えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ

ルビカ・シャー監督の『白い暴動』をオンデマンド・ムービーで見た。その昔、おいらがティーンエイジャーのころ、パンク・ロック・ムーブメントがあったんだよ。『白い暴動』は、その時、あのころのイギリスのドキュメンタリー。最高の音楽に最高のムーブメントは音楽やファッションにとどまってはいなかった。音楽じゃ世界を変えられない? いいや、世界を変える力にはなるんだよ。そして、おいらは今もパンクの子どもだ、と思ったよ。
映画『白い暴動』オフィシャルサイト


豊島圭介監督の『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』を見ました。東京大学駒場キャンパスの大きな講堂で三島由紀夫と全共闘の討論会のドキュメンタリー映画。おもしろかったです。
三島由紀夫には長らく興味を惹かれ、若いころ、小説のほとんどは読んでしまっています。どうしてこんなに惹かれるんだろう? その一つの理由として、仲の悪かったぼくの亡き父と三島由紀夫は、同じく青春の時、戦争を経験していたことに映画を見ながら気が付いた。東京大学の講堂で繰り広げられた難しい観念論にはたちうちはできないけれど、ぼくは、さしずめ、全共闘の側の席でかたずを飲みながら、議論を聞いている誰かかもしれないと想像してしまい、なぜか、三島由紀夫と父が不思議にだぶって見えもするのです。討論会が終わった時、聴衆からの自然にわきあがった拍手に、三島由紀夫は心からの笑顔で会場を立ち去って行った。ぼくも映画のスクリーンに向かって心の中で拍手をしていました。
ひるがえって、今の日本を見渡せば、革命が起こり共産主義の国とはならなかったけれど、三島由紀夫のまったく望まない、むしろ嫌悪するかのような日本になってしまっているようにも思われ、それはとても悲しい。
映画『三島由紀夫vs東大全共闘 50年目の真実』公式サイト - GAGA


サム・メンデス監督の『1917 命をかけた伝令』を見ました。第一次世界大戦での1917年4月6日のある任務を任された二人の兵士を追いかけ、あたかもその二人の一両日をワンカットで撮ったかのような映画でした。この映画は、反戦を語りかけることもなければ、戦争の英雄も出てこないけれど、ラストのシーンに見た人の胸に染み込むようなあるメッセージがあるような気がしました。あたかも、二人のイギリス兵といっしょに戦場にいるかのようで、この映画を見終わったぼくは、ぐったりと疲れているような気持ちにもなっていたのです。この泥と死体まみれの戦場のリアルさにぼくは黒澤明監督のいくつかの映画の戦闘シーンも思い出していた。
サム・メンデス監督が祖父のアルフレッドから聞いた話をもとにこの映画を作ったそうです。第一次世界大戦は残虐な近代戦の始まりといわれ、この映画の背景であるヴェルダンの戦いとソンムの戦いでは160万人以上が命を失い、毒ガスなどの化学兵器も使用され、舞台である地方では、戦争から100年経った今でも、のべにすると沖縄と同じぐらいの460万平方マイルの地域が立ち入り禁止になっているという。
戦争反対!
映画『1917 命をかけた伝令』公式サイト


ポン・ジュノ監督の「パラサイト 半地下の家族」を見ました。
アメリカややイギリスなどの英語圏以外の国で作られた映画の初めてのアカデミー賞受賞らしい。その前にカンヌ映画祭でパルムドールを受賞していている。アカデミー賞ってアメリカのドメスティックな映画の賞かと思っていて、これだけ、世界中で面白い映画が製作されている中での何らかの巻き返しなのかしら、などと思う。
映画は世につれ人につれで「パラサイト」はトッド・フィリップス監督の「ジョーカー」と同じようなテーマで、今はそんな時代であるらしい。フリッツ・ラングの無声映画の名作「メトロポリス」を思い出し、あの昔のドイツ映画は、SFだったのだけれど、「パラサイト」はリアルとして描かれている。アメリカでは大統領のトランプは、「パラサイト」のアカデミー賞の受賞をけなしていたらしいけれど、今、かの国の若者の多くが支持するのは民主社会主義を自ら標榜するバニー・サンダースで、そんな時代なんだよ。
舞台となった大邸宅、こんなところが韓国にあるのかと、驚くが、日本にもあるのですよ。横浜の山下公園から三溪園に向けて、散歩していると、たくさんありました。
さて「パラサイト」の映画の話にもどり、あまりのダークな思いがけない展開に驚き、おもしろいけれど、「ジョーカー」みたく気分が悪くなる。お父さん役のソン・ガンホって韓国の西田敏行みたいな人なのかな? チャン・フン監督の「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」にも出ていて、主演だったな。その娘役のパク・ソダムは、若いころの田中裕子になんとなく似ていて、かわいいと思いました。
受賞式でのポン・ジュノ監督とマーチン・スコセッシ監督のやりとり、よかったね。アカデミー賞とカンヌのパルムドールのダブル受賞、おめでとうございます。
映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト
アメリカややイギリスなどの英語圏以外の国で作られた映画の初めてのアカデミー賞受賞らしい。その前にカンヌ映画祭でパルムドールを受賞していている。アカデミー賞ってアメリカのドメスティックな映画の賞かと思っていて、これだけ、世界中で面白い映画が製作されている中での何らかの巻き返しなのかしら、などと思う。
映画は世につれ人につれで「パラサイト」はトッド・フィリップス監督の「ジョーカー」と同じようなテーマで、今はそんな時代であるらしい。フリッツ・ラングの無声映画の名作「メトロポリス」を思い出し、あの昔のドイツ映画は、SFだったのだけれど、「パラサイト」はリアルとして描かれている。アメリカでは大統領のトランプは、「パラサイト」のアカデミー賞の受賞をけなしていたらしいけれど、今、かの国の若者の多くが支持するのは民主社会主義を自ら標榜するバニー・サンダースで、そんな時代なんだよ。
舞台となった大邸宅、こんなところが韓国にあるのかと、驚くが、日本にもあるのですよ。横浜の山下公園から三溪園に向けて、散歩していると、たくさんありました。
さて「パラサイト」の映画の話にもどり、あまりのダークな思いがけない展開に驚き、おもしろいけれど、「ジョーカー」みたく気分が悪くなる。お父さん役のソン・ガンホって韓国の西田敏行みたいな人なのかな? チャン・フン監督の「タクシー運転手 ~約束は海を越えて~」にも出ていて、主演だったな。その娘役のパク・ソダムは、若いころの田中裕子になんとなく似ていて、かわいいと思いました。
受賞式でのポン・ジュノ監督とマーチン・スコセッシ監督のやりとり、よかったね。アカデミー賞とカンヌのパルムドールのダブル受賞、おめでとうございます。
映画『パラサイト 半地下の家族』オフィシャルサイト


この前、諏訪敦彦監督の「風の電話」を見ました。1970年代のATG制作の映画を思い出しました。けれど、今という時代をその矛盾や痛みも含めて写しとられています。
ハルを演じたモトーラ世理菜さんは、本当の実在するかのようにハルとなっていました。スクリーンを見ながら、被災して近しい人たちをなくした高校生がそのまま演じているかと思ってしまっていました。
傷痕を確かめ、癒すかのようなロードムービー。映画館で見ていると、まわりからすすり泣きが聞こえてきました。
風の電話のある電話ボックスは本当にあって、今日も誰かが訪れているらしいのです。
映画『風の電話』公式サイト


岩井俊二監督の『ラストレター』を見ました。
岩井俊二監督の映画は『ラブ・レター』のころからずっと見続けています。はるか昔、『ラブ・レター』を見たころは、沈滞する日本映画界にすごい才能がついに現れたものだと思い、率直に驚きました。そして、ついに、最新作では人の死とその続きを描くようになることに、ぼくは年月が流れることは悪いことでもない、いいことなんだよ、と思ってしまう。
今までの岩井映画を振り返ると、『ラストレター』はとっても地味だけど、奇をてらわないまっすぐな映画になっていて、その中に普遍的なメッセージが光り、これぞ日本映画というような未来もずっといろんな人に見続けられていきそうな名作になっています。
『ラブ・レター』から『ラストレター』へ、岩井俊二監督もすっかり巨匠となっていて、『ラストレター』に託された公にされたかのようでもある私信の中のメッセージは、ぼくの心の中の深いところに届きました。
岩井組オールスターキャストの松たか子さん、豊川悦司さん、中山美穂さん。今回抜擢の福山雅治さん。どれも素晴らしい演技の中で、豊川悦司さんのやさぐれた怪演技が光る。高校生役の広瀬すずさんと森七菜さんが自然でかわいらしい。悲しくも、急逝した木内みどりさんは『ラストレター』が最後の映画出演となってしまった。
これは岩井俊二監督の自伝的要素の多く入っているとか。ぼくも手書きの手紙とか好きです。
映画『ラストレター』公式サイト


山田洋二監督の「男はつらいよ」の第一作目をオンデマンドのムービーで見ました。改めて見ると、たった一人の兄とたった一人の妹の思い合う松竹映画伝統の喜劇、ホームドラマだったのですね。
黒澤明監督の映画の名優、志村喬と小津安二郎監督の映画の名優、笠智衆がそろい踏みで出演しています。浅草六区のストリップ劇場のコメディアンだった寅さん役の渥美清の名口上。そんでもって、さくらの倍賞千恵子さんが本当にかわいい。結局寅さんがふられるマドンナ役は清楚な光本幸子です。
ところで、寅さん映画で寅さんが歌う主題歌って不思議な名曲だと思う。これだけポジティブさのない歌詞をこれだけ明るいメロディーにのって、一点の曇りなく晴れわたる青空のように歌う寅さんに、ぼくは無限の勇気をもらうかのようなのです。
第1作 男はつらいよ


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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。


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