えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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ボブ・マーリーの伝記ドキュメンタリー映画「ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド」を見た。やはり、1978年の対立する二つの政党の党首、ジャマイカ労働党のエドワード・シアガと人民国家党のマイケル・マンリーを握手させた伝説のコンサート「ワンラブ・ピース・コンサート」のシーンでボブは何かにとりつかれたかのように歌い踊り、圧巻で感動的だった。選挙の年の市街戦、内戦さながらに銃を撃ちあうキングストンの街すら写される。

ジャマイカでのボブの葬儀のシーン、ボブ・マーリーの葬儀は国葬でなされたのを知った。棺を乗せた黒い車の前を先導するパトカーと後衛するパトカーとそれに続くルード・ボーイたちのバイク。葬儀から墓地までの沿道を人々が埋め尽くし、泣き崩れる男や女をカメラは写していた。カリブの小さな島ジャマイカが生んだ世界のヒーロー、ボブ・マーリーは最後までかっこよく、今でもいつまでもボブの歌は歌われ、逆境にある人たちを鼓舞しつづけている。

Get up, stand up, stand up for your rights!
Get up, stand up, don't give up the fight!

そして、新しい生き方を求める人にこうも歌い継がれているのです。

One love, one heart
Let's get together and feel all right

限定三週間の公開だそうです。急ぎましょう。


ボブ・マーリー ルーツ・オブ・レジェンド
http://www.bobmarley-movie.jp/
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杉井ギサブロー監督のアニメ映画「グスコーブドリの伝記」を見た。横浜の港北のワーナー・マイカル・シネマで見たのだけど、ぼくを含めて4人の観客というがら空きでした。けれど、内容的には素晴らしく、宮沢賢治原作の童話の映画化、アニメ化なのだった。

杉井監督は1985年に「銀河鉄道の夜」を撮っていて、それと同じ猫のようなキャラクタのファンタジーで、前作の「銀河鉄道の夜」は原作に対してある程度の忠実さはあったと思うのだけど、今作の「グスコーブドリの伝記」はさらに原作をはみ出し、「グスコーブドリの伝記」の物語を借りた杉井ギザブロー監督による宮沢賢治の世界へのオマージュ、憧憬をアニメーションにした趣を持ち、かなり大胆に自由で前衛的でもあった。映画の自由、アニメの自由を感じました。そして、何より動く絵がとても美しい。とくに前半のイーハトーブの山の森を舞台にしたシーンは目が洗われるようだ。

ラストのエンドロールで、この美しい動く絵、動画が上海などの中国のアニメーションの作画を行う会社、人たちによって作られているらしいことを知った。世界の人たちと手をつなぐとはどういうことだろう? どうしたらいんだろう?

ぼくはこのアニメ映画を見て、この映画の主人公、グスコーブドリや宮澤賢治がかぶっているみたいな帽子が欲しくなったのです。
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大林宣彦監督の新しい映画「この空の花 長岡花火物語」を横浜のららぽーとの中にあるトーホーシネマで見た。

戦争についての真摯な長尺の映画で、大林映画独特の前衛的で斬新な映像表現に、過去と現在、長岡、福島、ハワイという場所、映画と映画の中の舞台劇、虚と実が錯綜し、ラストは、爆弾を花火に変えよう、というメッセージが夜の空に咲いた。共感し感動しました。

この新しい大林映画にならって、まだ戦争には間に合うはずだ。そして、夜は明るくないほうがいいのではないかしら。
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ヴィム・ヴェンダース監督の最新作「Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち」を見た。この映画を見て、ピナ・バウシュという偉大な舞踏家がドイツにいたことを知った。彼女の死後、ピナの主催する舞踏集団、ヴッパタール舞踏団の団員たちが、ピナ・バウシュの思い出を語り、彼ら、彼女らの自由を歌うような、エモーショナルな、そして、圧倒的なダンスが3D映像で飛び出してくる。そのダンスとは、もしかしてクラシック・バレイから出発しているのかもしれないけれど、クラシックバレーの枠を越え、奔放に自由で、むしり日本の大野一雄の舞踏を思い出させもする。映画の中で、団員の一人が、ピナも死んで、大野一雄も死んでしまった、と語っていた。同時代を併走するものとして、ピナと大野一雄は影響を与えあったのだろうか。やはり、そんな彼らの舞踏を生で見てみたい、と思った。そして、映画については、ヴェンダースの映像だけれど、やっぱ、なんかかっこいいんだよ。久しぶりに見たヴェンダースの映画にうれしくなってしまった。
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今年のアカデミー賞が全編モノクロのサイレント映画だという。ノスタルジックなものの好きなぼくは見に行ってしまった。その映画ミシェル・アザナヴィシウス監督の「アーティスト」の題名の意味は映画の途中であかされるのだけど、この前に見た「ヒューゴの不思議な発明」と同じく、この「アーティスト」も自己言及的なテーマで、それは、映画による映画についての映画なのであることを考えると、もしかして、映画という芸術表現は終焉を迎えつつあるのかもしれない、と思った。それんついては、こういうことです。例えば、ジャズという音楽表現を思い出し、1970年代にアート・オブ・アンサンブル・オブ・シカゴがジャズによるジャズについての、総括をするような音を奏でていたことを連想したからでもある。いいや、そういことでもないのかな、と考えなおすのは、フェリーニ監督の「8 1/2」もフランソワ・トリフォーの「アメリカの夜」も映画による映画の映画ではないか。そして、この「アーティスト」という映画を見すすめてていくと、この映画が古いサイレント、モノクロ映画の焼き直しではなくて、むしろ、アバンギャルドな実験的な映画でもるような気がしてきた。あっ、初めの方に出てくるシーンは、明らかにフリッツ・ラングへのオマージュだ。けれども、この映画のシンプルでスウィートな物語はとても素敵だ。映画は時代を映す鏡のようなものでもあって、世界の未明はノスタルジーによって明けるのかもしれません。ビューティフルなラスト・シーンに乾杯。おやすみZZZzzz.....
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見そこねていた映画をDVDで借りて見た。クリント・イーストウッド監督の「インビクタス‐負けざる者たち‐」です。アパルトヘイト廃止後の初代大統領となったネルソン・マンデーラのラグビー・ワールド・カップにかける実話のエピソードを通して、南アフリカの未来、それは、ぼくたちの希望でもあるような何かでもあるのだが、そのような何かを見通す感動の物語でした。やはり、ネルソン・マンデーラって、偉大な人なのです。あと、マット・デーモン演じるタグビー選手、フランソワ・ピナールも讃えたい。ぼくが、ある歌で、ガンジーが行進しているよ、キング牧師も行進しているよ、ネルソン・マンデーラも行進しているよ、と歌ったのは、きっと正しかったのだ、と思う。
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アイルランドのダブリンの街にはソウル・ミュージックがよく合うなぁ。アラン・パーカー監督の「ザ・コミットメンツ」をつたやで借りて見たのです。

ダブリンって、こんな大都市だったのか、とも思った。アラン・パーカーは出演者を探すためにダブリンのライブ・ハウスをくまなく見て回ったそうです。ダブリンでは一晩で三千ものバンドがどこかのライブ・ハウスで演奏しているそうだが、本当だろうか? その中で選ばれたミュージシャンがオーディションをし、またその中で選ばれた人たち、演技者としては素人の人たちが演技しているのだけど、ライブのシーンは、すべて生演奏なのだそうだ。その演奏がかっこいい。

こんな印象的なセリフもある。

「アイルランド人はヨーロッパの黒人なんだよ。だからおれたちにはソウル・ミュージックができる。おれは黒人だ、おれはそれを誇っているって言える」

初めの方に出てくるあるシーンで、ぼくは、アラン・パーカーは映画監督ではなくて、バンドのマネージャーになりたかったのかな、と思った。

見た後、ぼくの昔を思い出し、明日の夢を見ました。そして、無性にオーティス・レディングが聴きたくなったのです。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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