えいちゃん(さかい きよたか)

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堀江邦夫さんが文を書き。水木しげるさんが絵を描いた「福島原発の闇 原発下請け労働者の現実」を読んだ。1978年にはもうすでにこのようなものが日本を代表する写真雑誌「アサヒグラフ」で発表されていた。この本に書かれているそれは、この本から引用すれば、「目にも見えず、匂いもせず、痛くもかゆくもない」ものだけど、このようなものでもあるらしい。

「(内部被ばく)
―身体内にとりこまれた放射性物質の放射線で身体の内部から被ばくすること。(放射性物質が)一度身体にはいると、多くの場合、これを体外に排泄することは困難である。血球の減少をおこし、衰弱と貧血をともなうことがある。また白血病、骨しゅようの発生の原因となる可能性が大きい
―「放射線と人間環境」(科学技術庁)」

ぼくは、最近、いろんなマスコミでかしましい「内部被ばく」の意味も本当はよく知らなかったばかな人間だ。今は本当のところを誰も語らない戦時中なのかもしれない、と思う。ならば、戦前に書かれたこの文と絵も読んでみたらどうだろうか、とも思ったのだった。この本の筆者は当時をこうも振り返る。再びこの本からの引用。

「原発のもつもうひとつの顔が、ひそかに、しかも着実に社会全体を覆いつつありました。ドイツ生まれの作家ロベルト・ユンクがその著「原子力帝国」のなかで、原子力は強力な警察・管理国家をもたらす、と警鐘を鳴らしていたとおり、たとえば1974年には米国の核燃料製造所に勤務する女性技術者が内部告発資料を持ち出したとたん不審な自動車事故に遭い死亡する事件(カレン・シルクウッド事件)が起きていましたし、私のように売れないものかきでさえ、1977年、取材の途中で原発のPR館を見学しただけで電力会社から警察に通報され、県警による長時間の取り調べを受ける、といった不快きわまる経験をしています」

ぼくたちの今は、ジョージ・オーウェルのいう「1984」以後の抑圧された世界かもしれない。その世界で封じられている言葉とな何だろう。







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えいちゃん
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S.E.
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音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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