えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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去年からずっと見たいと思っていた伊藤智生監督の「ゴンドラ」を横浜伊勢佐木町の映画館、ジャック・アンド・ベティーで見た。30年ぶりのリバイバル上映の幻の名品だとのこと。ジャック・アンド・ベティーでは、なんと、デジタルではなく、30年前のフィルムで上映してくれていた。

見ながら、日本でロード・ムービーをルイス・ブニュエルを撮ったならこんな映画になるのではなどと思っていた。きっと、映画というフォーマットでしか表現できなことっていうのもあるんだ。

いつしか、映画に惹きこまれ、ぼくは、ぼくも子どもんころは、どこか、どこにも自分の居場所がこの世界には用意されていないように感じていたのを思い出した。その思いは今でもぼくに憑りついていて、きっと、おしまいまでそうなのかもしれない。見ながら、ずっと、初めて見る映画なのに、デジャブ、既視感を感じていた。30年前に見たことがあったのどうか、その記憶のないのが不思議。

上映後、映画館で伊藤監督のトークを聞いた。こんな名画を撮ったのはこんな人なのか。今、劇場映画の第二作目を準備しているとのこと。心の中で応援しています。見に行きます。楽しみです。

映画「ゴンドラ」公式サイト あなたには居場所がありますか?
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レンタルDVDで大林宜彦監督の「野のなななのか」を見る。初見だと思って見始めたら、実は昔、映画館で見ていたのを思い出した。自分のブログを探してみたら、そこにもあったのです。

えいちゃんのブログ 野のなななのか

再び見て、圧巻でした。再び感動しました。生きているものも死んでいるものも、みんな、本当はいっしょにいるんだね。山中綾野を演じる安達祐実さんがすごい存在感。奇をてらわないメッセージ。野辺送りの音楽を奏でる野の音楽隊にはぼくの姿もあるのではないかと妄想してしまう。そして、何度も引用される中原中也の詩。

大林監督、まだまだ何本も映画を作りつづけてください。ぼくはファンです。それから、あー、芦別を旅してみたい。

野のなななのか : 作品情報 - 映画.com
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レンタルDVDで二度目の「この世界の片隅に」を見ました。ストーリーは分かっていながら、感動しました。いい映画は何度でも見るべきなんだね。いまだにロングランして劇場でも、ちらほら上映しております。一度目とは違うシーンに目がいって、そうかと新しい発見をしたりします。また、すずさんに会えました。

ロングラン上映中! 劇場用長編アニメ「この世界の片隅に」公式サイト
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大林宣彦監督の「花筐/HANAGATAMI」を見ました。

大林監督が医師から癌の診断で余命3ヶ月と言われた後にクランクインした映画です。もちろん大林さんは存命ですよ。

「この空の花 -長岡花火物語」、「野のなななのか」と合わせて、反戦三部作のしめくくりは、デビュー作の「HOUSE ハウス」以前から案をあたためていた映画だそう。やっと監督の夢がかなった。監督自身はこの三部作を「古里映画」と呼んでいます。地元の力を借りた自主製作映画というような意味だそう。ぼくは「野のなななの」は未見。「この空の花 -長岡花火物語」はすごくよかった。

さて、「花筐/HANAGATAMI」、映像と音による長い詩のような映画で、大林マジックも無尽に発揮されております。大林組の創り出した夢と迷宮ですな。セリフのあちこちの出てくる「戦争に殺された」という言葉も刺さります。もう一つののテーマが日本の古里の美しさ。そして、さらにもう一つのテーマが愚かな若者たちの青春の普遍の純真さ。いまだにこのような映画を撮りつづけている大林宜彦監督自身も、きっと純真な人だ。

きれいな女優さんもいっぱい出ています。大林監督は女の人を撮るのが本当にうまい。

檀一雄の原作も読みたい。三島由紀夫がこれを読んで、小説家になろうと思った小説だそうだ。

映画『花筐/HANAGATAMI』公式サイト
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年があけけてしばらくしたらずっと風邪っぴきで調子悪かったのだけど、映画を見に行きました。それは気になっていたドロタ・コビエラ監督の「ゴッホ 最期の手紙」。

黒澤明監督のオムニバス映画「夢」の中の一篇「鴉」を思い出した。「夢」は黒澤明の見た夢を映画にした短編集で、「鴉」では黒澤明がゴッホの絵の中に入り込み、ゴッホに出会うというものだった。ゴッホを演じているのはアメリカの巨匠監督・マーチン・スコセッシだったのだけれど、耳を切り落としたゴッホが、どうして描かずにいられるのか、すべては素晴らしいと言い、油絵の具をキャンバスに塗りつけるのだった。

「ゴッホ 最期の手紙」では更に進化し、観客はゴッホの絵の中に入り込み、フランスのオーヴェールをゴッホの死を巡る謎解きの旅をすることになる。感動しました。ぼくは美術館で絵を見るのが好きで、いろんな絵を見たきて、たくさんの美しい絵に出会ったのだけれど、ゴッホの絵には美しさを越えた何かすらあると思う。この映画でゴッホの絵の美しさすら超えた何かも、その死も謎であるまま残ったのだけれど、エンドロールを見ながら、その死を悼み、泣いてしまったのだった。

ゴッホ~最期の手紙~
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今年、初めて見た映画はアキ・カウリスマキ監督の「希望のかなた」です。前半は眠くなり、すこしうとうとしてしまった。どこか、小津安二郎監督の遺作にして唯一のカラー映画「秋刀魚の味」を思い出させる。セットのところどころに使われている渋い赤い色の家具とか洋服とかがとてもいい感じ。

なんと今作の主人公は、シリアからフィンランドの町にやって来た難民の男だった。けれど、いつもと変わらぬアキ・カウリスマキ監督の映画なのです。

ぼくは、アキ・カウリスマキ監督の映画に登場する孤独で、静かで、善良で、やさしい人たちが大好きなのです。

映画『希望のかなた』公式サイト
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山崎貴監督の「DESTINY 鎌倉ものがたり」を見た。わしゃ、西岸良平の漫画が好きでのー、映画になると必ず見てしまうよ。「ALWAYS 三丁目の夕日」のシリーズとか全部、見ている。日本映画らしいSFXってあるんだなー。今は亡き黒澤明がコンピュータによるごの技術を知っていたら、どんな映画を撮っていたのだろうかとつい妄想してしまう。いつの時代なのかもわからない映画で、魔物とか幽霊とか黄泉の国とか出て来て、鎌倉って町も好きだし、おもしろかったです。そして、一色亜希子を演ずる高畑充希のいもねーちゃんっぽさがかわいかったです。

映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」公式サイト
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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