えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
横浜に残された唯一の名画座であるらしいジャック・アンド・ベティにトルコのセミフ・カプランオール監督の「蜂蜜」という映画を見に行きました。ジャック・アンド・ベティは、黄金町の旧青線地帯(戦前の公ではないの売春地帯)のはずれにあって、なんとも、昼間に行くとさびれたような感じだけれども、劇場自体が映画の中のようなのです。このあたりは林海象監督の「私立探偵 濱マイク」シリーズの舞台でもあって、なんともある種の風情がありますな。
昼前にビールに酢豚で一杯してしまってから、いざ映画鑑賞。けれど、不覚にも、たまった疲れで前半、うとうとと部分、部分で居眠りしてしまいました。というのも、この映画、ほとんど、セリフもストーリー展開もないのです。バック・グラウンドに音楽すら流れない。舞台であるトルコの田舎の山の中の森の景色を少年が父とともに歩き、または、父を探して歩き、木立の風によってこすれあう音や鳥たちのさえずりがぼくを眠りに誘いましたが、うとうとしている間にも、何か、ぼくは確かに感じたようなのです。すべてのシーンが絵のように何気なく自然で本当に美しい。その美しさは、絵画的なことを越えて、この映画の中で生きている人たちの美しさでもある。リセミフ・カプランオール監督の言葉。
「私たちは、自分の目を通して世界を見ているのではなく、自分の夢を通して世界を見ている」
ぼくの大好きなドイツの映画監督のヴィム。ヴェンダーズは、私の映画を見るとたいがい眠くなります、と言ったのは、ある意味での名言かもしれないけれど、ぼくはもう一度「蜜蜂」を居眠りせずにいつか絶対に見たいと思いました。
映画「蜜蜂」のページ
http://www.alcine-terran.com/honey/index.html
シネマ・ジャック・アンド・ベティのページ
http://www.jackandbetty.net/index.html
<< 日暮泰文 ロバート・ジョンソンを読む アメリカ南部が生んだブルース超人
HOME
the best of MUDDY WATERS >>
[464] [463] [462] [461] [460] [459] [458] [457] [456] [455] [454]
[464] [463] [462] [461] [460] [459] [458] [457] [456] [455] [454]
この記事にコメントする
この記事へのトラックバック
この記事にトラックバックする:
カレンダー
えいちゃんのお奨め
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(11/22)
(11/22)
(11/20)
(11/19)
(11/18)
(11/16)
(11/14)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
ブログ内検索
最新トラックバック