えいちゃん(さかい きよたか)

えいちゃんのぶろぐ

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最近、寄席で落語や色物を見るのが楽しくて、小野寺恵美さんがイラストを描き、稲田和浩さんの著した『ゼロから分かる!図解落語入門』を一気読みしました。落語初心者には最適の一冊でありました。この本で「落語の泥棒は決して悪人ではない。生き方がヘタだから、泥棒をやっているのだ。」というが、確かに落語の登場人物にダメな人、変な人はたくさんいるけれど、悪い人はいないような気もします。アメリカのブルースの世界では落語で登場するような人は「Strange Cat People」などと申しますな。あー、寄席通いはやめられません。








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横浜のサムズ・アップでニヒル・ブラザーズと山内テツを見ました。二部構成で一部も二部も、いつものご機嫌なニヒル・ブラザーズが数曲、30分ほど演奏し、山内テツさんが登場し、真剣でやりあうかのようなセッションに突入します。激しいです。フリーフォームです。まったく本気の切れば血も出ているかのようなセッションに、ぼくは浅川マキのアルバム「ONE」を思い出しもします。すごかった!
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與那覇潤さんの著した『帝国の残影 兵士・小津安二郎の昭和史』が面白くて、一気読みしました。小津安二郎の生涯を追ったものではなく、小津が彼の生きた同時代、昭和をどう見て、その映画に表象されてしまっていて、その時代がどのようなものであったかを考察した本です。

読了して、初めて、ぼくを惹きつけてやまない映画監督、小津安二郎の墓碑に「無」とあるかの理由が少し分かった気がしました。この本を読んで、小津の死んだ後のテレビでのホームドラマと小津の映画には決定的に違う何かがあるような気がしていたのは確信となりました。三度の従軍経験がありながら、戦争を直接には撮らずして、戦争について映画の中で言及し、戦争を滔々と流れる底流として、戦争を描いた小津の映画。この本の「終章 呪わしき明治維新―『東京暮色』賛」の驚くべき結論となります。小津安二郎の映画に少しでも惹かれる人は本書を読んでみてください。









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こんな夢を見た。朝、郵便箱を開けると、郵便物が届いている。中を見ると何かの本で、ぼくの書いた散文と詩らしいのだ。そして、見知らぬ写真もその本には載っている。ふと、ぼくがファンである藤原新也さんのファンサイトで文章を本にするということの募集をしていて、それに応募したことを思い出す。佳作か入賞か何らかの当選をして、ぼくの散文と韻文に藤原さんがみずから選んだ写真を付け本にしてくれたらしい。藤原新也さんの写真もぼくの文も素晴らしい。届けられた本が嬉しい。

そこで目が覚めた。藤原新也さんのファンサイトにぼくは会員として入っているのだけれど、実際には、そこでは文章を本にするための募集というのはしておりません。この夢は何らかの神様からのお告げかもしれないと、ぼくは思い始めました。生涯を通して、してきたこと、詞や歌を何らかの形で残すべきだという、神様からのお導きかもしれません。などと考えている未明にふとCD付きの本を自費で出したらどうかなどを思い浮かべてしまいます。宮澤賢治の詩や童話だって自費出版だったんだ。この夢自体がいい贈り物でもあり、その夢を形にするってことは素敵なことですな。
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ウェス・アンダーソン監督の『アステロイド・シティ』を見ました。よく分からない変な映画だけれど、不思議に眠くならないのは、アンダーソン監督の作るその映像の喚起力からでしょうか? 映画はアリゾナ州かどこかの大昔に隕石の落ちてきた何もない砂漠の町。疑似B級映画のその映像に、ぼくは藤原新也さんのカリフォルニアの風景を撮った写真やデイヴィッド・ホックニーのカリフォルニア時代の絵画を思い出してしまいます。トム・ハンクスが重要な脇役で出演していたのに全然気付かなかった。

9/1(金)公開|映画『アステロイド・シティ』公式
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新宿のベルグで軽いランチをして、末廣亭で寄席見物です。


本日の演目でいちばん印象に残ったのは、講談再興に人生をかける神田伯山師匠の「名月若松城」でした。近頃、ぼくの気になっている武士道について、武士の美徳とはこういうものだよと教えられたような気もするのでした。伯山さんの当面の目標は、講談を主として催されている興行部屋を立ち上げることだそう。そうだ、その意気だ、がんばれと、声援を送りまする。

山口君と竹田君のコントに爆笑し、三遊亭とん馬師匠の小咄にまた爆笑。二つ目の春雨や風子さんの「茄子娘」の茄子から生まれた茄子娘が可愛らしい。主任は春雨や雷蔵師匠の「星野屋」。この落語は江戸のちゃきちゃきのフェミニズムかもしれませんぞ。

夕方に九段下へ地下鉄で移動し、国立新美術館の『テート美術館展 光 ― ターナー、印象派から現代へ』を見ました。


なんとなくの流れで行ってしまったのだけれど、面白かった。テート美術館を開いたヘンリー・テート卿は製糖で財を成し、美術の膨大なコレクションを残し、イギリス、ロンドンの国立美術館に寄贈したのが始まりという。光をテーマにしつつ、18世紀から21世紀までの西洋の絵画からインスタレーションまでを見ていくという内容を見つつ、逆にぼくは谷崎潤一郎の「陰影礼賛」というようなことも思い出してしまったりもします。

そして、夜はビルボード東京てダン・ペンとスプーナー・オールダムのコンサート。


一曲目の可愛らしく誠実な「I,m Your Pupet」から胸がジーンとして目頭が熱くなります。このお二人、アラバマ・ソウルを支え、名曲をこれでもかこれでもかと作ったソングライター・コンビにして、ダン・ペンはベースプレイヤー、スプーナー・オールダムはキーボードプレイヤーの名手でもあって、アラバマ州のマッスルショールズという片田舎にあったフェーム・レコーディング・スタジオから1960年代、ソウル・ミュージックを発信しつづける。マッスルショールズはテネシー州メンフィスのスタックス・スタジオと並ぶソウル・ミュージックの発信地だったのだ。初めてかの地のフェーム・レコーディング・スタジオに訪れたアレサ・フランクリンはミュージシャンの多くが白人だったことに驚き、本当にこの人たちがリズム・アンド・ブルースを、ソウルを演奏できるのかと訝しく思ったというが、その放たれる音はまさしくソウルだった。その伝説の二人が目の前にいて歌ってくれているのです。歩く姿は年で弱っているらしいけれど、歌い、演奏し始めると、その艶やかなことこの上ない。そうだ、ぼくは何度もソウル・ミュージックに救われたのだとも思う。この世界に善なるもの、愛が存在することをソウル・ミュージックによって、ぼくは何度も知らしめられました。そんなソウル・ミュージックの中心にいた二人が歌い、演奏している。最高の夜でした。
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内田樹さんの著した『街場の成熟論』を読みました。

この本を読みながら、ぼくは会社勤めをしていたころのあるシーンを思い出していた。そのシーンとは、とある会社の朝会の時、役員と肩を並べるある部長が、口角泡を飛ばしつつ、激しい口調で、白か黒かはっきり結論づけて、決着し、責任を取れなどと言っているらしかった。隣でそれを聞いてある年下のぼくの同僚は、ぼくに、サカイさん、白か黒かとか言われても、人間、大概、白か黒じゃなくて、グレーですよ、まったく白い人も、黒い人もいないですよ、どのぐらいグレーかが大事じゃないですかなどと耳元で囁いたのだ。ぼくはその同僚の彼を尊敬する心で見て、なるほど、あの激しい口調で発言している人よりも遥かに彼の方がはるかに大きな人、大人、成熟した人だと思い、敬意をいだいたのであった。その彼の囁きは、白か黒か、どうせ人間ははっきりしないのだからと、冷笑的になるのではなく、どの程度グレーなのかを見極めて、その時その時の熟考の末に留保付きの判断なり決断を下すしかないのではないかということも含意し、その成熟さにぼくは驚き、敬意をいだいたのであったと思う。

さて、本についてに戻り、ぼくは『街場の成熟論』を書いた内田さんと同様に、この本の書かれているように、これからの日本人にグレーのどこかにあるかをよく考え、決してニヒリズムに陥らず、真実をわきまえつつ、常識的であって欲しいと願ってもいるのです。そして、ぼくなどは小さい人間ですが、この社会の明日のために、この本が多くの人に読まれることも願っているのです。








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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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