えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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勤めている会社がeco nogeなどとキャッチ・フレーズまで作って、最近、環境問題に執心してる。昼休みに環境問題を取り上げた映画ということで上映会があり、「北極のナヌー」というドキュメンタリー映画を見た。北極で暮らすシロクマのドキュメンタリーなのだが、地球温暖化で氷が溶けて、生存の危機が迫りつつある。このまま行けば、2040年に北極の氷は溶けて水になる!
映画自体は北極の自然がダイナミックで美しく、お話がわざとらしいお涙頂戴ではなく、淡々と進んでいくところが、とても良かった。よくこんな寒いところで、こんな風に撮影できたものだとエンドロールを見ながら感心もした。
人間の活動がこれほどに他の生き物に多大な苦痛を与えているのだろうか? 善良な無欲な生き物たち、ぼくは、動物たちっていうのは、本当に「足ることを知る」心やさしき善良な知恵者だと思うのだが、例えば満腹のライオンはどんなに獲物が近くにいても狩りをしないではないか。その動物たちに与えている苦痛を思うならば、その罪の代償に、ぼくたちは、罰を受けるべきなのではないだろうか?
最近見つけた中上健次の言葉・・・

「弱いものこそ輝け!」
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人生の中で、昔聴いた曲が耳のなかで聞こえて、頭の中で歌ってしまうことがある。これはどういうことなんだろう? 昔、日本テレビで「祭ばやしが聞こえる」というのを放映していて、視聴率はまったくふるわなかったらしいが、引き込まれて毎週見ていた。柳ジョージの歌ったそのテーマ曲をなぜか、最近思い出して、頭の中で歌ってしまう。東海林良の作詞、大野克夫の作曲だった。早すぎた日本のR&Bだったのか? 柳ジョージはこの歌の数年後、自身のバンドRainy Woodを率いて大ブレイクしていた。"Weepin' In The Rain"とか、日本語で歌った人だったが、徹底した洋楽への憧れが音と歌に出ていた。「「祭ばやしが聞こえる」のテーマ」。

「そこにおまえが BABY いるだけで あー
哀しみは 消えていく
幸福とは おまえのことさ Oh BABY
身体の傷も癒される

ひとりが似合う奴もいる
だけど俺には 似合わない
だからこの手で 抱きしめる Oh BABY

背中を吹き抜ける Oh BABY
この淋しさは 何だろう BABY

朝の陽ざしも BABY 両手かざして
心に影落とす
あれほど バラ色に輝いた Oh BABY
おまえの青春の日を 忘れたのか

明日が似合う奴もいる
だけど俺には 明日もない
故郷なんか どこにもない Oh BABY

あてもなく旅立つ BABY
きっと誰かに 逢えるさ BABY」

早すぎたロードムービーのような、説明のない外面描写が新鮮だったということもあるし、映像の美しさとあい余って、起伏の少ないストーリーが深くてかっこ良かった。

萩原健一演じる競輪選手が事故を起こして、山梨の温泉地にリハビリに来る、その淡々とした日常が描かれていた。いしだあゆみ演じる温泉宿の娘、内気で婚期を逃しつつある人との恋模様が描かれ、レースに復帰するが、また落車事故を起こし、今度は相手を再起不能にしてしまい、まったくレースに勝てないスランプになってしまう。生き方に迷い、自転車を下りて、温泉町の運送業でアルバイトをはじめたりする小さなエピソードの積み重ね。年老いた両親に代わって温泉宿を必死に切り盛りしていたいしだあゆみ演じる人が過労で倒れ、愛する人のため、守るべき人のため、自分にはやはりレースしかないんだと、競輪の世界に戻ろうとする決意をするのが最終回。
You Tubeにその最終回の意味深長なエンディングーロールがアップされていた。


http://www.youtube.com/watch?v=SqxpAa3ShD4
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フィンランドの今では巨匠、アキ・カウリスマキの映画を見に、早稲田松竹に行く。1本目に見たのは「コントラクト・キラー」。ある失業したロンドンで生活しているフランス人の男が殺し屋を雇うという物語。もう18年前の映画になってしまったのかぁ。この映画、大好きなのです。不思議なユーモアの中に、人生を生きていく上でとても大切なものかもしれない深い孤独感をにじませる。全編1950年代の獄中で夭折した黒人リズム・アンド・ブルーズ歌手、Little Willie Johnのムーディでブルーな歌が流れ、生前のJoe Strummerがパブで歌うシーンもかっこいい。
次に見た映画が「街のあかり」。ヘルシンキでの物語。2005年の作品。「コントラクト・キラー」にもあった根底のテーマ、孤独は更に深まり、隔絶なものとなった。
この映画監督、ずっと同じテーマで同じような映画を撮りつづけているのかもしれない。ある種のすぐれた天才的な芸術家にそういうタイプの人がいるものだ。この前、国立西洋美術館で展覧会の開催されていたノルウェーのムンクのような人。夏目漱石もその人生の晩年には同じテーマの不倫小説ばかり書いていたではないか。ぼくはそういう芸術家が好きです。螺旋を描きながら少しづつ高みを目指すみたいな。

早稲田松竹は昔の映画館みたいでかなり気にいりました。
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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