えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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池袋演芸場で色物と落語を見て、聴きました。色物とは落語以外の寄席で行われる演目で漫才、コント、奇術などを申しますな。今日もロケット団の漫才、面白かった。それから、柳家小春師匠の粋歌がとても良かったです。ぼくは小唄、端唄、都々逸とか、大好きです。それから、もちろん落語。二つ目の柳亭市童さんの「狸の礼」、柳家縁也師匠の「権助魚」、柳亭燕路師匠の「粗忽の釘」、古今亭志ん輔師匠の「岩柳島」、柳家小八師匠の「加賀の千代」、柳家懲小里ん師匠の「碁泥」、そして、主任は柳家はん治師匠の噺で桂三枝師匠の新作の「鯛」。「鯛」は割烹料理やかどこかのいけすの中の鯛の会話で、刺身好き、渓流釣りの好きなおいらには、笑いながらも、何か考えさせられる内容で、おしまいには人情ならぬ鯛情を感じさせる噺でありました。

さて初めて来ました池袋演芸場はマイクなしで噺家さんの落語が聴けるほどのこじんまりとした寄席で全席、百ほどのところで、どの席からもまじかで落語がじっくり見れます。

あー、これで、東京の四つある寄席、新宿末廣亭、浅草演芸場、鈴本演芸場、池袋演芸場の全部に足を運んだことになる。昔は浅草演芸場と鈴本演芸場が飲酒できたが、コロナ禍依頼、飲酒禁止となり、飲酒可を再開したのは今のところ鈴本演芸場だけです。浅草演芸場はもとストリップ劇場でその名残が残っているような、いないような。上野の鈴本演芸場は広くてゆったりとしていますな。

初めて行く人にお勧めは新宿末廣亭です。末廣亭には文化遺産に指定したいような昔の風情が残っており、畳の桟敷席もあります。昼から入り、午後の四時半ぐらいに昼の部の主任を見て、まだ明るいうちから寄席の近くの居酒屋に吸い込まれて、友だちと一緒なら、酒を酌み交わし、演芸論に花を咲かし、一人なら、一人で居酒屋に入り、楽しかったなぁと、しみじみ思い出し、呑んではどうでしょう? 楽しい一日になること間違いなしでさぁ。
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小田急相模原のエルトピートで開催される、三雲参龍さんの主催する「月にポエロ 第三夜」に行って参りました。ポエトリーリーディングの集いです。



ぼくは今年の梅雨ごろに始めた俳句を披露いたしました。以下のようないくつもの句でございます。

 雨降らぬ梅雨の青空蝉はじめ

 朝早く蓮の咲くのを聞いたことなし

 夜の風アイスをほうりバスを待つ

 入道雲フロントガラスにまた立ち昇る

 油蝉駐車場での死骸なり

 雷の雲間に青空見えにけり

 掃き掃除散っては咲くよ百日紅

 夏越えの鱒を釣らずに草を釣る

 ロマンスカー窓から見えた鰯雲

 暗き雲響けど見えず遠雷か

 燕去る議事堂の空花の歌

 釣竿に二頭紅さす赤蜻蛉

 森の道レオの思い出彼岸花

 彼岸花つつじの葉の間二輪咲き

稚拙ですかな? 今年の五月に神奈川近代文学館で『生誕120年 没後60年 小津安二郎展』を見て、とても面白く、小津安二郎監督の映画をオンデマンドビデオでたくさん見もし、本でも読み、小津が俳句を好きだったらいしことを知り、自分でも作ってみようと思い、始めたのが梅雨ごろだったのです。俳句の残す余韻のようなものは、あたかも小津安二郎の語りすぎない映画のようなでもあると感じます。俳句というのは、有季(季語)やら定型(五七五)という緩やかな縛りがあり、その縛りと短さが、逆にぼくにとって、自由な表現を可能にしてくれている、あたかもアフリカンアメリカンのブルーズの形式のようでもあると感じられ、なんだか、とても気に入り、面白いと思ってもいます。あまりに短い詩の形式からプライベートなことしか読めず、それが読み人知らずの普遍へ突き抜けていくかのようでもあるのです。俳句はこれからも作りつづけていく所存でございます。

それから今年は関東大震災の百年後ということで、折口信夫の「砂けぶり」という詩を朗読しました。折口信夫は柳田國男と並ぶ、民俗学者のして国文学者、国語学者にして、詩人であり歌人であった人でりあます。国学院大学の民俗学部を開いた人でもあった。

砂けぶり 一

夜になつた―。
また 蝋燭と流言の夜だ。
まつくらな町を 金棒ひいて
夜警に出るとしよう

かはゆい子どもが―
大道で ぴちやぴちやしばいて居た。
あの音―。
不逞帰順民の死骸の―。

おん身らは 誰をころしたと思ふ。
陛下のみ名において―。
おそろしい呪文だ。
陛下万歳 ばあんざあい

砂けぶり 二

焼け原に 芽を出した
ごふつくばりの力芝め
だが きさまが憎めない
たつた 一かたまりの 青々した草だもの

両国の上で、水の色を見よう。
せめてものやすらひに―。
身にしむ水の色だ。
死骸よ。この間、浮き出さずに居れ

水死の女の印象
黒くちゞかんだ藤の葉
よごれ朽つて静かな髪の毛
―あゝ そこにも こゝにも

横浜からあるいて来ました。
疲れきつたからだです―。
そんなに おどろかさないでください。
朝鮮人になつちまひたい気がします

深川だ。
あゝ まつさをな空だ―。
野菜でも作らう。
この青天井のするどさ。

夜になつた―。
また 蝋燭と流言の夜だ。
まつくらな町で金棒ひいて
夜警に出掛けようか

井戸のなかへ
毒を入れてまはると言ふ人々―。
われわれを叱つて下さる
神々のつかはしめだらう

かはゆい子どもが―
大道で しばつて居たつけ―。
あの音―。
帰順民のむくろの―。

命をもつて目賭した
一瞬の芸術
苦痛に陶酔した
涅槃の大恐怖

おん身らは誰をころしたと思ふ。
かの尊い御名において―。
おそろしい呪文だ。
万歳 ばんざあい

我らの死は、
涅槃を無視する―。
擾乱の歓喜と
飽満する痛苦と

そして、折口信夫の短歌での号、釈迢空の短歌とその自らの注釈を、日本人よ、決して繰り返すなの願いも込めて朗読しました。

国びとの
心(うら)さぶる世に値(あ)ひしより、
顔よき子らも、
頼まずなりぬ

大正12年の地震の時、9月4日の夕方ここ(増上寺山門)を通つて、私は下谷・根津の方へむかつた。自警団と称する団体の人々が、刀を抜きそばめて私をとり囲んだ。その表情を忘れない。戦争の時にも思ひ出した。戦争の後にも思ひ出した。平らかな生を楽しむ国びとだと思つてゐたが、一旦(いったん)事があると、あんなにすさみ切つてしまふ。あの時代に値(あ)つて以来といふものは、此国(このくに)の、わが心ひく優れた顔の女子達を見ても、心をゆるして思ふやうな事が出来なくなつてしまつた。(折口信夫による自歌自註)

詩の朗読会というのはとても面白い。人の詩の朗読にも聞き入ってしまう。とてもいいひと時でございました。今回は全六夜の三夜目で、次は11月11日(土)の19時からだそうです。楽しみ…。

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「古今亭志ん生没後五十年追善興行」が開かれるというので、新宿末廣亭に行ってまいりました。


古今亭一門と金原亭一門のそろい踏みで、在りし日の志ん生をしのぶ対談ということも寄席の中で行われ、志ん生のひ孫さんであられる今は2つ目の金原亭小駒さんやらも登場し、昔話に花が咲きまする。なるほど、古今亭志ん生の有名な演目の「火焔太鼓」ってのは志ん生夫妻そのものを話したものかもしれねえな、などと思ってきましたよ。

古今亭菊春師匠の「親子酒」、古今亭菊太楼師匠の「締め込み」、ペペ桜井師匠のギター漫談で笑いの宴もたけなわになり、主任は人間国宝にもなった五街道雲助師匠の男の純情噺、廓噺にして人情噺の「幾代餅」のいい噺で目頭が熱くなっちまったい。ありがとさん、めでたし、めでたしでございます。
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新宿末廣亭で落語を聴きましたよ。(昔、こぶ平、海老蔵だった)林家正蔵師匠の長い落語愛に溢れた枕につづく、夏らしく「お菊の皿」は今や大御所の噺ぶりにほれぼれするね。しかし、「お菊の皿」は滑稽噺で、おいらはいつか寄席で本格的な怪談噺を聴きたいと思っておるよ。三遊亭歌武蔵師匠の「無精床」も面白い。で、今日の注目は若い女流の林家つる子さんの「反対俥」。きっぷのいい破天荒な話しぶりに笑いに笑い、落語っていう芸も自由だなって思ったよ。

今、二つ目の林家つる子さん、来年の三月下席より真打だそうな。めでたいじゃないか。しかし、そのつる子さん、いい年増になって渋い人情噺でも聞かせるころには、おいらはこの世にいるんだか、いないんだか、まー、いいや、今を笑おうじゃねーか。
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国立能楽堂で『道成寺』を見ました。友枝真也さんという方がシテ(主役)を演じておられましたが、能面をかぶっているので顔は分からない。この『道成寺』、生から動のダイナミズムかそれはそれは凄いです。美しい。音のない休符、舞のない静止が多く、なんでも、放送事故と間違われるので、ラジオ放送はされないという嘘のような本当の話もある演目でもあります。観阿弥、世阿弥により室町時代の十二世紀に猿楽として成立し、現代に受け継がれている、能は日本が世界に誇る芸術なのです。ぼくは、いつも圧倒され、感動してしまう。
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上野の鈴本演芸場に初めて行ってみました。ここは席とかゆったりしていて快適です。昔の林家こぶ平、今の林家正蔵師匠の「茄子娘」がとてもよかったです。林家正蔵師匠、すっかり落語界の大御所だ。
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横浜にぎわい座に落語を聴きに行きました。主任の柳家さん喬師匠の古典落語「笠碁」に、こんなことってあるな、とうなずいてしまいました。いい話だなぁ。江戸の世も今も変わらないや。

その後の夜に横浜スタジアムにベイスターズの応援をしに行こうと思っていたのだけど、台風の影響の大雨で中止。家に帰っておとなしく夜を過ごします。

横浜にぎわい座
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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