えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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行きつけの本屋さんに「柳田國男と遠野物語 日本および日本人の原風景」というムックがおいてあって、おもしろそうだなと買ってしまい、やっぱおもしろくて一気に読めてしまった。

2012年は柳田國男没後50年だそうだし、2011年は「遠野物語」発行100周年だそうだし、その二つにはさまれて、東北の大震災といういたましい災害があったことが、何かの符号のようにも思える。空の向こうからこの民俗学という日本独自の学問の創始者の負けるな、東北、おまえたちは強いという励ましの声が聞こえてはきはしないだろうか? 地図を開けば、宮澤賢治の花巻、柳田國男の「遠野物語」の遠野、製鉄所と漁師の町である釜石が横に並んでいるのを見て、何か想像をかきたてられもする。

さて、この「柳田國男と遠野物語」、大人が読む柳田國男の絵本といった趣で、写真、文章ともに充実していておもしろい。柳田國男とはどんな人かと訊かれれば、このムックにある一つの章「吉本隆明の柳田民俗学」での吉本隆明「無方法の方法」からの引用「わが柳田國男は、いわばお話の学者である。その意味は、民話や説話の学者ということではなく、その本質がお話である学者という意味である」につづけて、こう書かれてもいるのです。

「柳田國男の作品群の力は、物語の力であり、文学の力である。
何をもって文学と見るか。
いろいろな考え方があろうが、それは読んだものの精神を変化させる力をもった物語、文章だと考えている。魂を揺さぶる力といってもよい」

その昔、吉本隆明の「共同幻想論」を読んだことがあるのだけど、何が書いてあるのか、難しくてほとんど分からず、けれども、そこには柳田國男のたくさんの引用から紐解かれた、天皇制論、国家論が語られているらしいことは憶えているのだけど。

ある時、会社帰りに友だちと飲んで酔っぱらい、電車の中で世間話となり、「柳田國男」って「やなぎだくにお」なのかなぁ、「やなぎたくにお」なのかなぁなどと話していると、隣にいた知らない男の人が、いきなり話に割り込み、「やなぎたくにお」だよ、と教えてくれたことがあった。なんか恥ずかしかったです。

あー、「遠野物語」を再読したくなりました。









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歌ってしまいます。そしてギターも少々。
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