えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
国立能楽堂に能楽を見に行きました。
見た狂言は和泉流『梟山伏』。梟の巣を取り除いてしまい、梟に取り憑かれた人なかろではなく、加持祈祷する僧侶も取り憑かれてしまう滑稽話。
能は観世流『巴』。木曽義仲につかえた女武士、巴御前が添い遂げられなかった悲しさを語る。プレトークとして、観世流のシテ方の安藤貴康さんの能とはどのようなものなのかの解説付き。能とは神仏への捧げ物であるのは、松の描かれた舞台の鏡板から、やさしく解きおこしていただけました。能は深くて、いいなぁ。後シテの登場の詠じた言葉がとても印象的だったので記しておきます。
「落花空しきを知る。流水心無うして自ずから。澄める心。たらちねの罪も報いも因果の苦しみ。今は浮かまん御法の功力に。草木国土も成仏なれば。況んや生ある直道の弔ひ。かれこれ何れも頼もしや頼もしや。あらありがたや」
新宿末廣亭の昼の正月初席第一部で落語と色物を楽しみました。たくさん咄家さん、芸人さんが出演しております。いつもは開いていない二階の桟敷席まで開ける完全満員の賑わいです。
桧山うめ吉さんの小唄と、その後に舞った獅子の舞いに正月気分が盛りあがってきます。滝川鯉昇師匠の「鰻屋」が江戸の町にいざない、なんともいい感じ。上方の笑福亭鶴光師匠の師匠の笑福亭松鶴の思い出話に大笑い。いつも楽しいボンボンブラザーズの曲芸があり、春風亭昇太師匠の「壺算」で大爆笑となりました。
ふと、寄席から出て、新宿の街を歩きながら、ぼくは人類が滅亡する前の日であっても、寄席は開いていて、やっつぁん、くまさんの落語の呑気な笑いが小屋中に響いていて欲しいと思ってしまう。そうなれば、誰もいなくなった地球に、人類には善良なところもあったという微かな記憶が残っているでしょう。
中堅のぼくの大好きなもっともあぶらの乗りきった二人の咄家、春風亭一之輔師匠と古今亭文菊師匠が出演するというので、上野の鈴本演芸場に馳せ参じました。
寄席が始まり、しばらくして、三味線と浮世節の立花家橘之助姉さんの後の桃月庵白酒師匠の「代書」あたりから笑いのグルーヴに会場はつつまれはじめておりました。そして、中入りにはいり、再び幕が上がり、ニックスの姉さん二人の漫才の後、江戸衆の呑気で純朴な笑いの世界に突入してゆきます。古今亭文菊師匠の「親子酒」、春風亭一朝師匠の「湯屋番」の定番に笑い、林家楽一師匠の紙切りでほんわかして、春風亭一之輔師匠の「富久」でめでたくしまいとなりました。「富久」で大笑いながら、その噺にちなんで、おいらも年末宝くじかなんか、当たるといいなとかって思ってしまいます。嫌なことばかりの世の中ではありますが、落語は残された心のオアシスです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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