えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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津島佑子さんの「狩りの時代」を読みました。津島佑子さんの遺作になってしまった「狩りの時代」。ヒットラー・ユーゲントが第二次世界大戦中の日本に来日した思い出が繰り返し、思い出され、「フテキカクシャ」という言葉、それは「不適格者」ということなのだろうけれど、それがリフレインされます。相模原での事件もありましたね。もっと、みんなにこのような小説を読んでみて、何かを感じて欲しい。

ラストの方では、やっぱ胸がジーンとしてしまった。

津島裕子さん、今頃、向こうの方では朋輩の中上健次と再会していうのかな。ふと想像するに、津島裕子さんは中上健次に、ずいぶん早く逝ってしまって、ずるいじゃないのと、抗議しているのではないかしら。そんなことより、おれの歌を聞けと、中上健次はジャズを歌いだす。それは"You'd Be So Nice To Come Home "。(わがやに帰る時は楽しかったよね)

「差別の話になったわ。」

と、一人で育てた娘さんにこの小説について津島裕子さんが語ったというは、この本のあとがきにも書いておりました。もっと、津島裕子さんの小説を読みたくもなりました。すばらしい小説家を失いましたけれど、ぼくの読んでいない言葉もたくさん、あるのです。





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ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞したこともあり、なんだか、ディラン関係の本を読みたくなって、「ローリング・サンダー航海日誌 ディランが街にやってきた」を本屋で買ってしまい。読み終えたところ。この本はディラン本人の著作ではなくて、アメリカの劇作家、サム・シェパードの著作なのです。1975年ごろ、その同時のお祭り騒ぎの全米ツアー、ディランがたくさんのいかれた仲間を引き連れて、見世物小屋の芸人になろうとした「ローリング・サンダー・レビュー」のサムによる随行記。

いくら、サムがディランに近づこうとして、ここでのディラン、サムの目から見たディランは台風の渦の中心の目の中であるかのように、静かな無風の空白であるかのようなのだ。ボブ・ディランとはなんて不思議な男なのだろう。何かをかたくなに信じることよりも、もしかして、それは、ありうるべき正しく美しい何かとは、どのようなものであるかを問いを発しながら、探しつづけているかのようなのだ。それは、もう一つのアメリカへの終わりのない旅であるかのよう。

この時、サムが即興で脚本を書こうとして書けなかった映画「レナルド&クララ」は評論家をはじめ、多くの人びとから酷評されるのだけど、サムにとっては、この経験が種となり糧となりヴィム・ヴェンダース監督の「パリ・テキサス」での脚本家の仕事の美しい果実となったのかもしれない。

ロード・ムービーならぬ、ロード・ブック、路上の本であるかのような一冊。ちりばめられた断片が詩の美しさとして、ときおり輝き始める。





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この前、下北沢に用があり、出かけて、ちょっと時間があったので、ヴィレッジ。ヴァンガードに入ったのさ。アニメ映画「この世界の片隅に」がとてもヒットしている、その原作者のこうの史代さんコーナーがあって、読みたいと思っていた「夕凪の街 桜の国」があって即座に買い、読んでみたよ。この人の描く漫画って、いろんな小さな泡のような物語がいくつも細部に描きこまれ、眠っているかのようでもある。どうしてだろうと思い、カバーに書かれた略歴を読むと、こうのさんのもっとも好きな言葉が載っていて、それはフランスの小説家、アンドレ・ジッドが自らの小説を語ったものだそう。

「私はいつも真の栄誉をかくし持つ人間を書きたいと思っている」

英雄じゃなくてもきっといいんだよ。小さな小さな本当の歌が素敵なのさ。それはこうの史代さんの漫画に描かれた物語でもあるように思った。






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もう一度、すずに会いたくなり、本を読みました。こうの史代さんの漫画「この世界の片隅に」を読んだのです。

映画の方も大ヒットしています。アニメ映画も漫画とほぼ同じストーリーなのですが、映画では漫画でのりんさんとのあるエピソードは描かれていないのですね。

あっ、そうだ、この映画は反戦の映画ではないというツイッターを見つけて、びくっりしてしまう。反戦だけの映画ではないのなら分かるのだけど、そういう人は例えば「第22回 19年12月」をどう読むのだろう?

高校の修学旅行で広島の原爆資料館を見学したことも思い出した。高校生のぼくはショックを受けていました。

日付順の漫画で描かれた日常の物語を読み進めるうちに、もしかして、多くの日本人にとって平和こそが深く内面化しているのではないかとも思いました。

この漫画は日記のようでもあり、戦争中の人たちと同じ時間を共有しているかのようにも感じられてしまう。そして、ラストでは泣いてしまった。世界は美しい。
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三島由紀夫の「潮騒」を読んだ。何度目の「潮騒」だろうかと思う。三島由紀夫の小説を読み始めると、おもしろくて、止められなくなってしまう。この「潮騒」もほぼ一気に読めてしまった。「潮騒」は問題作ばかりの三島の小説の中で孤立した美しく清楚な絵画のようでもあるようだ。

ぼくは、三島由紀夫の小説ならほぼすべて読んでしまっているのだけど、お薦めはこの「潮騒」以外にも、「豊饒の海」、「近代能楽集」、「午後の曳航」、「英霊の聲」あたりだろか。

「金閣寺」をあげなかったのは水上勉の「金閣炎上」の重さによる。

「潮騒」はたくさん映画化されているけれど、この小説「潮騒」での三島の文章の美しさにはどの映画もかなわないと思う。








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井上享さんの著した「忘れられた島々 「南洋群島」の現代史」を読了した。この本に書かれている南洋群島とはどこだろうか? この本が指し示す南洋群島とはサイパン島、グアム島周辺に広がるマリアナ諸島、パラオ諸島、西カロリン諸島、東カロリン諸島、トラック諸島、マーシャル諸島、ヤレート島の広大な地域を指し、その現代史とはドイツ、日本、アメリカ合衆国の占領の歴史でもあり、そこに、日本人が集団自決したサイパン島の地獄のような悲劇のスーサイドクリフやバンザイクリフが出てくるのだった。

日本が遥かな南の島国にしたことははとても悪かったけれど、驚くべきは、さらに悪いことを第二次世界大戦後のアメリカ合衆国がしたということは、この本の「第六章 水爆の海」に書かれている。

鳥からの視点からも書かれ、虫からの視点からも書かれた南洋のいわゆるミクロネシアの歴史の厳しい現実を知ることのできる良書です。






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柄谷行人さんの著した「憲法の無意識」を読んだ。哲学者イマヌエル・カントと精神分析医ジークムント・フロイトによって日本国憲法の九条を論じるというもの。カントもフロイトもドイツ人なんですね。どうしてだろう?

ちょっと難しい本だけど、「非現実的な」憲法九条について考えてみたい人は読んでみるといいかもしれません。難しくても明解でおもしろかったです。

この本に出てくる「自然の狡知」ってなんだろう? 「自然の隠微な計画」ということらしいのだが。

この本を読みながら、ふと、戦争と敗戦を知っている逝ってしまった多くの日本の文学者、小説家、三島由紀夫、渋澤龍彦、大岡昇平、安岡章太郎、安倍公房、谷崎潤一郎、梅崎春生、椎名麟三、埴生雄高、島尾敏雄、武田泰淳、北杜夫、石川淳、太宰治、そして、坂口安吾らに甦ってもらって、今の日本と日本国憲法を論じてもらいたいなどと思う。想像力、想像力です。

来る11月3日は憲法公布から70年目にあたるそうです。





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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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