸術なのだと宣言した偉大なるプロモーター、今の言葉で言うと、偉大なるコーディネーター。このコンサートで初めて、黒人と白人のミュージシャン、ライオネル・ハンプトンらとベニー・グッドマンらが同じステージに立ち、セッションをした。このコンサートでは、あの伝説的なブルース・マン、ロバート・ジョンソンも出演することになっていたらしいが、ロバートはステージに立つ前に帰らぬ人になってしまっていたらしい。

人種差別を越えようとした偉大なる裏方がいたのではないか。RESPECT!
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えいちゃん
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S.E.
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音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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