えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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柄谷行人さんの著した『定本 力と交換様式』を読了しました。この本は哲学のノーベル賞といわれるバーグルエン哲学・文化賞の受賞の対象となった論考であります。柄谷行人さんの本は難しいけれど、なぜか読めてしまいます。

霊的な「力」により、よき未来の到来が必然としてやってくる、そのようなことがオカルトではなしに、哲学として書かれた希望の本でありました。柄谷行人さんは『日本精神分析』で、芥川龍之介の『神々の微笑』を分析し、日本文化における、作り変える「力」を読み解き、ぼくを驚かせました。あれからはおよそ半世紀、さらなる霊的な「力」により、柄谷さんの思考がここまで来たことに、ぼくはさらに驚き、読後、未来への希望を感じてております。

柄谷 行人 - 定本 力と交換様式(岩波現代文庫)
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北千住のシアター1010に『『遠野物語』を語る-語り・芸能・映像が織りなす遠野の世界-』を見に行きました。義太夫の語りと人形浄瑠璃、神楽や鹿踊りで柳田國男の『遠野物語』の世界を楽しもうというものです。柳田國男と柳田國男の創生した民俗学は大好きです。締め括りの鹿踊りで、神の使いの鹿は客席のぼくの目の前で舞ってくれ、感動は頂点に上り、畳みかけるような、こんな義太夫の語りで今日の『遠野物語』は了となり、会場中が万感の拍手となりました。

国内の山村にして遠野よりさらに物深き所にはまた無数の山神山人の伝説あるべし。願わくはこれを語りて平地人を戦慄せしめよ。
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田口トモロヲ監督の『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』を見ました。

この映画を見ながら、1979年前後の当時の実写の写真が差し挟まれ、客席のどこかに高校生だったころの自分がいるのではないか、とふと探してしまいます。あのころは、新宿ロフトやら渋谷屋根裏とか、法政大学の学館ホールとか、ライブにかなり行っていました。映画の中の新宿ロフトや渋谷屋根裏の再現度はかなりのものです。

この『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、以外にもまっとうな青春映画となっております。すがすがしいような、すがすがしくないような、そういうものが青春だろうか?

江戸アケミをモデルにしたヒロミを中村獅童くんが演じていて、なかなかいい感じ。このヒロミのセリフがこの映画の核となっています。江戸アケミは歌舞伎のミエこそ切らないけれど、あんな感じの人でした。

小嶋さちほさんがモデルのサチを演じている吉岡里帆さんもいい感じです。ここで一つだけ思い出話。この映画の当時、ぼくは何度かライブハウスで小嶋さちほさんの出している手書きのミニコミ誌を買ったことがあります。パンクロックが好きなこんなきれいな大学生のお姉さんもいるのか、と驚いたことがありますよ。おっと、脱線。

『ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。』は、昔話になっていない、今でも通じることのようにも思えて、若い人にこの映画を見てもらって、感想を聞いてみたい。何か感じるところがあるはず。あのころ、みんな本気だった。この映画がヒットして「おまえはおまえのロックンロールをやれ!」というメッセージが若い人に伝わってほしい。

ストリート・キングダム 自分の音を鳴らせ。
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国立能楽堂で第39回青翔会、第十一期能楽三役研修、研修修了発表会でした。晴れの舞台に立つ若き三役とは宝生流ワキ方の渡部葵くん、森田流笛方の鈴木麻里さん、大蔵流狂言方の木村直樹くんの御三方で、研鑽を積む若き能楽師たちの発表会を見ました。若い人が好きなものに打ちこむ姿がまぶしくていいのう。見た演目です。和泉流小舞の「鐘の音(かねのね)」 、金春流舞囃子の「竜田(たつた)」、 喜多流舞囃子の「俊成忠度(しゅんぜいただのり) 」、宝生流舞囃子の「唐船(とうせん) 」、大蔵流狂言の「末広かり(すえひろがり)」、観世流能の「石橋 (しゃっきょう)」。

狂言の「末広かり」はだまされて都で扇のかわりに唐笠を買って帰った太郎冠者が主人に叱られつつも、都でだました商いのものに教わった踊りを傘を広げて踊り、主人に許されるという祝言もので、楽しゅうございました。

能の「石橋」渡ることの難しい絶壁の深い渓谷の石の橋で文珠菩薩の化身である白い獅子と赤い獅子の舞いを見て、僧侶は導かれ、悟りを得るというありがたき能であります。二頭の霊獣の獅子は文珠菩薩の右手の煩悩を断ち切る「宝剣」、左手の知恵の経典をのせた「蓮華」を表しているのでございましょう。白い獅子と赤い獅子の舞いにこの世の悪も邪も断ち切られることをぼくは疑うことはできません。この能によって世界に清らかな瑞兆が満ちるのを確かに感じたのでありました。めでたし、めでたし。
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三月二十三日、浅草演芸ホールにて令和八年三月下席昼の部を見ました。見た演目を記します。前座の柳亭ちょいとくんの「狸の恩返し」、二ツ目の柳家小もんくんの「黄金の大黒」、鈴々舎馬るこ師匠の「託おじさん所」、ストレート松浦さんのジャグリング、柳家福多楼師匠の「反対俥」、柳亭小燕枝師匠の漫談、小梅 さんのマジック、林家たけ平師匠の「相撲風景」、春風亭柳朝師匠の「熊の皮」で一回目の仲入りとなりました。おしどりのお二人の夫婦音曲漫才、春風亭百栄師匠の「コンビニ強盗」、古今亭文菊師匠の「つる」、三増紋之助師匠の曲ごま、蝶花楼桃花師匠の「動物園」、柳亭市馬師匠の「親子酒」で二回目の仲入りとなりました。柳家我太楼師匠の「千早ふる」、ロケット団のお二人の漫才、春風亭一朝師匠の「牛褒め」、林家正蔵師匠の「一眼国」、林家八楽 師匠の紙切り、主任は柳家権太楼師匠の「お見立て」でした。

とくに印象に残った演目であります。鈴々舎馬るこ師匠の「託おじさん所」は、もしも託児所ならぬ託おじさん所があったらというばかばかしい新作の滑稽噺に大爆笑。柳家福多楼師匠の「反対俥」も面白い。林家たけ平師匠の「相撲風景」で大爆笑。古今亭文菊師匠の「つる」もよかった。こういう前座噺も文菊師匠がやると江戸の風の吹く風情がありますな。蝶花楼桃花師匠の「動物園」の桃花師匠のライオンを真似た身振りが楽しい。林家正蔵師匠の「一眼国」は公共のメディアではできなさそうなシュールな噺です。落ちとか下げが粋な文明批評も含んでいて、正蔵師匠ならではの素晴らしさ。柳家権太楼師匠の「お見立て」の廓話の大爆笑の素晴らしさ。近ごろのぼくは、人情噺なら柳家さん喬師匠、滑稽噺なら柳家権太楼師匠、と思うようになりました。

暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
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東京ガーデンシアターで佐野元春のコンサートでした。キャリア45周年のコンサートです。いろんな時代の曲を演奏してくれました。バックの巨大スクリーンの映像を生の演奏とともに見ていると、走馬灯のようで、何か少し感傷的になってもしまいます。でも佐野元春さんの音楽は昔懐かしとかの昔話にならないところが、とても素敵で、びしびしと刺さってくるメッセージもあるのです。

MCでは、戦争のニュースが憂鬱で愛犬のゾーイに癒されているとか、自由とは何か、デモクラシーとは何か、それがあたりまえではなくなってきていて、けれども、これからも最前線に立つ、と話してくれました。ぼくが何がいいたいのでしょう? そう、佐野元春さんのとびきりポップに今をロックして、ノックして、パンチしている流儀が、かっこいいのです。
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Live & BAR Nutty'sでの『7inch早川8thAnniversary Spin & Live』というライブイベントに行きました。ひさしぶりにDJでの大音響でのレゲエ系の音楽を聞いて、とても気持ちいい。バンド演奏もあり、見たバンドは出てきた順にreckless、MINAMOTO JAMS、THE ROCKSTEDY UNITE BANDの三つ。

それらの三つのバンドはそれぞれに個性的で面白いけれど、ぼくのお目当てはジャマイカでのレゲエの前身の音楽、ロックステディばかりを演奏するROCKSTEDY UNITE BANDとなります。バンド演奏と歌にいい音楽だなぁ、と心地よいため息も出てしまいますね。ところで、近ごろ、朝ドラの『ばけばけ』を平日の毎朝、見ているのですが、そこで「桃源郷」という言葉が出てきます。その桃源郷でかかっている音楽はロックステディに違いないことを、ぼくは決して疑いません。素敵な夜となりました。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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