えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
七月十三日、新宿末廣亭にて令和八年七月中席昼の部です。見た演目を記します。前座の林家十八くんの「十徳」、二ツ目の桂枝平くんの「犬の目」、三遊亭窓輝師匠の「武助馬」、のだゆきさんの音楽パフォーマンス 、古今亭菊太楼師匠の「たいこ腹」、桃月庵白酒師匠の「茗荷宿」、笑組のお二人の漫才、三遊亭白鳥師匠の「山奥寿司」、三遊亭萬窓師匠の「花筏」、林家楽一師匠の紙切り、柳家小団治師匠の「鶴」、むかし家今松師匠の「へっつい幽霊」でお仲入りとなりました。桂文雀師匠の「桃太郎」、ロケット団のお二人の漫才、橘家圓太郎師匠の「蛙茶番」、柳家小里ん師匠の「親子酒」、立花家橘之助師匠の三味線弾きの唄いの浮世節、主任は桂扇生師匠で「鹿政談」でした。
特に印象的だった演目です。のだゆきさんの音楽パフォーマンスや林家楽一師匠の紙切りのゆるさが好きです。柳家小里ん師匠の「親子酒」で大爆笑。桂扇生師匠の「鹿政談」は大好きな噺であります。桂扇生師匠の「鹿政談」の足さない、引かないの堅実ぶりがよかったです。桂扇生師匠、真打ちになってから三十年にして初めての寄席での主任だそうで、その苦労を見せない、粋で気風のいい芸風が、ぼくはとても好きなのです。
暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
七月八日、上野鈴本演芸場にて令和八年七月上席夜の部です。見た演目を記します。前座の桃月庵ぼんぼりくんの「代脈」、二ツ目の林家彦三くんの「ぞろぞろ」、鏡味仙成さんと鏡味仙志郎しんのお二人の太神楽曲芸、古今亭志ん丸師匠の「あくび指南」、柳家勧之助師匠の「置泥」、ホンキートンクのお二人の漫才、鈴々舎馬るこ師匠の鈴々舎馬風師匠と入船亭扇橋師匠の思い出話の漫談、古今亭菊太楼師匠の「噺家の夢」でお仲入りとなりました。林家楽一師匠の紙切り 、古今亭志ん陽師匠の「壺算」、柳家小菊師匠の三味線弾きの唄いの粋曲、主任は古今亭文菊師匠の「もう半分」でした。
特に印象に残った演目です。柳家勧之助師匠の「置泥」に大爆笑。林家楽一師匠の紙切りのお話のゆるさがいいです。古今亭文菊師匠の「もう半分」は落語の中興の祖といわれた初代の三遊亭圓朝の怪談噺で、ぞくぞくするような怖さに観客席は静まりかえり、聴き入っていたようであります。やはり、古今亭文菊師匠はいい。
暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
国立能楽堂で能楽を観賞しました。狂言は大蔵流の「秀句傘(しゅうくがらかさ)」、能は金剛流の「通盛 (みちもり)」でした。
狂言の「秀句傘」はしゃれの分からない大名に太郎冠者が傘張りのしゃれの好きな男を連れてきてしゃれを大名に披露して、説明しようとするが、という滑稽話。落語の「洒落番頭」のもともとのような話でした。
能の「通盛」は一ノ谷の戦いで源氏方に戦に負け、それを追い鳴門で入水し自害した小宰相局が、夫婦共々、僧侶の読経の功徳により、成仏を遂げる話。夫婦愛の話でもある悲しい話でした。
ところで今月の国立能楽堂のプログラムでの、能の日本人の心に響くのは「怨霊鎮魂」にあるとした、高田崇史さんの能についての言葉にぼくは頷いてしまいました。今日、見た「通盛」もそうであろう。ぼく自身の言い方で表せば、見えないものの力を信じてきたということではなかろうか? それは東の果ての敷島と古くは呼ばれたところで今でも信じられているのではなかろうか? なんとも胸騒ぎのする話であります。
六月ニ十五日、新宿末廣亭にて令和八年六月下席夜の部です。末廣亭着いたとたん、誰の幟旗も立っていないのは、この前、53歳の若さで亡くなった蜃気楼龍玉師匠の追悼なのか、それとも雨のせあかのか、と思ってしまいます。何回も聴いた龍玉師匠の噺がもう聴けないのはあまりにも寂しい。
さて、今日、見た演目を記してみます。前座の隅田川わたしくんの「垂乳根」、二ツ目の桃月庵黒酒くんの「幇間腹」、立花家あまねさんの三味線弾きの唄いの民謡、柳家小平太師匠の「のめる」、古今亭菊千代師匠の「初天神」、マギー隆司さんの奇術 、柳亭燕路師匠の「粗忽の釘」、柳家小団治師匠の「雑俳」、江戸家猫八さんの物まね 、柳家さん遊師匠の「強情」で仲入りとなりました。桂やまと師匠の「本膳」、風藤松原さんのお二人の漫才、三遊亭圓歌師匠の「夜間工事中」、春風亭一朝師匠の「祇園会」、鏡味仙志郎さんと鏡味仙成 さんのお二人の太神楽曲芸、主任は桃月庵白酒師匠の「青菜」でした。
とくに印象に残った演目です。古今亭菊千代師匠の「初天神」のほんわかとしたあたたかさ。マギー隆司さんの奇術のとぼけた味。江戸家猫八さんの動物の物まねの面白さと笑いを誘う話芸の妙。三遊亭圓歌師匠のお馴染みの新作「夜間工事中」の大爆笑。春風亭一朝師匠の「祇園会」の演ずる江戸っ子のきっぷの良さと切れのよさに、涼しく気持ちのいい江戸の風も吹く。桃月庵白酒師匠の「青菜」で大爆笑しつつ、白酒師匠の枕の噺に五街道雲助師匠から受け継いだ無頼の心を見ました。
暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
国立能楽堂で能楽を見ました。解説として能楽師の観世喜正さんの「能楽のたのしみ」があり、狂言は和泉流「仏師(ぶっし)」、能は観世流「葵上(あおいのうえ)」でした。
観世喜正さんの解説はとても分かりやすかったです。
狂言の「仏師」はこんな話。お堂を建てた田舎の男がお堂に奉る仏像を求めて都にやって来る。田舎の男は仏像を造る仏師を名乗る詐欺師に出会い、騒動が巻き起こる。狂言を見ていると、ふと、狂言というのは、笑いによって、邪気を祓うためのものかもしれない、と思いました。この気づきは真実からそう遠くはないようにも思えます。
能の「葵上」はこんな話。光源氏の正妻、葵上は物の怪に取り憑かれて病にふせり、重体となっていて、その理由が巫女によって、光源氏の愛人である六条御息所が生霊となって取り憑いていることが判明する。家臣たちは修験道の僧侶を呼び、僧侶は祈祷をする。すると、嫉妬に六条御息所が鬼女となって現れ、僧侶は鬼となった六条御息所に襲われるが、霊は折り伏せられ、いつか即身成仏となる。日本人は見えないけれど、確かにある力を恐れ、敬い生きてきたことを、ぼくは思ってしまいます。
さて、今日は課外授業だか、修学旅行だかで、客席のほとんどが高校生か、中学生が占めておりました。高校生ならまだしも、中学生にとっては「葵上」は、それなりに刺激的な内容かもしれません。客席でぺちゃくちゃとうるさかった高校生、中学生も狂言や能が始まれば、静まりかえり、観劇をしておりました。ぼくもあのころがおよそ半世紀前にあったことを思い、感慨にふけってしまいます。では、また。
国立能楽堂にて能楽を観賞しました。今日は第40回青翔会能楽研修発表会であります。若手能楽師の技能研鑽のための公演です。舞囃子の金春流「弓八幡(ゆみやわた)」、舞囃子の喜多流「東岸居士(とうがんこじ)」、舞囃子の喜多流「船弁慶(ふなべんけい)」、狂言の和泉流「清水(しみず)」、能の観世流「羽衣(はごろも)」でした。
舞囃子の「弓八幡」や「東岸居士」も素晴らしかったし、若人の舞囃子の「船弁慶」がダイナミックで迫力満点。
さて、狂言の「清水」は主人からお茶をたてるために手桶に山の川から清水を汲んでこいといわれた太郎冠者が、「清水に鬼が出た」と主人に嘘をついて手桶を置いて帰ってきてしまう。そこから一悶着、起こるのでした。日本の誇る元祖コメディーですな。
能の「羽衣」はおなじみ、遠州、三保の松原の「天の羽衣」の伝説の夢幻能です。天女は舞い、国土の繁栄を祈念し、曲は大団円をむかえます。この詞章にある拾遺和歌集の詠み人知らずの和歌を紹介いたしましょう。
君が代は天の羽衣まれに来て撫づとも尽きぬ巌ならなむ
これは、天人が稀に地上に降りてきて、その軽い羽衣で大岩を撫でるとしても、大岩はつきることがない、そのように、君の寿命も長く久しくあってほしい、というような意味だそうです。ぼくの勝手な解釈では、天女も天皇の天下泰平のための祈りに声をあわせている、と思うのですが、そのような祈りも今の政治によってなきものとされつつあるのかもしれません。それにしても、若い人の初心がとてもまぶしかったのであります。
六月十五日、新宿末廣亭にて令和八年六月中席昼の部です。見た演目を書き出してみます。前座の神田若之丞くんの講談「和田平助」、桂鷹桂師匠の「平林」、瀧川鯉朝師匠の「牛褒め」、コンパスのお二人の民謡漫才、神田蘭師匠の講談「越の海勇蔵」、立川談慶師匠の「洒落小町」、国分健二さんの漫談、笑福亭羽光師匠の「夢追い人駆け込み所」、桂南なん師匠の「置泥」、北見伸さんとステファニーさんの奇術、桂伸治師匠の「お菊の皿」、笑福亭鶴光師匠の「試し酒」でお仲入りとなりました。二ツ目の桂空治くんの「試し酒」、鏡味味千代さんの太神楽曲芸、桂米二師匠の「鶴」、三遊亭笑遊師匠の「堀之内」、コントD51のお二人のコント、主任は桂文治師匠の「麻暖簾」でした。
特に印象に残った演目です。笑福亭羽光師匠の「夢追い人駆け込み所」はいかにも人生のペーソスですな。笑いにどこか哀しみがまじります。桂伸治師匠の「お菊の皿」は江戸落語の軽快さが気持ちいい。笑福亭鶴光師匠の「試し酒」の大爆笑。桂米二師匠の「鶴」はお馴染みの噺が上方ではこうなるのか、少し驚いたりします。三遊亭笑遊師匠の「堀之内」のいぶし銀の味わい。コントD51のコントのいつもの大爆笑。桂米二師匠の「鶴」は今はほとんど演じられない噺で、こういう噺を嫌味なくできるところは、さすがの芸達者、芸巧者であります。ラストに珍しく写真撮影タイムがあったのは、それほど面白くない噺をしたからとの桂米二師匠の話に、伝統の継承者の後の時代にバトンを渡したいという誠実さにもまして、名人のぼくたち、お客さんへのやさしさも感じた次第です。
暗いこの世のつらさ忘れ、寄席は心のオアシスです。
カテゴリー
最新コメント
最新記事
(07/14)
(07/13)
(07/10)
(07/09)
(07/09)
(07/08)
(07/06)
プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
ブログ内検索
最新トラックバック