えいちゃん(さかい きよたか)
えいちゃんのぶろぐ
Sam Cookeの2枚のライブアルバムを黒盤と白盤と称した友だちがいた。黒盤とはマイアミのゲットー最深部の黒人クラブで演奏された"One Night Stand: Live at the Harlem Square Club 63"のことで、白盤とはニューヨークの高級サパークラブで金持ちの白人たちを前にした"SAM COOKE AT THE COPA RECORDED LIVE at the Copacabana,New York City July 7th&8th,1964"で、本当にこの2枚は空気が違う。黒盤は圧倒的に熱狂的で、白盤はどこかおとなしいのだけれど、反骨の人、Sam Cookeは、Bob Dylanのプロテスト・ソング"Blowin' In The Wind"を歌っていたりする。
やっぱ、白盤はどこか、よそ行きのSamって気がして、ぼくがリズム・アンド・ブルースを知り始めたころ、本当に毎日のように聴いたのは黒盤の方であった。どっちが本当のSamかというと、やはり黒盤だと思うのは、Samのもともとのシンガーとしての出発点がゴスペルであったことを思い出してのことです。
若かりしころ歌った黒人教会の中の熱狂が、マイアミではSamにもっと歌えと取り憑いていたのかもしれない。そのSamが歌に迷った時、レコードを何度も何度も聴いていた歌手がいるという。その人は1945年ごろから1960年まで活躍していたSamの少しお兄さんのような歳のFive Blind Boys Of Mississippiのリード・ボーカルであったArchie Brownleeという人で、35歳で夭折してしまう。あとを追うようにSamも4年後に逝ってしまうのだった。あのSam Cookeも歌に迷うのかと思い、Samが尊敬していたArchieの歌を聴く。Archieのスムーズでいながら深く響くブルージーな歌声に、ぼくの胸はしめつけられ、感極まるArchieの"yeah!"と歌い叫ぶ声は、何か世界で一番大切なものを奪われた赤ん坊の泣きわめく魂のようなのだ。その"yeah!"の叫びはSamに歌い継がれ、Janis JoplinやJim Morrisonの"yeah!"の叫びとなっていったのかもしれない。敬虔なキリスト者のみなさま、こんなことを言って、すみませぬ。
Archie Brownleeを紹介したかったのです。どこかでCDやレコードを見かけたら、ぜひ買って、聴いてみてください。
Let's Have Church- The Original Five Blind Boys Of Mississippi
http://www.youtube.com/watch?v=5nqwmIbt2y8
Archieのpreachを聴いて、おやすみZZZZZzzzz.......
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プロフィール
HN:
えいちゃん
性別:
男性
職業:
S.E.
趣味:
音楽
自己紹介:
音楽を演奏したり聴いたりするのが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
歌ってしまいます。そしてギターも少々。
Sam CookeやOtis Reddingなど古いR&Bが好きです。
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