えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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鈴本演芸場令和六年三月下席夜の部に行ってまいりました。三遊亭わん丈くんと林家つる子さんの真打昇進披露も兼ねております。目出度いではありませんか。三遊亭わん丈くんは十六人抜き、林家つる子さんは十一人抜きの抜擢真打となります。二人ともこれからは師匠とも呼ばれることになりますな。

さて、披露された演目を書き出してみます。二つ目の柳亭市若くんの「出来心」、翁家勝丸さんの大神楽曲芸、三遊亭天どん師匠の「初天神」、五明樓玉の輔師匠の「宗論」、すず風にゃん子さんと金魚さんの漫才、古今亭志ん陽師匠の「代書屋」、鈴々舎馬風師匠の漫談、柳亭市馬師匠の「高砂や」、江戸家猫八さんのものまね、柳家三三師匠の「狸さい」で中入りとなりました。その後、林家つる子さんの真打昇進披露口上がありまして、林家楽一さんの紙切り、林家正蔵師匠の「松山鏡」、三遊亭わん丈師匠の「県民性」、立花家橘之助さんの浮世節、今夜の主任の林家つる子師匠の「中村仲蔵」。

やはり、今夜の真打昇進口上の主役、林家つる子師匠の「中村仲蔵」について述べねばなりますまい。ところどころに笑いを差し挟みつつの歌舞伎役者「中村仲蔵」とその女房も重要な「蛇の目傘」の別名もある人情噺。感動しました。寄席はパラダイス。
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上野の鈴本演芸場の令和六年三月中席の昼の部を見に行きました。

見た演目を書き出してみます。前座の柳亭市助くんの「たらちね」、二つ目の三遊亭伊織さんの「寄合酒」、三遊亭歌扇師匠の漫談と小話、柳亭燕路師匠の「安兵衛狐」、林家八楽さんの紙切り、柳亭こみち師匠の「茗荷宿」、五街道雲助師匠の「強情灸」、すず風にゃん子さんと金魚さんの漫談、三遊亭歌奴師匠の「片棒」で中入りとなりました。ストレート松浦さんのジャグリング、三遊亭歌武蔵師匠の相撲漫談、古今亭文菊師匠の「やかん」、江戸家猫八さんの動物ものまね。主任は三遊亭志う歌師匠の「居残り佐平次」でありました。

印象に残ったのは古今亭文菊師匠のおなじみの「やかん」、またの名は「無学者」ともいいますな。文菊師匠が古典落語を話す時の放つ独特の空気と時間の流れに惹き込まれます。文菊師匠の独演会はそのうち見てみたいと思います。今日も寄席はパラダイスでした。
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新宿末廣亭の令和六年三月中席の昼の部を見に行きました。見た演芸を書き出してみます。前座の三遊亭まんとくんの「寿限無」、柳家こもん師匠の「初天神」、春風亭柳枝師匠の「反対俥」、ストレート松浦さんのジャグリング、柳家小傳次師匠の「寿司屋水滸伝」、桂やまと師匠の「熊の革」、ロケット団の漫才、古今亭圓菊師匠の「シンデレラ伝説」、柳家はん治師匠の「妻の旅行」、林家二楽さんの紙切り、林家正蔵 師匠の「新聞記事」、柳家さん喬師匠の「時そば」で中入りとなりました。そして、松旭斉美智さん、美登さんの奇術、橘家圓太郎師匠の「浮世床」、五街道雲助師匠の「ざる屋」、柳家小菊さんの三味線を弾き唄う俗曲、柳家小袁治師匠の「百年目」。新作、古典と楽しい落語が続きました。

今日は先生に引率された中学生がたくさん来ていました。それでも、吉原にご案内などと唄う柳家小菊さんが素敵ですな。亡き立川談志は落語を「業の肯定」と言ったとか。ぼくは、柳家小袁治師匠の「百年目」を見て、聴くと、落語は何でもない人の営みの滑稽の愛おしさを語るものだとも思うのです。寄席はパラダイスです。
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浅草演芸ホールの令和六年上席昼の部の寄席通い。今日見た演目を書き出してみます。柳家小せん師匠の「お血脈」、米粒写経の漫才、柳家わさび師匠の「MCタッパ」、三遊亭歌橘師匠の「紙入れ」、ストレート松浦さんのジャグリング、林家正蔵師匠の「読書の時間」、春風亭百栄師匠の「手水廻し」で一回目の中入りとなりました。林家八楽さんの紙切り、春風亭一蔵師匠の「太鼓腹」、三遊亭歌る多師匠の「金明竹」、三増紋之助さんの曲ごま、鈴々舎馬風師匠の漫談、三遊亭歌奴師匠の「人情匙加減」で二回目の中入りです。そして、三遊亭志う歌師匠の「鈴ヶ森」、ロケット団の漫才、五街道雲助師匠の「粗忽の釘」、春風亭一之輔師匠の「寄合酒」、立花家橘之助さんの浮世節。主任は爆笑王、三遊亭圓歌師匠の漫談でした。圓歌師匠、弟子へのパワハラは好かねぇが、爆笑はいいねぇ。

印象に残った演目、三つ。善光寺の云われを説いた柳家小せん師匠の「お血脈」。林家正蔵師匠の「読書の時間」。正蔵師匠の新作ものは初めて聴きました。三遊亭歌奴師匠の「人情匙加減」の大岡越前公の気持ちのいい大岡裁き、大岡政談。

寄席はパラダイスでなくっちゃね。
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国立能楽堂で能楽鑑賞をしました。

狂言は大蔵流の「鬼ヶ宿」。女を訪ねて来た男を追い払おうと、女は鬼の面を着けるという話。昔の人のおおらかな笑いが何ともいい。

能は宝生流の「志賀」。江州の志賀の山中で一人の翁と帝の臣下が出会う。翁は背に薪を持ち、それに一本の桜の枝をさしておりおり、何か様子がおかしい。その翁は「古今和歌集」で紀貫之に六歌仙にも選ばれた大伴黒主であった。大伴黒主は、今や志賀大明神に化身しており、山桜を咲かせ、和歌の心を称え、帝の治世による平和を言祝ぎ、神楽の舞を踊る。この能に込められた願いに今の世界とのシンクロニシティを感じました。曲が終わり、演者も去った舞台の鏡板の松を見ながら、いつものように胸がじーんとしてしまいます。この不遇でもあった大伴黒主の読んだ歌。

 春雨の降るは涙か桜花散るを惜しまぬ人しなければ

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小田急相模原のエルトピートでの三雲参龍さんの主催するポエトリーリーディングの会「月にポエロ」で読むために、その会の前の深夜に詩を作りました。「月にポエロ」は今回、ラストの夜ということですが、素晴らしい企画であったのはいうまでもしれません。再びこのような会がもたれることを願ってやみません。歌の詞は今までたくさん作りましたが、詩はめったに作ったことはありませんでした。ぼくの読んだ詩は、詩といいより散文詩しかもしれず、これは「ガザのために」と題しました。今こそ、この状況の中で、何らかの形で発表した方がいいと思い、言葉が死なず、世界が変わることを願い、披露します。


   ガザのために

私は殺され、死んだ子どもの姿を見過ぎたのだろうか。もう十分だ。もう十分だという声も被害者と称する選民たちに声は届かない。今では、病院の受乳器の中で、餓死する子どもの姿が届けられる。誰も手出しするな、死なすのだとあなたは言うのかね?

ウクライナでも戦争は止まない。ミャンマーはどうなった? 私にとって、生きた時間より、これから生きる時間の方がはるかに短いというのに。

パレスチナ、ウイグル、クルド、チベット。土地を持たない民族の悲惨さに、まだ、夜は続いている。国境がなくなればいいという夢の歌。二千年以上、はるか昔の物語には選ばれし民というが、それによって、命を含むすべてを奪われたらどうだろうか? 国歌と民族は同一ではない。国の中にさまざまな人種、民族がおり、むしろあなたは、あなたの国の中の壁の崩落するのを夢見たらどうだろうか?

獲物を食み涙する鰐の体の中で、魚は憤怒し、鱗を逆立てているのだ。言葉。その言葉を発することを私は止めてはならない。言葉は翼を持ち、すると、言葉ではない鳥のさえずりを聞くことだろう。自由。自由。その時、死んだ、洗礼を受けない、あなたにとっての異教徒の子どもらが、不滅の輪廻転生のように、復活するのを見るだろう。そのような夢の中ですべては逆流し、新宿駅の集会で在日パレスチナ人であるアイーダさんの言葉は響き、私は不覚の嗚咽をし始めたのだ。

「今起きている虐殺は前例を見ない。ホロコーストでさえ比較にならない。支援物資が届いた所でイスラエルは殺人を犯した。あと何人の血が、何人の死体が、何人のもぎ取られた四肢があれば十分か。私たちは黙らず、どこにも行かない。パレスチナ人はパレスチナ人だ」
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上野の鈴本演芸場の令和六年二月下席昼の部へ寄席通いです。

見た演目を書き出してみます。二つ目の林家かごめさんの「ぞろぞろ」、林家八楽さんの紙切り、春風亭勢朝師匠の「袈裟御前」、柳家花いち師匠の「アニバーサリー」、ホームランたにしさんの漫談、橘家文蔵師匠の「時そば」、柳家小ゑん師匠の「鉄の男」。寄席に似つかわしくない綺麗な女の人が登場したと思ってしまった小梅さんの奇術、春風亭一朝師匠の「壺算」で大笑いして、中入りです。ホンキートンクの漫才、最近、のっているからっと明るい蝶花楼桃花師匠の「やかん」。林家正蔵師匠の「西行鼓ヶ滝」は笑いのグルーヴに突入して、止まらなくなり時間オーバーでも、めちゃくちゃ面白い。立花家橘之助さんの浮世節があって、若手、柳家勧之助師匠の「紺屋高尾」でほろりとさせられました。

ジェンダー・ギャップが問われるなかで、今後、廓話をするのが難しくなるのではないかという意見もあるけれど、近頃、若手落語家の遊廓を背景にした落語を聴くことが多いような気がします。今日の柳家勧之助師匠とか、林家つる子さんの「紺屋高尾」、鈴々舎美馬さんの「文七元結」、蝶花楼桃花師匠は「お見立て」がいいというし、これは若い世代からの返答ではあるまいか?

あぁ、寄席はパラダイスです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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