えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

entry_top_w.png

町田のディスク・ユニオンで見かけ、買ってしまった、今は亡き中村とうようさん著したの「アイウエ音楽館」を読んだ。もうこんな唯一無二の視点で世界中のポップ・ミュージックを論じれる人はいないだろう。

この本は「アイウエオ」順に「ン」まであって、子ども向けに、それぞれポップ・ミュージックを独自の視点で3頁ほど紹介しているそれが51章ある。例えば、「イ」は「イギリスの音楽」となっており、その欄外に白眉で独自なビートルズとジョン・レノンの論が述べられていて、素晴らしい。それをご紹介し、中村とうようさんにぼくはいつまでもレスペクトを表したいのです。

「イギリスのリバプールなんて町を、日本の若い人たちが知っているのは、ビートルズのおかげだろう。
 むかしイギリスが世界一の大国であったころ、リバプールの港は奴隷貿易で栄えた。この港を出た船がアフリカからアメリカに奴隷を運んでタンマリもうけたのだ。奴隷の子孫の黒人たちの音楽がアメリカでロックになった。リバプールの町がすっかりさびれてしまったころ、そこで生まれたビートルズが新しいロックでリバプールの町を有名にした。ビートルズがなくなってしまって、ビートルズは失業者だらけのさびしい町となっている。
 ジョン・レノンやポール・マッカートニーがロックに夢中になったのは自分たちの町の暗い過去がいやでたまらなかったからじゃないだろうか。とくにレノンが、いつも人びとに愛と平和の大切さをうったえつづけたのは、イギリスが世界でたくさん悪いことをしてきたのを知っていたからだろう。それで、かれはインド音楽のラビ・シャンカールの教えをうけ、日本人の小野洋子さんと結婚し、アジアの心に近づこうと努力した。
 レノンはマイケル・ジャクソンとはまったくべつの意味で、これまでのポピュラー音楽にはいなかった、新しい生き方をした大スターだった。そして四十歳のときに、ピストルでうたれて死んでしまった。」





entry_bottom_w.png
この記事にコメントする
お名前 
タイトル 
メールアドレス 
URL 
コメント 
パスワード 
plugin_top_w.png
カレンダー
03 2024/04 05
S M T W T F S
1 3 6
8 9 10
14 15 18 19 20
22 23 25
28 29 30
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
えいちゃんのお奨め

ライブのお知らせ

ぼくのTwitter

plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新コメント
[12/23 ロンサム・スー]
[07/27 gmail account]
[08/29 えいちゃん]
[08/29 みさき]
[05/18 えいちゃん]
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
ブログ内検索
plugin_bottom_w.png
plugin_top_w.png
最新トラックバック
plugin_bottom_w.png
Copyright えいちゃん(さかい きよたか) by えいちゃん All Rights Reserved.
Template by テンプレート@忍者ブログ