えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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国立能楽堂で能楽を見ました。坂井孝一先生の講演『平家物語と能が生み育てた優美なる救済劇』があり、狂言は大蔵流『真奪』、能は観世流『敦盛』でした。

『真奪』では「どろなわ」の言葉の由来を知りました。「どろなわ」とは泥棒を捕まえてから縄を結うことで、なるほどの滑稽劇であります。

『敦盛』は平家物語からの話です。源氏の武者、熊谷次郎直実が数え十五歳もしくは十六歳の幼き平敦盛を征伐し、斬りすてたのを後悔し、仏道に入り、その斬りすてた敦盛を回向し、敦盛の霊は慰められ、敵も味方もなく、仏道の前では仲間である、と悟るという話でございました。世阿弥による名作であります。ついには平らかな和解となることに、ぼくも涙するしだいです。能の美しい精神性を感じざるえません。めでたし、めでたし。
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六月四日、池袋演芸場での令和七年六月上席昼の部です。池袋演芸場は久しぶりに来ました。四軒ある都内の寄席のうちで一番小さい寄席で、百席も満たないキャパシティ。マイクもありません。地下二階のシチュエーションが少し怪しげでもあります。

さて、見た演目です。前座の三遊亭歌きちくんの「牛ほめ」、二つ目の鈴々舎美馬さんの「元犬」、二つ目の林家咲太朗の噺はすっかりねむってしまって、メモし忘れました。すみません。青空一風さん、青空千風さんのお二人の漫才、柳家緑也師匠の「権助魚」、柳亭こみち師匠の「蚤のかっぽれ」、寒空はだかさんの漫談、三遊亭天どん師匠の「安兵衛狐」、柳家はん治師匠の「鯛」、小梅さんの奇術、橘家文蔵師匠の「馬のす」で仲入りとなりました。二つ目の吉原馬雀くんの「暴走族」、林家正蔵師匠の「雛鍔」、ロケット団のお二人の漫才 、主任は柳家小ゑん師匠の「恨みの碓氷峠」でした。

印象に残った演目です。鈴々舎美馬さんの「元犬」はのんびりした感じがとてもいい。三遊亭天どん師匠の「安兵衛狐」のとぼけた感じがとてもいい。仲入り後の爆笑は吉原馬雀くんの新作「暴走族」で、今年の秋に真打に昇進するといいます。おめでとう。林家正蔵師匠の「雛鍔」は美しい人情噺。最近、林家正蔵師匠の「雛鍔」をよく聴きます。この「雛鍔」はぼくは大好きです。ロケット団のお二人で大爆笑。柳家小ゑん師匠の新作「恨みの碓氷峠」は柳家小ゑん師匠の生涯のテーマの鉄道落語の一つで大笑いしました。古典もいいが、新作もいいね。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスなのです。
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五月三十日、浅草演芸ホールの令和七年五月下席です。いつもは寄席は昼の部か夜の部のどちらかにいるのだが、今日は、昼前から夜まで、一日中、いました。落語と色もの漬けの一日でありました。

例のごとく、見た演目を書き連ねていきます。長いよ。まずは昼の部。前座ほ柳亭市悟くんの「たらちね」、二つ目の柳亭市好くんの「寄合酒」、林家たけ平師匠の漫談、ストレート松浦さんのジャグリング、二つ目の林家ぽん平くんのの「松竹梅」、柳家小せん師匠の「味噌蔵」、風藤松原のお二人の漫才、隅田川馬石師匠の「鰻屋」、三遊亭圓歌師匠の「やかん工事中」で仲入りです。つづくは林家楽一師匠の紙切り、春風亭一之輔師匠の「加賀の千代」、古今亭志ん輔師匠の「夕立勘五郎」、三増紋之助師匠の曲独楽、林家三平師匠の漫談、古今亭文菊師匠の「強情灸」で仲入りです。柳亭小燕枝師匠の「白犬」、ホンキートンクのお二人の漫才、林家正蔵師匠の「おすわどん」、春風亭一朝師匠の「蛙茶番」、立花家橘之助師匠の三味線弾きの唄いの浮世節、昼の部の主任の柳亭一馬師匠の「青菜」でした。夜の部は、蝶花楼桃花師匠の女ばかりの「桃組公演」でもありました。前座の林家たたみくんの「穴子でからぬけ」、二つ目の鈴々舎美馬さんの「マッチングアプリ」、二つ目の古今亭佑輔さんの「桃太郎」、蝶花楼桃花師匠と前座の金原亭杏寿さんのマジックやら歌とかの余興、柳家花ごめ師匠の「平林」、川柳つくし師匠の「女子会こわい」、立花家あまね師匠の三味線弾きの唄いの民謡、一龍斎貞鏡師匠の講談の「仙台の鬼夫婦」、松旭斎美智さんの松旭斎美登さんのお二人のマジック、三遊亭歌る多師匠の「町内の若い衆」で仲入りです。林家きく姫師匠の「手水廻し」、ニックスのお二人の漫才、柳亭こみち師匠の「そば清」、林家あずみさんの三味線漫談、林家つる子師匠の「ねずみ」の前編、夜の部「桃組公演」の主任は蝶花楼桃花師匠の「ねずみ」の後編でした。

とくに印象に残った演目です。春風亭一之輔師匠の「加賀の千代」と古今亭文菊師匠の「強情灸」で大爆笑で、やはりこの春風亭一之輔師匠と古今亭文菊師匠は真逆をゆく永遠のライバルですな。柳亭一馬師匠の「青菜」の大爆笑。川柳つくし師匠の「女子会こわい」が新作のあるある話で大いに笑ってしまいました。三遊亭歌る多師匠の「町内の若い衆」は大爆笑で、こわおもてのおかみさんの演じ方がすごいっす。そして、あの落ちですな。柳亭こみち師匠の「そば清」もよかった。林家つる子師匠と蝶花楼桃花師匠で前編と後編を話しわけた「ねずみ」は日光東照宮の眠り猫を彫った伝説の木彫師、左甚五郎をモデルにした人情噺で、日本人の心の一番、いいところ、美しいところを現しているよにも思えました。それにしても、蝶花楼桃花師匠は新しいことに挑戦するたびに、その話す落語が深くなっていっているようですぞ。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスなのです。
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国立能楽堂で能楽を見ました。狂言は大蔵流の「素袍落」、能は金春流の「井筒」でした。「井筒」は、ぼくが初めて見た能であります。いわば、能楽にはまったきっかけであります。世阿弥の作った複式夢幻能の名作です。能って静かな劇ですね。昔の生が夢となって、立ち現れ、夢として消えていくようだよ。なぜか、とても美しい。現は夢で、夢は現。幽玄が少しはわかるような気もします。
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五月十二日、新宿末廣亭での令和七年五月中席昼の部です。いつものように見た演目を書き出してみます。つきましては「新作」という表記のない落語は古典落語です。前座の三遊亭歌ん太くんの「桃太郎」、二つ目の三遊亭ぐんまくんの新作「新・北三国志」、入船亭扇橋師匠の「高砂や」、寒空はだかさんの漫談、古今亭志ん五師匠の新作「魚男」、金原亭馬治師匠の「権助魚」、笑組のお二人の漫才、鈴々舎馬るこ師匠の新作「タトゥーに込めた愛」、古今亭菊春師匠の「替り目」、アサダ二世さんの奇術、林家錦平師匠の「看板のピン」、柳家小里ん師匠の「長短」で仲入りです。仲入り後、弁財天和泉師匠の新作「謎の親戚」、林家ペーさんの漫談、柳家きく麿師匠の新作「託おじさん所」、桃月庵白酒師匠の「粗忽長屋」、翁家勝丸師匠の太神楽曲芸。主任は柳家小ゑん師匠で新作「ほっとけない娘」でした。

今日は柳家小ゑん師匠が主任ということで、新作ばかりかと思っていたら、古典落語もそれなりの数が聴けて、よかったです。古今亭菊春師匠の「替り目」とか、すごくよかった。弁財天和泉師匠の新作「謎の親戚」が法事で出会ってしまう知らない親戚のあるある話で、わが身のことのようでもあり、とても面白かった。柳家きく麿師匠の新作「託おじさん所」がシュールでまたよい。桃月庵白酒師匠の「粗忽長屋」は笑いっぱなし。主任の柳家小ゑん師匠で新作「ほっとけない娘」は小ゑん師匠ならではの滑稽噺ですな。この仏像マニアの女子の噺には何度聴いても笑ってしまう。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスなのです。
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五月七日、上野鈴廣演芸場での令和七年五月上席昼の部を見ました。例のごとく、見た演目を書き出してみます。前座の柳亭市遼くんの「狸の鯉」、林家まめ平師匠の「真田小僧」、松旭斎美智さんと松旭斎美登のお二人のマジック、古今亭文菊師匠の「出来心」、林家たけ平師匠の「てれすこ」、ニックスのお二人の漫才、三遊亭圓歌師匠の「やかん工事中」、柳家三三師匠の「筍」、立花家橘之助師匠の三味線弾きの唄いの浮世節、古今亭菊之丞師匠の「太鼓腹」で仲入りとなりました。三増紋之助師匠の曲独楽、林家つる子師匠の「箱入り」、入船亭扇遊師匠の「家見舞い」、林家二楽師匠の紙切り 、主任は林家正蔵師匠の「雛鍔」でした。

ぼくの印象にとても残った演目です。素人の曖昧な感想ということでご容赦ください。仲入り前は、古今亭文菊師匠の「出来心」、柳家三三師匠の「筍」、古今亭菊之丞師匠の「太鼓腹」などがよかったです。仲入り後は、みんな楽しかった。三増紋之助師匠の曲独楽のノリノリの楽しさ。林家つる子師匠の「箱入り」は何度、聞いても面白い。入船亭扇遊師匠の「家見舞い」の大爆笑。林家二楽師匠の紙切りのとぼけた味わい。主任の林家正蔵師匠の「雛鍔」は笑いながらも、どこか胸に染みる人情もので、円熟しております。

あー、暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスなのです。
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浜松町にある劇団四季の自由劇場で企画・構成・台本・演出、浅利慶太さんによる『ミュージカル李香蘭』を見ました。あったことの羅列による歴史ではなく、人びとの経験したことの前の大戦の歴史がよく分かりました。それこそが演劇の力だとぼくは思います。

このミュージカルの原作は山口淑子さんと藤原作弥さんの共著による『李香蘭 私の半生』。山口淑子さんは、李香蘭であったことを消し去りたいと自分を恥じて、インタビューで語っておられました。だからこそ、それを残すために『李香蘭 私の半生』を書いたのだと思うのです。『ミュージカル李香蘭』にしろ、『李香蘭 私の半生』にしろ、李香蘭こと山口淑子さんの経験したことの凄まじさにぼくは驚いてしまいます。

この『ミュージカル李香蘭』は戦争の終わりとともに幕がおりるのですが、常に自己を詳察し、自己を更新する山口淑子さんは、戦後、さまざまな名前を持つにいたります。ハリウッドの映画に出演した彼女の名前の「シャーリー・ヤマグチ」もそのひとつで、後にパレスチナと日本の友好に国会議員として尽力もし、パレスチナでは「ジャミーラ・ヤマグチ」と親愛を込めて呼ばれました。イスラエルは李香蘭という少女を間違った戦争の宣撫工作に映画を通してかりたてた満州国のようだ、とも山口淑子さんはおっしゃっておられます。

さて、『ミュージカル李香蘭』は間違ったこと、戦争を繰り返さないためにも、一人でも多くの人に見てもらいたい、そのような名作、演劇、ミュージカルなのであります。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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