『若尾文子映画祭』ということで、角川シネマ有楽町で増村保造監督の『青空娘』と『最高殊勲婦人』を見ました。1957年と1959年の映画。戦後12年、東京という街の回復力に驚きます。増村保造というと、ぼくの大好きな『兵隊やくざ』の初作の監督ではないか。シャープな感覚の斬新で大胆な構図の映像は早すぎたヌーヴェルヴァーグのようです。しかし、この二本の映画の魅力は若尾文子につきますな。「青空さん、こんにちは」と空に向かって挨拶する彼女の眩しさは、オードリー・ヘプバーンやブリジッド・バルドー以上のようにも思うのです。