えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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西岸良平の漫画「三丁目の夕日」が好きである。コンビニとかで売っていると、よく買って読んでしまう。その漫画の映画となった山崎貴監督の「ALWAYS 三丁目の夕日」は劇場で数年前、見た。近々、その最新作の映画「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」が公開されるというので、ふと旧作の「ALWAYS 三丁目の夕日」を見たい、と思い、つたやに行ってみると、「ALWAYS 三丁目の夕日」の続編「ALWAYS 続・三丁目の夕日」が作られていたのを知って、見たのです。CGと緻密なセットで再現された1960年代の風景のディテイルに目が行ってしまう。そして、これもいい話。

あぁ、やはりノスタルジーとは未来のための夢のようなのだ。

「ALWAYS 三丁目の夕日 '64」も楽しみです。


「ALWAYS 続・三丁目の夕日」のページ
http://2.always3.jp/07/
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劇場で見たいと思いつつ見損なって、数年後にレンタルビデオやらDVDで見るというようなことは、あることだと思うのだが、ヒット作を遅れて見ました。それは三谷幸喜監督の「ザ・マジックアワー」。古き横浜らしきところをモデルにした架空の街を舞台にした2時間以上ものコメディーなのだった。

昔、横浜に勤めていたのだけど、やはり横浜って独特の雰囲気があって、横浜の人って、みんな、横浜が好きらしいことを思い出したりもした。

この映画、ドラマがテンポよく進み、セリフがウィットとユーモアに富んでいておもしろく、あきさせない。それから、絵が昔のカラーになったばかりのころの映画みたいでノスタルジックなんです。そして、今の時代、ノスタルジックがもっともラジカルであるような気もするのだった。どうしてだろうか? ノスタルジーはマジックアワーで、日没後の薄明の一日のうちの最も美しい時間帯のようなことかもしれない。
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映画館で見たいと思っていて見損なった映画をつたやでDVDを借りて見ました。「ドアーズ/まぼろしの世界」という邦題のついた映画はオリジナルの題は"When You're Strange"といい、米国の今でも人気のロックバンド、DOORSの1965年ごろから1970年までの活動時期を追いかけたドキュメンタリなのだった。

ドアーズといえば、詩人でもあるボーカリスト、ジム・モリソンのイメージが強いけれど、たくさんのポップなシングル・ヒット曲はギタリストのロビー・クリガーが書いている。最大のヒット曲"Light My Fire"もそうなのだけど、その始まりは、ジム・モリソンの作ったオリジナルを演奏するバンドのそのメンバーにジムがみんなも曲を書いてくるように促したことからだそうだ。そんな話がこの映画にはたくさんでてきて、例えば、ドアーズの作詞作曲のクレジット名には個人名ではなく、DOORSとクレジットされているのだけど、それはジム・モリソンが言い出したことだそうだ。車のコマーシャルソングに曲を提供する話にジム・モリソンが激怒した話だとか、そんなぼくの知らない話がジョニー・デップのナレーションで進み、ドアーズの音楽と映像があふれる。

スターになってからのジムは酒浸りだったそうだ。そしてステージで暴れまくっていた。神のように怒り泣き叫びながら。本編とは別のおまけの映像にジムのお父さんや妹さんのインタビューが付いていた。ジムのお父さんは、懐かしそうに楽しそうにこんなことを言っていた。
「本好きの子どもでしたよ。高校の卒業祝いに何か欲しいかって聞いて、ニーチェ全集が欲しいって言うんですよ。他の子たちは車だとかそんなことを言うのに、ニーチェ全集ですよ」
ニーチェかぁ、モリソンらしいなぁ。ニーチェの著作に酒の神バッコス、またの名をディオニソスというその神を礼賛した文があったと思う。

ジム・モリソンが歌ったドアーズ名義の最後のアルバムは"L. A. Woman"でその録音の後、ジムはパリに行き、バスタブの中で客死するのだった。死の直前にジムはドアーズのメンバーに電話をかけてきたという。次のアルバムを作りにアメリカに戻ると電話したジムはアメリカに霊となり戻ったのだろうか。ぼくは"L. A. Woman"のつづきのジムの歌とドアーズの演奏を聴いてみたいのだけど、それは夢の向こうにとっておこう。死ぬまで死ぬほど好きなように生きたジム。"L. A. Woman"の中の美しいバラード"Hyacinth House"を訳してお休みなさいZZZzzz.....

ヒアシンスの家で彼らは何をしている?
ヒアシンスの家で彼らは何をしている?
彼らはライオンをいじめている、この日

おれには真新しい友だちが必要だ、おれを悩ませることのない
おれには真新しい友だちが必要だ、おれを悩ませることのない
おれを必要としない特別な誰かが必要だ

バスルームがきれいなのはわかっている
誰かがそばにいると思う
たしかに誰かがおれについてきてくれる

どうしてハートのジャックを捨ててしまったんだい
どうしてハートのジャックを捨ててしまったんだい
それはおれがデッキに残しておいた最後のカードだった

おれには真新しい友だちが必要だってもう一度言う
おれには真新しい友だちが必要だってもう一度言う
おれには真新しい友だちが必要だってもう一度言う、おしまいの友だちが必要なのさ







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新藤兼人監督が齢九十九歳にして、この映画を自分の撮る最後の映画にしようと決意して製作した、そんな映画「一枚のハガキ」を見た。戦争をテーマにしながら、どのような戦争をテーマにした映画とも違うこのような映画は、新藤監督にしか撮れないだろうと思わせ、映画「一枚のハガキ」ぼくに衝撃と感動を与えてくれました。急展開する終盤の物語と映像という絵は、まさしく新藤兼人監督の新藤兼人的世界を最も美しい形で昇華するようでした。新藤監督のこの映画についてのコメントです。

「この作品のテーマは「戦争反対」です。何故戦争のようなバカバカしいことをやるのだと。私が体験したことを脚色し、監督をしました」

そして、プレミアム試写会のお見えになった天皇陛下とこんなやりとりがあった、という。

上映後、新藤監督が「天皇陛下、ありがとうございました!」と力強く感謝の意を述べると、天皇陛下は「最後に救いがあるのがいいですね」とおっしゃり、新藤監督は「新しい日本に生まれ変わりました!」と答え、握手をかわしました。映画のワンシーンのように感動的な光景に、会場からは惜しみない拍手が起こり、ご退場後もしばらく鳴りやみませんでした。

ストーリーはふせておきます。興味を持ったならば、この映画を見てみてください。

「一枚のハガキ」のホームページ
http://www.ichimai-no-hagaki.jp/
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近所にJAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスというのがあって、そこを舞台にした映画「はやぶさ/HAYABUSA」を見た。小惑星イトカワから宇宙の岩石だか砂だかの本当に貴重な小さなかけらを持ち帰った探査機『はやぶさ』とそれを取り巻く人々のお話でした。監督の堤幸彦さんはインタビューで言っていたのだが、極力、脚色を避けて、実話の基づいた映画にしたかったとのこと。飾り毛のな演出がぼくにはマルです。これは小学校の体育館で子どもたちを集めて放映されるべき映画だとも思った。子どもたちに夢って必要だとも思うんです。

インターネットで見かけた批評に竹内結子演じる水沢恵への物語としての深堀りがなされていなくて、浅はかであったという批評を見かけた。ぼくは見ているうちにこの物語の主人公は惑星探査機の『はやぶさ』であるように思え、『はやぶさ』は言葉をしゃべる生きもののような気がしてきた。むしろ、竹内さん演じる水沢恵も脇役だろう、と思ったのです。『はやぶさ』がかわいいのです。

帰りの道草に相模原の宇宙航空研究開発機構に寄ってみた。実物大の『はやぶさ』のレプリカが展示されている。大きいような小さいような、と思った。レプリカだけど、かっこいい。(映画でも出てきた)相談員という人が解説してくれた。『はやぶさ』の動力は電子レンジなんだという。わかったようなわかないような気がした。実際に見た相模原の宇宙航空研究開発機構はとても地味で普通の企業の小さな研究所のようで、宇宙の研究の最先端がこんな近所にあるような気がして不思議だ。

(載せた写真は相模原の宇宙航空研究開発機構で撮ったものです)


はやぶさ君の冒険日誌のページ
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/fun/adv/index.shtml

映画「はやぶさ/HAYABUSA」のページ
http://movies.foxjapan.com/hayabusa/index.html

宇宙航空研究開発機構のページ
http://www.jaxa.jp/
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横浜に残された唯一の名画座であるらしいジャック・アンド・ベティにトルコのセミフ・カプランオール監督の「蜂蜜」という映画を見に行きました。ジャック・アンド・ベティは、黄金町の旧青線地帯(戦前の公ではないの売春地帯)のはずれにあって、なんとも、昼間に行くとさびれたような感じだけれども、劇場自体が映画の中のようなのです。このあたりは林海象監督の「私立探偵 濱マイク」シリーズの舞台でもあって、なんともある種の風情がありますな。

昼前にビールに酢豚で一杯してしまってから、いざ映画鑑賞。けれど、不覚にも、たまった疲れで前半、うとうとと部分、部分で居眠りしてしまいました。というのも、この映画、ほとんど、セリフもストーリー展開もないのです。バック・グラウンドに音楽すら流れない。舞台であるトルコの田舎の山の中の森の景色を少年が父とともに歩き、または、父を探して歩き、木立の風によってこすれあう音や鳥たちのさえずりがぼくを眠りに誘いましたが、うとうとしている間にも、何か、ぼくは確かに感じたようなのです。すべてのシーンが絵のように何気なく自然で本当に美しい。その美しさは、絵画的なことを越えて、この映画の中で生きている人たちの美しさでもある。リセミフ・カプランオール監督の言葉。

「私たちは、自分の目を通して世界を見ているのではなく、自分の夢を通して世界を見ている」

ぼくの大好きなドイツの映画監督のヴィム。ヴェンダーズは、私の映画を見るとたいがい眠くなります、と言ったのは、ある意味での名言かもしれないけれど、ぼくはもう一度「蜜蜂」を居眠りせずにいつか絶対に見たいと思いました。


映画「蜜蜂」のページ
http://www.alcine-terran.com/honey/index.html

シネマ・ジャック・アンド・ベティのページ
http://www.jackandbetty.net/index.html
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スタジオジブリの最新作映画「コクリコ坂から」を見た。舞台は1963年の東京オリピックの前年の横浜、多分、山下か新山下あたりであろう。翌年の1964年は東京オリンピックで1970年は大阪万博で1972年が連合赤軍事件で、それからずっと見飽きた景色が続いているのかもしれないなどと思う。そうなれば、1963年は最後の夏だったのかもしれないなどと想像するのは、この映画のせいなのかもしれない。

この最新のジブリアニメの実直な若い恋のなりゆき、物語に三島由紀夫の「潮騒」という大好きな小説を思い出したといえば、このアニメ界のドン、宮崎駿は苦味つぶした嫌な顔をするだろうか。ぼくは、今の21世紀にあって、ノスタルジーこそ最も革命的ではないのかしらと思う。この映画のカルチェラタンと称する高校の自主運営のサークルの寄り集まった建物が、ぼくの学生時代のお化け屋敷のようなサークル連の建物を思い出させ、なんともにが甘い自由の記憶を呼び戻し、やはりノスタルジーこそ今の時代の革命なのだと思い、それはこの映画「コクリコ坂から」の隠しようもないテーマなのではないかしら。

古い記憶を紡ぐように描かれた高度成長とやらでいろんなものを失う前の1963年の背景に描かれた街並みの美しさが、映画の中で恋する少年と少女の純真さのように眩しいのです。
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HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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