えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ドイツ人ジャーナリスト、ジル・シュミットが著し、精神科医である半田文穂さんの訳した「自由こそ治療だ イタリア精神病院解体のレポート」を読む。イタリアの<赤い>医師たちによる精神病棟解放と精神病院解体に向けた1970年代の熱い戦いの日々のルポルタージュ。医師たちは言う、精神病ではなく、精神病院病があるのだと。精神病と診断されてから、初めて一人で外に出てカフェでお茶を飲み、野原で花を摘んで帰って来たある彼女の話に、不覚にもぼくの目頭は熱くなったのです。





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「生命の織物 先住民族の知恵」という本を読みました。20世紀の終わりころ、国連の先住民族年に出されたこの本は、21世紀の人たちに向けられた手紙のような本でありました。手紙を書いた人たちは、このような人たち。敬称は略させていただいきます。

ミドルベリー大学教授 - テツド・ペリー
国立民族学博物館研究戦略センター教授 - 岸上伸啓
テリ・マクルーハン
メキシコ大使館首席領事 (日本古代史研究家) - アルベルト・ロペス・ハビブ
神父 - マヌエル・加藤
民族研究家 - ロバート・ローラー
文化人類学者 - 三浦太郎
ムルアカ・ジョン
ギタリスト、歌手、作家 - アタワルパ・ユパンキ
人権活動家・実業家・1992年にノーベル平和賞受賞 - リゴベルタ・メンチュ―

ぼくはこの手紙の中にぼくが永遠に敬愛するボブ・マーレイのあのお別れの時の歌も入れたいと思ったのです。"Redemption Song"を意訳してみました。

♪♪♪
老いた海賊がおれたちのものを盗んでいく
商船で売り買いし
根こそぎおれたちのものを
取って行ってしまう

けれど、おれの手は強い
なんだってできるだろう
おれたちは世代を継いで
勝利へと向かっている

すこしだけおれが歌うのを手伝っておくれ
これは自由の歌なのか
歌ってきたのは
たくさんの救いの歌
救いの歌

心の奴隷から解放されるんだ
なにもなくても心は自由だから
原子力で悪いものが落とされても怖がることはない
誰も時は止められはしない
おれたちの予言も誰も消せはしない
手に手を携えて進んで行きながら
おれたちはその一部になる
すべては本にあらかじめ書かれていることなのさ

すこしだけおれが歌うのを手伝っておくれ
これは自由の歌なのか
歌ってきたのは
たくさんの救いの歌
救いの歌♪♪♪

手紙が世界中のあなたにも届きますように。







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菅野完さんの著した「日本会議の研究」を読了する。安倍晋三を支える右翼集団を研究した本です。日本会議とはかつてある人たちが満州と呼んだ国にむらがった人たちのようだと感じた。この一群の人たちたが日本を現在進行形で動かしていると思うと、かぎりなく憂鬱でもある。この一群の人たちとその人たちから安寧されたたくさんの人たちもいるらしい。

もどって来なくなる旅に出ることすら、ふと夢に見てしまう。日本会議、この一群の人たちとその人たちから安寧されたたくさんの人たちからはもどってくるなと言われそうだけれども、それでもいいとも思う。どこに行くのだろう? ジェイムズ・ボールドウィンの小説に「もう一つの国("Another Country")」という小説があって、このアメリカの偉大な黒人作家はニューヨークのマンハッタンをアメリカであってアメリカではない人種と民族の混淆し、それらのボーダーを越えようとするコスモポライツ(宇宙の中の世界市民)な都市として称揚していた。そんなところがあるとしたら、ぼくは「もう一つの国」に出てくるルーファスを探し求める黄色い人となってしまうかもしれません。それともぼく自身がルーファスなのかもしれないのです。






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絵本が届いていた。舘野鴻さんの描いた「つちはんみょう」。ぼくは舘野さんの絵を見るとジョルジュ・スーラの点描画を思い出してしまう。こんなことをいうと僭越に聞こえてしまうかもしれないけれど、命を削って描いていませんか? 無垢な小さな命に世界が輝き始めます。舘野鴻さんは秦野に住むぼくの友だちで、またどこかでお会いしましょう。








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乱読のぼくはたまに子ども向けの本も読みたくなります。ラドヤード・キプリング作、三辺律子訳の岩波少年文庫版の「ジャングル・ブック」を読みました。

これでぼくもモウグリと友だちになった気がします。そして、ラストではやはり胸がじーんとしてしまいました。

ジャングルにはジャングルのおきてがあり、自由の民が暮らすところなのです。素晴らしい。

この本の「ジャングル・ブック」は十五編の短編からなる「ジャングル・ブック」のうちのモウグリが出てくる八編を抜粋したものです。今度は十五編、全部を読みたい。いつか読むのです。

続けて津島裕子の「笑いオオカミ」を再読したくなりました。「笑いオオカミ」も基底には「ジャングル・ブック」の世界が時空を超えてあったのです。これは現代文学の中でぼくのもっとも愛する日本の小説です。

さて「ジャングル・ブック」にもどり、ジャングルのおきてって何だろう? 自由の民の守っているものなのです。





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ティック・ナット・ハンの著した「あなたに平和が訪れる禅的生活のすすめ」を読了した。

ベトナムに生まれ、対立と戦争の渦中にあった南ベトナム、北ベトナム、双方に平和の呼びかけをし、祖国を追放された僧侶が書いた本には、平和をどうやって人の心に根付かせることができるのかが、僧侶自身の人生経験も踏まえて、表されていた。

この激しい人生を生きたともいえる僧侶の微笑みが伝わってくるような内容でもあったのだけど、ぼくは、ティック・ナット・ハンにとっては、むしろ、微笑むことは、苛烈な闘争でもあったのかもしれないとも思う。けれど、この偉大な僧侶に微笑むこととはいったい何なのでしょうか、と問えば、微笑むこととはただ微笑むことだよ、と返ってきそうな、そんな予感も今はするのです。

この本にはたくさんのエピソードと実践の瞑想法が盛り込まれ、この本は英文での原題を指し示しているかのようでもあるよ。遠い道かもしれなけれど、一歩一歩なのです。そのためには、まずぼく自身のこと。素直になれず、よく自分と自分が喧嘩しています。いかん、いかん。

Creating True Peace
Ending Violence in Yourself, Your Family, Your Community, and the World





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ルハン・マトゥスの著した「平行的な知覚に忍び寄る技術」を読了しました。まず、この本をぼくに譲ってくれたネットで知り合ったお友だちに深く感謝します。その人からもらわなければ、この珍しくも特別で難解な本との出会いはなかったと思う。

そんな本の題の一部である「平行的知覚」とは、なんだか夢で得られる知恵のような気も読み進めていくうちにしたのです。でも、この本に書いてあるの内容のほんの少ししか分からなかったのだけど。ルハン・マトゥスとは二十一世紀に突然に復活した忽然と現れ出たカルロス・カスタネダの知の後継人でもあるのかもしれない。けれど、数年後に再読すれば、わかってしまうところも多くあるののだろうか。むしろ、この本は、永遠に紐解けない謎めいて不思議な散文の詩なのかもしれません。

この本に書かれていることは夢で得られる知恵なのかもしれないと言ったのだけど、下のリンクはぼくの夢の日記なのです。みなさん、どんな風に思いますか? 夢ってなんなのでしょう?

http://bit.ly/1BwSOkc
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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