えいちゃん(さかい きよたか)

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ある一枚の絵を見たいがために新国立美術館の「オルセー美術館展」に行きました。19世紀絵画の最も大きな潮流である印象派、マネの絵を中心のその成り立ちと初期の作品を展示していた。印象派に強く影響を与えた、バルビゾン派の絵画とは、印象派が芽を出すその直前にたくさんの当時の画家たちがフランスのバルビゾン村を訪れ、自然を、田園を、生活を、人々を描いた、それらを指す。その中の一枚、ジャン=フランソワ・ミレーの描いた「晩鐘」は、ぼくが一度は、本物、実物を見てみたいと思っていた絵。その絵の前で、長い間、たたずんていたのです。すると、誰かのひそひそ声が聞こえもしました。ずいぶん暗い絵だね、と話している。ぼくは、暗いなのだけど、その絵から、バルビゾンの村を清い空気でつつみこむかのような、夕暮れの鐘の音を聞いているみたいなのだった。その清浄さにあらがえない時間とか自然とかを感じつつ、この絵を見る喜びに満たされていたようなのだ。ついに見た「晩鐘」なのです。

さて、もう一つの閑話。印象派というよりその前夜のバルビゾン派の絵画ではじめて屋外の見た風景がたくさん描かれ始める。そこには19世紀初頭に発明されたチューブ入り絵の具の発明というのがありました。これによって、多くの画家は、はじめて絵の具を戸外に持ち出し始めたのです。そこで発見されたのが、目も前にある日をあびた風景の美しさだったのです。技術革新によって発見された世界観ともいえるわけで、それが新しい時代の果実だったのです。ひるがえって、今という時代は、世界はミレーたちが見つけた新しい美のようなそれを見つける前夜のような気もするのですが。
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えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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