えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

近所にJAXA(宇宙航空研究開発機構)相模原キャンパスというのがあって、そこを舞台にした映画「はやぶさ/HAYABUSA」を見た。小惑星イトカワから宇宙の岩石だか砂だかの本当に貴重な小さなかけらを持ち帰った探査機『はやぶさ』とそれを取り巻く人々のお話でした。監督の堤幸彦さんはインタビューで言っていたのだが、極力、脚色を避けて、実話の基づいた映画にしたかったとのこと。飾り毛のな演出がぼくにはマルです。これは小学校の体育館で子どもたちを集めて放映されるべき映画だとも思った。子どもたちに夢って必要だとも思うんです。
インターネットで見かけた批評に竹内結子演じる水沢恵への物語としての深堀りがなされていなくて、浅はかであったという批評を見かけた。ぼくは見ているうちにこの物語の主人公は惑星探査機の『はやぶさ』であるように思え、『はやぶさ』は言葉をしゃべる生きもののような気がしてきた。むしろ、竹内さん演じる水沢恵も脇役だろう、と思ったのです。『はやぶさ』がかわいいのです。
帰りの道草に相模原の宇宙航空研究開発機構に寄ってみた。実物大の『はやぶさ』のレプリカが展示されている。大きいような小さいような、と思った。レプリカだけど、かっこいい。(映画でも出てきた)相談員という人が解説してくれた。『はやぶさ』の動力は電子レンジなんだという。わかったようなわかないような気がした。実際に見た相模原の宇宙航空研究開発機構はとても地味で普通の企業の小さな研究所のようで、宇宙の研究の最先端がこんな近所にあるような気がして不思議だ。
(載せた写真は相模原の宇宙航空研究開発機構で撮ったものです)
はやぶさ君の冒険日誌のページ
http://www.isas.jaxa.jp/j/enterp/missions/hayabusa/fun/adv/index.shtml
映画「はやぶさ/HAYABUSA」のページ
http://movies.foxjapan.com/hayabusa/index.html
宇宙航空研究開発機構のページ
http://www.jaxa.jp/


横浜に残された唯一の名画座であるらしいジャック・アンド・ベティにトルコのセミフ・カプランオール監督の「蜂蜜」という映画を見に行きました。ジャック・アンド・ベティは、黄金町の旧青線地帯(戦前の公ではないの売春地帯)のはずれにあって、なんとも、昼間に行くとさびれたような感じだけれども、劇場自体が映画の中のようなのです。このあたりは林海象監督の「私立探偵 濱マイク」シリーズの舞台でもあって、なんともある種の風情がありますな。
昼前にビールに酢豚で一杯してしまってから、いざ映画鑑賞。けれど、不覚にも、たまった疲れで前半、うとうとと部分、部分で居眠りしてしまいました。というのも、この映画、ほとんど、セリフもストーリー展開もないのです。バック・グラウンドに音楽すら流れない。舞台であるトルコの田舎の山の中の森の景色を少年が父とともに歩き、または、父を探して歩き、木立の風によってこすれあう音や鳥たちのさえずりがぼくを眠りに誘いましたが、うとうとしている間にも、何か、ぼくは確かに感じたようなのです。すべてのシーンが絵のように何気なく自然で本当に美しい。その美しさは、絵画的なことを越えて、この映画の中で生きている人たちの美しさでもある。リセミフ・カプランオール監督の言葉。
「私たちは、自分の目を通して世界を見ているのではなく、自分の夢を通して世界を見ている」
ぼくの大好きなドイツの映画監督のヴィム。ヴェンダーズは、私の映画を見るとたいがい眠くなります、と言ったのは、ある意味での名言かもしれないけれど、ぼくはもう一度「蜜蜂」を居眠りせずにいつか絶対に見たいと思いました。
映画「蜜蜂」のページ
http://www.alcine-terran.com/honey/index.html
シネマ・ジャック・アンド・ベティのページ
http://www.jackandbetty.net/index.html


スタジオジブリの最新作映画「コクリコ坂から」を見た。舞台は1963年の東京オリピックの前年の横浜、多分、山下か新山下あたりであろう。翌年の1964年は東京オリンピックで1970年は大阪万博で1972年が連合赤軍事件で、それからずっと見飽きた景色が続いているのかもしれないなどと思う。そうなれば、1963年は最後の夏だったのかもしれないなどと想像するのは、この映画のせいなのかもしれない。
この最新のジブリアニメの実直な若い恋のなりゆき、物語に三島由紀夫の「潮騒」という大好きな小説を思い出したといえば、このアニメ界のドン、宮崎駿は苦味つぶした嫌な顔をするだろうか。ぼくは、今の21世紀にあって、ノスタルジーこそ最も革命的ではないのかしらと思う。この映画のカルチェラタンと称する高校の自主運営のサークルの寄り集まった建物が、ぼくの学生時代のお化け屋敷のようなサークル連の建物を思い出させ、なんともにが甘い自由の記憶を呼び戻し、やはりノスタルジーこそ今の時代の革命なのだと思い、それはこの映画「コクリコ坂から」の隠しようもないテーマなのではないかしら。
古い記憶を紡ぐように描かれた高度成長とやらでいろんなものを失う前の1963年の背景に描かれた街並みの美しさが、映画の中で恋する少年と少女の純真さのように眩しいのです。
この最新のジブリアニメの実直な若い恋のなりゆき、物語に三島由紀夫の「潮騒」という大好きな小説を思い出したといえば、このアニメ界のドン、宮崎駿は苦味つぶした嫌な顔をするだろうか。ぼくは、今の21世紀にあって、ノスタルジーこそ最も革命的ではないのかしらと思う。この映画のカルチェラタンと称する高校の自主運営のサークルの寄り集まった建物が、ぼくの学生時代のお化け屋敷のようなサークル連の建物を思い出させ、なんともにが甘い自由の記憶を呼び戻し、やはりノスタルジーこそ今の時代の革命なのだと思い、それはこの映画「コクリコ坂から」の隠しようもないテーマなのではないかしら。
古い記憶を紡ぐように描かれた高度成長とやらでいろんなものを失う前の1963年の背景に描かれた街並みの美しさが、映画の中で恋する少年と少女の純真さのように眩しいのです。


近くのブックオフとかでこの前偶然テレビで再び見れたヴィム・ヴェンダーズ監督の名作「パリ、テキサス」とかが、中古で売っていないかしらとのぞいてみたら、あったのです。買ってしまって、また見てしまった。良かった。
この「パリ、テキサス」を見て、小津安二郎監督の遺作「秋刀魚の味」が見たくもなった。日本の小津安二郎がいなければ、ヴィム・ヴェンダーズのような人の出現もなかっただろう。映画は一つの動く絵のような芸術でもあるかのようなのだ。例えば、「パリ、テキサス」でのいくつかのシーンの赤い電話や赤いケチャップの瓶の配置からして、小津の映画の美しさのオマージュのようでもある。それから、いくつかのシーンでの低いカメラの位置からの極端なロー・アングルなど、ヴィムがどんなにこの日本の忘れ去られがちな古い映画監督からの影響を受けているかが分かってしまう。小津安二郎、偉大なり!
この「パリ、テキサス」を見て、小津安二郎監督の遺作「秋刀魚の味」が見たくもなった。日本の小津安二郎がいなければ、ヴィム・ヴェンダーズのような人の出現もなかっただろう。映画は一つの動く絵のような芸術でもあるかのようなのだ。例えば、「パリ、テキサス」でのいくつかのシーンの赤い電話や赤いケチャップの瓶の配置からして、小津の映画の美しさのオマージュのようでもある。それから、いくつかのシーンでの低いカメラの位置からの極端なロー・アングルなど、ヴィムがどんなにこの日本の忘れ去られがちな古い映画監督からの影響を受けているかが分かってしまう。小津安二郎、偉大なり!


夜、J-COMのケーブル・テレビを見ていたら、ヴィム・ヴェンダーズス監督の「パリ・テキサス」を放映していた。途中で止められずラストまで見てしまった。
初めて見た時のその見終わった後の感情がよみがえってきてしまったのだけど、なんともやりかいれなさの残る結末であることよ。あのころのぼくも、今のぼくも夢想してしまう。「パリ・テキサス」にはパート2があって、その物語は再会したジェーンとハンターが今度はトラヴィスを探しに旅に出るのです。そして、今度は3人仲良く暮らし始めるのですなどという映画は、今までやはり作られなかったけれど、こんなストーリーのパート2すら、ぼくの夢の中の大切な映画でもあるのです。
ラストの夕焼けのシーンとか、幽玄の美しさで、もう一度、映画館で見てみたい。
初めて見た時のその見終わった後の感情がよみがえってきてしまったのだけど、なんともやりかいれなさの残る結末であることよ。あのころのぼくも、今のぼくも夢想してしまう。「パリ・テキサス」にはパート2があって、その物語は再会したジェーンとハンターが今度はトラヴィスを探しに旅に出るのです。そして、今度は3人仲良く暮らし始めるのですなどという映画は、今までやはり作られなかったけれど、こんなストーリーのパート2すら、ぼくの夢の中の大切な映画でもあるのです。
ラストの夕焼けのシーンとか、幽玄の美しさで、もう一度、映画館で見てみたい。


たまに映画を見に行く。直感でなんとなく気になるなぁというような映画を見に行くのです。スパイク・ジョーンズ監督の「かいじゅうたちのいるところ」を見に行った。モーリス・センダクの原作の絵本をよくここまで広げたもんだ。変な映画だった。変なところがいい。子どものころのぐちゃぐちゃした変な気分を思い出した。あのころが夢のようでもあり、その夢が、なぜか、大人になったぼくにも少しは続いているようでもあった。音楽がなかなか良かったということもあるけれど、この映画はパンキーでロック的でもあるように感じたのはなぜだろう? この映画に出てくるかいじゅたちみたいなのが、ぼくの外にも、ぼくの内にもあるいやなことを、あの魔法の泥玉でやっつけってはくれまいか?
映画マニアではないのだけど、なぜか、忘れがたい映画がある。例えば、フェデリコ・フェリーニ監督の「道」であったり、ヴィム・ヴェンダース監督の「パリ・テキサス」であったりする。「道」のジュリエッタ・マシーナとアンソニー・クインのコンビは良かったなぁ。「パリ・テキサス」はナターシャ・キンスキーとハリー・ディー・スタントンのコンビ。けれど、両方とも少々暗いっすね。気分がさえない時、DVDを持っていて、いつも見てしまう映画がある。ビリー・ワイルダー監督の「あなただけ今晩は」。これはシャーリー・マクレーンとジャック・レモンのコンビ。
忘れがたい絵本は佐野洋子さんの「100万回生きたねこ」。
今夜はかいじゅたちを夢に見ます。おやすみ...Zzzzzzz.....


Jim Jarmusch監督の"The Limits of Control"という映画を見に行った。あいかわらずストーリーのない映画を撮っているなぁ。おもしろいようなおもしろくないような。ロード・ムービーです。わらしべ長者のような話で小唄のような軽いなんともないストーリーが積み重なる。Paz De La Huertaという女優のヌードがとってもきれいだった。主役のIsaach De Bankoleが暗号の書かれた紙をエスプレッソ・コーヒーといっしょに表情一つ変えずにいつも飲み込むシーンが変。工藤夕貴もいい感じ。
Jimの映画で1980年代から1991年までの"Stranger Than Paradise"、"Down by Law"、"Mystery Train"、"Night on Earth"あたりはかなり好きだった。淡々とした中にちっちゃいおかしみとちっちゃい哀しみみたいなのを感じたものでした。けれど、あまりに薄味で万人にはお勧めできないかもね。一番好きなのはやっぱ"Mystery Train"です。
あぁ、でも、Jimの映画を見ると知らない町をほっつき歩きたくなる。何の目的もなく・・・。すきま風のような笑えるブルースをちょっとばかり感じながらだよ。彼はやっぱ素敵な映画作家です。
リミッツ・オブ・コントロール
http://loc-movie.jp/index.html


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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