えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
『大人の遠足BOOK 駅からウォーキング関東』の「二宮尊徳ゆかりの地と酒匂川」をたよりに散歩。
これは桜か、これは朝顔か、季節はずれの狂い咲きだろうか、という景色に出くわす。地球環境の温暖化は本当のことかもしれない。今、十一月。
小田原市尊徳記念館を見学した。二宮尊徳は偉人だと思う。なぜ、紙幣の肖像にならないのかと思っていたら、記念館には終戦後のGHQ下で短い期間に紙幣の肖像となっていたのを展示していた。二十年ぐらい前、記念館は訪れたことがあったのだけれども、その時と同じ人がところどころで解説してくれる。その人も確か、二十年前と同じ。ぼくもその解説してくれた人も二十年の齢を重ねた。見学者はぼく一人で、ぼくのような人間ではなく、この二宮尊徳という人を、若い人にもっと知って欲しいとも思う。
尊徳記念館の向かいにある「エプーゼ」という喫茶店でコーヒーを飲み、パウンドケーキを食べ、とてもおいしい。店内の雰囲気もいい。「エプーゼ」が近所にあれば週に一回は通ってしまいそうな、何か素敵なところだった。
これは桜か、これは朝顔か、季節はずれの狂い咲きだろうか、という景色に出くわす。地球環境の温暖化は本当のことかもしれない。今、十一月。
小田原市尊徳記念館を見学した。二宮尊徳は偉人だと思う。なぜ、紙幣の肖像にならないのかと思っていたら、記念館には終戦後のGHQ下で短い期間に紙幣の肖像となっていたのを展示していた。二十年ぐらい前、記念館は訪れたことがあったのだけれども、その時と同じ人がところどころで解説してくれる。その人も確か、二十年前と同じ。ぼくもその解説してくれた人も二十年の齢を重ねた。見学者はぼく一人で、ぼくのような人間ではなく、この二宮尊徳という人を、若い人にもっと知って欲しいとも思う。
尊徳記念館の向かいにある「エプーゼ」という喫茶店でコーヒーを飲み、パウンドケーキを食べ、とてもおいしい。店内の雰囲気もいい。「エプーゼ」が近所にあれば週に一回は通ってしまいそうな、何か素敵なところだった。
東京国際映画祭で小津安二郎監督の『東京暮色』と『彼岸花』を見ました。
『東京暮色』は小津安二郎のもう一つのいつもとは少し違う、『東京物語』が明ならば、『東京暮色』は暗として相並ぶ並ぶ暗く重い名画だと思う。別れ別れとなり偶然に再会した親子を演じた山田五十鈴と有馬稲子さんに胸をつぶされました。批評家に酷評され興行成績もたちいかなかったそうだけれど、今『東京暮色』を見て、ぼくは震撼してしまう。
これはぼくの想像だけれど、小津監督は(役の中で)ネコちゃん(有馬稲子さんの愛称)を殺しちゃったよ、悪いことしたな、と言って、次回作の『彼岸花』を撮ったのではなかろうか? 小津安二郎は(百回撮り直しがあろうとも)スタッフや役者にはやさしい人だったそうだ。
『彼岸花』は『東京暮色』と違い、軽みも楽しさもある作品で主演は有馬稲子さんで、その分からず屋の父を演じたのは佐分利信。佐分利信の分からず屋具合が度を越していて滑稽で笑えてしまう。
『彼岸花』のラストのクラス会のシーンで笠智衆が詩吟するシーンがあるのだけれど、英語の字幕を見て、その詩吟が楠木正成の忠君の歌であるのを知った。このクラス会のシーンに登場する父たちは、戦場に行き、生きのびて帰国した男たちで、静かに戦場で死んだ朋輩を思って詩吟を聞いている。『彼岸花』は戦争が終わり十三年目の映画なのだった。もう一つ聞き逃せないセリフも別のシーンにある。妻の田中絹代が戦時を懐かしみ、あの頃が一番、家族が一体で生きている感じがよかった、と言われ、佐分利信の演じる夫は、おれは嫌だね、あの時代に戻るのは、つまらない奴がいばっていて、と答える。
いかんせん、東京国際映画祭も終わり、ぼくの小津安二郎映画祭も一旦はおしまいです。小津安二郎の映画って同じ人がいつも同じように出てくる。そんなスクリーンの中の父や母、娘、娘の友だち、親戚、飲み屋の仲居さん、会社の同僚、バーのママ、いろんな人たちとしばしの別れが、なんだか寂しい。
東京国際映画祭で小津安二郎監督の『浮草』と『晩春』を見ました。
『浮草』は松竹ではなく、大映の映画で、ドラマ性が強い異色作。松竹の映画の雨はシトシト降るが、大映の映画の雨はザーザー降ると呼ばれたが、その中の諍いの二代目中村鴈治郎の凄み、京マチ子の妖艶。若尾文子の可憐さ、若尾文子の恋人役の川口浩やその母役の杉村春子もいい。五者の思惑と感情がもつれあい、ついに爆発していくという戦後の小津映画にはない激しさ。時代遅れの芸人一座の崩壊と親子の別れの後の微かな希望。
『晩春』は原節子と笠智衆での娘と父親の別れのストーリーの紀子三部作(『晩春』、『麦秋』、『東京物語』)の決定的な1作目。
大きなスクリーンでたくさんの観客の中で小津安二郎の映画を見ると格別な感動がごさいます。
東京国際映画祭で小津安二郎監督の『秋刀魚の味』と『秋日和』を見ました。
小津の映画の中のセリフって、なかなかユーモアがあるなと思います。観客に何度も笑いのさざなみが起こります。
『秋日和』での岡田茉莉子さんが物語を作る重要な役を演じています。『晩春』、『麦秋』、『東京物語』での名女優、杉村春子のような役です。ある時の宴席で岡田茉莉子さんは、小津安二郎に監督にとっての四番バッターは誰ですかと聞いたそうです。小津は杉村春子だよと答えたそうですが、照れ屋の小津安二郎は岡田さんに杉村春子を見習いなさいと伝えたかったのかもしれません。
『秋刀魚の味』も『秋日和』もついには胸にしみじみときますな。両方とも外国人のお客さんも多い。気がつけば外国の人が眼を真っ赤にして、『秋刀魚の味』では、映画の終盤、いろんなところからすすり泣きが聞こえておりました。